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112.◆【ミュラ15歳】~ハリーside~
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椅子に座り強めの酒を飲みながら、窓から見える月を眺めていた。
足元では俺のモノを咥えながらグチュグチュと自分の密壺を掻き回す女。
何度か抱いた事のある女で名前はかろうじて知ってはいるが、その他は興味無いから知らない。
「ね…きもひぃ?ハリー。」
女が上目遣いでジュポジュポと吸い上げる。
床には女が溢した汁が水溜になっていた。
『ハリー』と鈴が鳴る様に俺を呼ぶ声。ミュラお嬢様の姿が頭にチラついて、妙に苛々する。
「もういい。気が失せた。」
「え!?ちょっと待ってハリー!」
騒ぐ女に目もくれず宿代を多めに置いて部屋を出る。もう二度と会う事はないから別段気にしない。
最近は、その場その場で気の合う女と肌を合わせていた。半獣の俺のモノは人間より少しばかり大きい様で、女達からは人気があり困ること無く処理できていた。
彼女という存在がいたこともあるが、煩わしいと思う事が多く、ミュラお嬢様が産まれてからは特定の女との付き合いがない。
それでも以前まで気持ちよく女を抱いていたのに、ここ最近はミュラお嬢様の声や顔がチラついて、目の前で股を広げる女に対して欲情しなくなってしまった。
はぁ…それもこれもミュラお嬢様がいけない。
15歳になったお嬢様は、子供と大人の狭間の危うい魅力があった。整った美しい容姿と、可愛らしい仕草、にこにこと笑う姿は誰もが見惚れてしまう。
それに加え女性らしく成長したあの身体…。
あれが一番ヤバい。
150cm 40kg Hカップってなんだよ。
腕やウエストは強く抱き締めたら折れてしまいそうなくらい細いのに巨乳って…。野郎の夢を具現化したみたいな体型になりやがって!!
他のパーツが華奢故に今まで着痩せして気にならなかった胸も、さすがにHカップともなると隠しきれていない。厭らしい目で見ない方がおかしいだろ。
そんなミュラお嬢様を毎日見ていたら、他の女に欲情しないのも仕方ないだろ…。美しいものを見すぎて、妥協できなくなっただけだ。
屋敷の自室に戻り冷たいシャワーを浴びながら気持ちを落ち着ける。俺ももう42だ。今更愛だの恋だの…馬鹿みたいだろ?あと何年かしたらミュラお嬢様は誰かのモノになって、家令の俺が容易く会える事はなくなってしまう。
…そしたらこのモヤモヤした気持ちも忘れられるだろ…。
「はぁ…。酔いが回ったかな…。」
深夜3時、静まり返った屋敷の廊下を進みキッチンへ氷を取りに向かう。
ぼんやりと明かりが着いている事に気付き、そっと覗けばネグリジェ姿のミュラお嬢様が冷蔵庫を開けていた。
「何をしているんですか?」
「ひゃっ!!びっ…びっくりしたぁ~。もぉ、ハリー!驚かさないでよぅ。」
「こんな夜更けにつまみ食いとは感心しませんねぇ…。」
「つまみ食いじゃないもん。喉がかわいて…果実水が飲みたかったの。」
何処にあるのかわからなくて…としょんぼり肩を落とすお嬢様に、サーラや侍女を呼びつければいいものをと思うが、優しいお嬢様はそんな事しないなとも同時に思う。
レモンを絞り、スライスしたオレンジとミントを加えた果実水のグラスをお嬢様に手渡す。自分のグラスにはウォッカを少し加え、一気に飲み干した。
「それ飲んだら大人しく部屋に戻ってくださいね。」
「はぁい。…ハリーお部屋までついてきて…?」
上目遣いで首を傾げる姿はなんともあざとい。外では公爵令嬢として凛とした姿を見せるようになったミュラお嬢様も、屋敷の中ではこうして甘えた姿をよく見せる。
「はぁ…。暗闇が怖いなら一人で出歩かないでくださいよ。ほら、行きますよ。」
ごめんなさぁい、と笑いながら腕を絡ませてくる。胸!胸が当たってる!
クソッ!無自覚もここまでくると小悪魔だな。
お嬢様の部屋の前に着き、さっさと立ち去ろうとすれば、グイッと手を引っ張られる。
「ねぇ、昔みたいに眠るまでトントンして?」
「はぁ?!」
こいつ何言ってんだ?
深夜、ネグリジェ姿で、男を部屋に招き入れる意味を解ってんのか?!
無防備にニコニコと笑うミュラお嬢様に、俺の中で何かがプツンとが切れた。
乱暴に抱き上げて、自室へと転移する。部屋に入るなりお嬢様をベッドの上に放り投げた。
「え?!え?何??…ここ、ハリーの部屋?」
「えぇ、ミュラお嬢様は初めて入られますね。何分、お嬢様のお部屋では都合が悪いので。」
あの部屋には監視カメラが着いている。何かあればカイン様に邪魔されるのは目に見えていた。
叫ぶでも無く逃げるでも無くキョトンとこちらを見つめる姿は、これから何をされるのか解ってない。
「逃げるなら…今の内ですよ?」
「え?何で…?ねぇ…ハリー、瞳がゴールドになってる…」綺麗ね、とお嬢様の手が俺の頬に添えられ、胸が苦しくなる。
「俺は半獣ですから…。」
「知ってる。ハリーは昔も今も変わらないね。」
「ミュラお嬢様は…変わりましたね。」
「そうかな?」
月明かりに照らされたお嬢様は天使のようだ。
いつか、ここから居なくなってしまうなら…いっそこの手で羽をもぎ取ってしまえばいい。
「えぇ、綺麗です…。逃げないお嬢様がいけないんですよ。」
「え?」という声を塞ぐように、ベッドに縫い付けてキスをする。
ウエストから胸へと手を沿わせれば、ネグリジェの薄い生地越しに柔らかく弾力のある身体がピクリと反応した。
胸の頂を探るように揉みしだけば、ミュラお嬢様が「あっ」と吐息を漏らす。すかさず開かれた唇から舌を捩じ込み、角度をつけて深く口付けをした。
「んんっ!?…んっ、んっ!」
ピチャピチャと唾液が混ざり合う音が静かな部屋に響きわたる。
「んっ、ほら、鼻で息をするんですよ。」
「んっあ…っ…。ふ…苦しっ…」
「ふっ…へたくそ。ほら、舌出して…」
酸欠で思考が停止しているのか、天性のお馬鹿さんなのか、ミュラお嬢様は言われるがままに舌をペロッと出した。
ベロリと舌を絡み合わせ、また深く口付けをする。
「はぁ…っんん、あっ…」
「んっ…、好きだ…。ミュラ…」
こぼれ落ちた言葉の前に、お嬢様の身体からクタリと力が抜けた。酸欠と刺激が強すぎたのか気を失うように眠る姿に、我ながら子供相手に焦り過ぎたなと苦笑してしまう。
あーあ、もう戻れないな。
気付かない振りをしていたのに。
「責任とってくださいよ…。」
チュッともう一度キスをする。
さて、愛しのお姫様を部屋に戻さないと…。
監視カメラのスイッチをオフにした。
またね、俺のお姫様。
足元では俺のモノを咥えながらグチュグチュと自分の密壺を掻き回す女。
何度か抱いた事のある女で名前はかろうじて知ってはいるが、その他は興味無いから知らない。
「ね…きもひぃ?ハリー。」
女が上目遣いでジュポジュポと吸い上げる。
床には女が溢した汁が水溜になっていた。
『ハリー』と鈴が鳴る様に俺を呼ぶ声。ミュラお嬢様の姿が頭にチラついて、妙に苛々する。
「もういい。気が失せた。」
「え!?ちょっと待ってハリー!」
騒ぐ女に目もくれず宿代を多めに置いて部屋を出る。もう二度と会う事はないから別段気にしない。
最近は、その場その場で気の合う女と肌を合わせていた。半獣の俺のモノは人間より少しばかり大きい様で、女達からは人気があり困ること無く処理できていた。
彼女という存在がいたこともあるが、煩わしいと思う事が多く、ミュラお嬢様が産まれてからは特定の女との付き合いがない。
それでも以前まで気持ちよく女を抱いていたのに、ここ最近はミュラお嬢様の声や顔がチラついて、目の前で股を広げる女に対して欲情しなくなってしまった。
はぁ…それもこれもミュラお嬢様がいけない。
15歳になったお嬢様は、子供と大人の狭間の危うい魅力があった。整った美しい容姿と、可愛らしい仕草、にこにこと笑う姿は誰もが見惚れてしまう。
それに加え女性らしく成長したあの身体…。
あれが一番ヤバい。
150cm 40kg Hカップってなんだよ。
腕やウエストは強く抱き締めたら折れてしまいそうなくらい細いのに巨乳って…。野郎の夢を具現化したみたいな体型になりやがって!!
他のパーツが華奢故に今まで着痩せして気にならなかった胸も、さすがにHカップともなると隠しきれていない。厭らしい目で見ない方がおかしいだろ。
そんなミュラお嬢様を毎日見ていたら、他の女に欲情しないのも仕方ないだろ…。美しいものを見すぎて、妥協できなくなっただけだ。
屋敷の自室に戻り冷たいシャワーを浴びながら気持ちを落ち着ける。俺ももう42だ。今更愛だの恋だの…馬鹿みたいだろ?あと何年かしたらミュラお嬢様は誰かのモノになって、家令の俺が容易く会える事はなくなってしまう。
…そしたらこのモヤモヤした気持ちも忘れられるだろ…。
「はぁ…。酔いが回ったかな…。」
深夜3時、静まり返った屋敷の廊下を進みキッチンへ氷を取りに向かう。
ぼんやりと明かりが着いている事に気付き、そっと覗けばネグリジェ姿のミュラお嬢様が冷蔵庫を開けていた。
「何をしているんですか?」
「ひゃっ!!びっ…びっくりしたぁ~。もぉ、ハリー!驚かさないでよぅ。」
「こんな夜更けにつまみ食いとは感心しませんねぇ…。」
「つまみ食いじゃないもん。喉がかわいて…果実水が飲みたかったの。」
何処にあるのかわからなくて…としょんぼり肩を落とすお嬢様に、サーラや侍女を呼びつければいいものをと思うが、優しいお嬢様はそんな事しないなとも同時に思う。
レモンを絞り、スライスしたオレンジとミントを加えた果実水のグラスをお嬢様に手渡す。自分のグラスにはウォッカを少し加え、一気に飲み干した。
「それ飲んだら大人しく部屋に戻ってくださいね。」
「はぁい。…ハリーお部屋までついてきて…?」
上目遣いで首を傾げる姿はなんともあざとい。外では公爵令嬢として凛とした姿を見せるようになったミュラお嬢様も、屋敷の中ではこうして甘えた姿をよく見せる。
「はぁ…。暗闇が怖いなら一人で出歩かないでくださいよ。ほら、行きますよ。」
ごめんなさぁい、と笑いながら腕を絡ませてくる。胸!胸が当たってる!
クソッ!無自覚もここまでくると小悪魔だな。
お嬢様の部屋の前に着き、さっさと立ち去ろうとすれば、グイッと手を引っ張られる。
「ねぇ、昔みたいに眠るまでトントンして?」
「はぁ?!」
こいつ何言ってんだ?
深夜、ネグリジェ姿で、男を部屋に招き入れる意味を解ってんのか?!
無防備にニコニコと笑うミュラお嬢様に、俺の中で何かがプツンとが切れた。
乱暴に抱き上げて、自室へと転移する。部屋に入るなりお嬢様をベッドの上に放り投げた。
「え?!え?何??…ここ、ハリーの部屋?」
「えぇ、ミュラお嬢様は初めて入られますね。何分、お嬢様のお部屋では都合が悪いので。」
あの部屋には監視カメラが着いている。何かあればカイン様に邪魔されるのは目に見えていた。
叫ぶでも無く逃げるでも無くキョトンとこちらを見つめる姿は、これから何をされるのか解ってない。
「逃げるなら…今の内ですよ?」
「え?何で…?ねぇ…ハリー、瞳がゴールドになってる…」綺麗ね、とお嬢様の手が俺の頬に添えられ、胸が苦しくなる。
「俺は半獣ですから…。」
「知ってる。ハリーは昔も今も変わらないね。」
「ミュラお嬢様は…変わりましたね。」
「そうかな?」
月明かりに照らされたお嬢様は天使のようだ。
いつか、ここから居なくなってしまうなら…いっそこの手で羽をもぎ取ってしまえばいい。
「えぇ、綺麗です…。逃げないお嬢様がいけないんですよ。」
「え?」という声を塞ぐように、ベッドに縫い付けてキスをする。
ウエストから胸へと手を沿わせれば、ネグリジェの薄い生地越しに柔らかく弾力のある身体がピクリと反応した。
胸の頂を探るように揉みしだけば、ミュラお嬢様が「あっ」と吐息を漏らす。すかさず開かれた唇から舌を捩じ込み、角度をつけて深く口付けをした。
「んんっ!?…んっ、んっ!」
ピチャピチャと唾液が混ざり合う音が静かな部屋に響きわたる。
「んっ、ほら、鼻で息をするんですよ。」
「んっあ…っ…。ふ…苦しっ…」
「ふっ…へたくそ。ほら、舌出して…」
酸欠で思考が停止しているのか、天性のお馬鹿さんなのか、ミュラお嬢様は言われるがままに舌をペロッと出した。
ベロリと舌を絡み合わせ、また深く口付けをする。
「はぁ…っんん、あっ…」
「んっ…、好きだ…。ミュラ…」
こぼれ落ちた言葉の前に、お嬢様の身体からクタリと力が抜けた。酸欠と刺激が強すぎたのか気を失うように眠る姿に、我ながら子供相手に焦り過ぎたなと苦笑してしまう。
あーあ、もう戻れないな。
気付かない振りをしていたのに。
「責任とってくださいよ…。」
チュッともう一度キスをする。
さて、愛しのお姫様を部屋に戻さないと…。
監視カメラのスイッチをオフにした。
またね、俺のお姫様。
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