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81.~素敵な?お茶会~
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アレス「ミュラ嬢、顔色はだいぶ良くなったようだが、体調はもう大丈夫かな?」
ミュラ「はい、もう大丈夫です。キュアネ様にヒーリング魔法をかけていただきました。キュアネ様、ありがとうございました。」
アレス「ほぉ。(抜け駆けか)」
キュアネ「ミュラの為ならこれくらい何でもない。また何かあれば直ぐに申すのじゃぞ。(ふふん、兄上はひっこんどれ)」
ミュラ「あの、アレス様キュアネ様、そろそろ手を…。」
アレス「ああ、すまない。両手が塞がっていたらお茶を飲めないな。ほら、僕が飲ませてあげよう。」
ミュラ「え?!いや…(手を離して…)…あ、んんっ(ゴクン)。あの、ティーカップ自分で持てますから…。」
キュアネ「そうじゃ、お菓子も食べたいであろう?ほら、あーん。」
ミュラ「へっ?!あ…あーん(モグモグ)。いや、あのお二方とも手を…(離して)」
アレス「また喉が乾いたら言うのだぞ?」
キュアネ「お菓子もすぐに取ってあげるのじゃ」
ミュラ「…はい。ありがとうございます?(手は繋いだままなの…ね?)」
カイン「チッ!」
ルイズ「ゴホン。ミュラ、早速だが庭でポールと何があったのか教えてくれるかな?」
レイラ「そうね、突然びっくりしたわ…。今までこんな事一度も無かったのに。」
カイン「ミュー、話すのが辛かったら無理しなくていいからね。」
ミュラ「カイ兄様、私なら大丈夫です。門の近くでお花の観察をしていたら、薔薇の木の影からポールさんに声をかけられて、サーラに気づかれずに話したい事があると言われて…。」
ルイズ「それでミュラはこっそりお話することにしたんだね?」
ミュラ「はい。だからサーラは悪くありません。私がサーラに『なんでもない』って嘘をついてしまったの。ごめんなさい。」
サーラ「ミュラお嬢様が謝る必要はございません!私が…っ、私が至らなかったんです。」
ルイズ「うん、ミュラもサーラも悪くないよ。サーラも落ち着きなさい。…それで、ポールは何故こっそりお話したかったのかな?」
ミュラ「少し前に、ロイお兄様とポールさんが、その…少し行き違いがあった時に、私がポールさんにハンカチをあげたんです。ポールさんが手を擦りむいていたようだったから…。」
レイラ「ロイと?そんな事があったの?…ルイズ、あなたはこの事知っていたの?」
ルイズ「いやぁ、大したことじゃ無かったんだ。レイラに心配をかけたくなかったんだよ。で、ミュラ。ハンカチがどうしたんだい?」
レイラ「もぅ!」
ミュラ「えっと、ポールさんは、ハンカチを盗んだと疑われてしまったと言っていたわ。そのせいで仕事にも影響が出ていると…。パパ、ポールさんはハンカチを盗んでなんていないの。私があの時にあげたものだから。」
ルイズ「ちょっと待って、ミュラ。ハンカチの件は知らなかったな…。ハリーは何か聞いているかい?」
ハリー「いいえ。ポール本人から話を聞いた際も、庭師長からも、そんな話は聞いていませんね。ポールの働くエリアが変更になったのも、他の理由ですし。」
ミュラ「でも、ポールさんすごく困っていたわ。それで、ハンカチを返したいから家に取りに来て欲しいと言われたの。」
カイン「ポールの家に?」
ミュラ「えぇ。でもパパとお約束していたから、門の外には出られないって伝えて、パパに誤解を解くように話すと伝えたんだけど…。怒らせてしまって…。それで…。」
ルイズ「そう。パパとのお約束を守ってくれたんだね。ミュラはとても偉いよ。話してくれてありがとう。後の事はパパに任せて、ミュラは心配しなくても大丈夫だから。」
ミュラ「はい…。パパ、ポールさんは本当に悪くないのよ。ナイフだって多分追い詰められて使ってしまっただけで…。だから…。」
レイラ「ナイフ?!ナイフってなんの事?ルイズ、あなたミュラちゃんが来る前の説明では、子供達のちょっとした喧嘩だって言っていたわよね?ナイフなんて聞いてないわよ?」
ルイズ「いや、レイラ落ち着いて!確かにポールはナイフを持っていた事は許せない事だけれどね…。なぁ、カイン?」
カイン「僕達が駆け付けて直ぐにナイフは奪い、ミューにも僕達にも怪我はありませんでした。ミューには怖い思いをさせてしまったね…。ごめんね、ミュー。」
ハリー「ハンカチの件もポールの嘘か被害妄想のような所がありますし、ナイフを持ち出したという事もあり、現在は警備兵にて捕らえています。ご安心ください。」
キュアネ「何が安心じゃ!ミュラはのぅ、バスルームで泣いておったのじゃぞ!!6歳の女の子がナイフを首に向けられたのじゃ!どれほど怖かったか!!」
レイラ「なっ…ナイフを首に!!??」
ルイズ「レイラ、落ち着いて?」
カイン「はぁ…。(だから母上には事前にちゃんと伝えた方がいいと言ったのに…)」
ミュラ「はい、もう大丈夫です。キュアネ様にヒーリング魔法をかけていただきました。キュアネ様、ありがとうございました。」
アレス「ほぉ。(抜け駆けか)」
キュアネ「ミュラの為ならこれくらい何でもない。また何かあれば直ぐに申すのじゃぞ。(ふふん、兄上はひっこんどれ)」
ミュラ「あの、アレス様キュアネ様、そろそろ手を…。」
アレス「ああ、すまない。両手が塞がっていたらお茶を飲めないな。ほら、僕が飲ませてあげよう。」
ミュラ「え?!いや…(手を離して…)…あ、んんっ(ゴクン)。あの、ティーカップ自分で持てますから…。」
キュアネ「そうじゃ、お菓子も食べたいであろう?ほら、あーん。」
ミュラ「へっ?!あ…あーん(モグモグ)。いや、あのお二方とも手を…(離して)」
アレス「また喉が乾いたら言うのだぞ?」
キュアネ「お菓子もすぐに取ってあげるのじゃ」
ミュラ「…はい。ありがとうございます?(手は繋いだままなの…ね?)」
カイン「チッ!」
ルイズ「ゴホン。ミュラ、早速だが庭でポールと何があったのか教えてくれるかな?」
レイラ「そうね、突然びっくりしたわ…。今までこんな事一度も無かったのに。」
カイン「ミュー、話すのが辛かったら無理しなくていいからね。」
ミュラ「カイ兄様、私なら大丈夫です。門の近くでお花の観察をしていたら、薔薇の木の影からポールさんに声をかけられて、サーラに気づかれずに話したい事があると言われて…。」
ルイズ「それでミュラはこっそりお話することにしたんだね?」
ミュラ「はい。だからサーラは悪くありません。私がサーラに『なんでもない』って嘘をついてしまったの。ごめんなさい。」
サーラ「ミュラお嬢様が謝る必要はございません!私が…っ、私が至らなかったんです。」
ルイズ「うん、ミュラもサーラも悪くないよ。サーラも落ち着きなさい。…それで、ポールは何故こっそりお話したかったのかな?」
ミュラ「少し前に、ロイお兄様とポールさんが、その…少し行き違いがあった時に、私がポールさんにハンカチをあげたんです。ポールさんが手を擦りむいていたようだったから…。」
レイラ「ロイと?そんな事があったの?…ルイズ、あなたはこの事知っていたの?」
ルイズ「いやぁ、大したことじゃ無かったんだ。レイラに心配をかけたくなかったんだよ。で、ミュラ。ハンカチがどうしたんだい?」
レイラ「もぅ!」
ミュラ「えっと、ポールさんは、ハンカチを盗んだと疑われてしまったと言っていたわ。そのせいで仕事にも影響が出ていると…。パパ、ポールさんはハンカチを盗んでなんていないの。私があの時にあげたものだから。」
ルイズ「ちょっと待って、ミュラ。ハンカチの件は知らなかったな…。ハリーは何か聞いているかい?」
ハリー「いいえ。ポール本人から話を聞いた際も、庭師長からも、そんな話は聞いていませんね。ポールの働くエリアが変更になったのも、他の理由ですし。」
ミュラ「でも、ポールさんすごく困っていたわ。それで、ハンカチを返したいから家に取りに来て欲しいと言われたの。」
カイン「ポールの家に?」
ミュラ「えぇ。でもパパとお約束していたから、門の外には出られないって伝えて、パパに誤解を解くように話すと伝えたんだけど…。怒らせてしまって…。それで…。」
ルイズ「そう。パパとのお約束を守ってくれたんだね。ミュラはとても偉いよ。話してくれてありがとう。後の事はパパに任せて、ミュラは心配しなくても大丈夫だから。」
ミュラ「はい…。パパ、ポールさんは本当に悪くないのよ。ナイフだって多分追い詰められて使ってしまっただけで…。だから…。」
レイラ「ナイフ?!ナイフってなんの事?ルイズ、あなたミュラちゃんが来る前の説明では、子供達のちょっとした喧嘩だって言っていたわよね?ナイフなんて聞いてないわよ?」
ルイズ「いや、レイラ落ち着いて!確かにポールはナイフを持っていた事は許せない事だけれどね…。なぁ、カイン?」
カイン「僕達が駆け付けて直ぐにナイフは奪い、ミューにも僕達にも怪我はありませんでした。ミューには怖い思いをさせてしまったね…。ごめんね、ミュー。」
ハリー「ハンカチの件もポールの嘘か被害妄想のような所がありますし、ナイフを持ち出したという事もあり、現在は警備兵にて捕らえています。ご安心ください。」
キュアネ「何が安心じゃ!ミュラはのぅ、バスルームで泣いておったのじゃぞ!!6歳の女の子がナイフを首に向けられたのじゃ!どれほど怖かったか!!」
レイラ「なっ…ナイフを首に!!??」
ルイズ「レイラ、落ち着いて?」
カイン「はぁ…。(だから母上には事前にちゃんと伝えた方がいいと言ったのに…)」
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