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蓮side/so far
Watch over/蓮side.4
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席に戻ると省吾がニヤニヤした顔でスマホを指差す。talk画面を開けばメッセージが届いていた。
『なになに?!何か騒がしかったけど、ついに甘音ちゃんに話しかけたの?』
『アクシデントがあって…ハンカチ貰った』
『え!?何それ!もしかして脈ありなんじゃない?』
『いや…返さなくていいって言ってたし、名前も聞かれなかったし…。ただの親切心だと思う』
『えー、そういうのって出会いのきっかけに女の子が使うテクニックじゃないの?』
『残念ながら違うな…』
『で、蓮はお礼に連絡先を聞いたりは…』
『してない…』
『何やってんのー!?せっかくのチャンスなのに!!』
『近くで見たら美優が可愛すぎて…何も出来なかった…』
『ピュアかーっ!!!』
しかも、さっきのやり取りが伊村由妃のセンサーに反応したのか、いつの間にか美優達は店を出てしまっていた。
実際、後でボイスレコーダーを聞いたらその通りだったし。
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
「美優、何かあった?大丈夫?」
「隣でコーヒー入れてた人が火傷しちゃったみたいで、ハンカチ貸してあげたの」
「えぇ…。美優は火傷したりしてない?」
「私は大丈夫だよ」
「…連絡先交換したの?」
「してないよ?ハンカチは返さなくていいって伝えたから」
「そっか…。ねぇ美優、なんだかお腹痛いかも」
「え!大丈夫?!今日はもう帰ろうか」
「うん。ごめんね、美優」
「全然いいよ。由妃ちゃんが体調悪いの気付かなくてごめんね」
「うんん、美優手繋いで帰ってもいい?」
「勿論、私ココア飲んだから手が温かいよ。由妃ちゃんのホッカイロになってあげる。ふふ、じゃあ行こう」
「美優大好き」
「私も~っ!」
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
伊村由妃、これ絶対仮病だろ。
俺が美優に声を掛けられないようにする為に店を出たな。
しかも美優に甘えて…マジでムカつく。
こいつは黒だ。絶対美優に対して恋愛感情を持ってる。
女の子同士で、美優と仲が良いからある意味手強いライバルかもしれない。
井村由妃を排除する訳にもいかないしな…。そんな事したら俺が美優から嫌われてしまいそうだ。
初めて人を好きになったのに、ライバルが多すぎる。
『なになに?!何か騒がしかったけど、ついに甘音ちゃんに話しかけたの?』
『アクシデントがあって…ハンカチ貰った』
『え!?何それ!もしかして脈ありなんじゃない?』
『いや…返さなくていいって言ってたし、名前も聞かれなかったし…。ただの親切心だと思う』
『えー、そういうのって出会いのきっかけに女の子が使うテクニックじゃないの?』
『残念ながら違うな…』
『で、蓮はお礼に連絡先を聞いたりは…』
『してない…』
『何やってんのー!?せっかくのチャンスなのに!!』
『近くで見たら美優が可愛すぎて…何も出来なかった…』
『ピュアかーっ!!!』
しかも、さっきのやり取りが伊村由妃のセンサーに反応したのか、いつの間にか美優達は店を出てしまっていた。
実際、後でボイスレコーダーを聞いたらその通りだったし。
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
「美優、何かあった?大丈夫?」
「隣でコーヒー入れてた人が火傷しちゃったみたいで、ハンカチ貸してあげたの」
「えぇ…。美優は火傷したりしてない?」
「私は大丈夫だよ」
「…連絡先交換したの?」
「してないよ?ハンカチは返さなくていいって伝えたから」
「そっか…。ねぇ美優、なんだかお腹痛いかも」
「え!大丈夫?!今日はもう帰ろうか」
「うん。ごめんね、美優」
「全然いいよ。由妃ちゃんが体調悪いの気付かなくてごめんね」
「うんん、美優手繋いで帰ってもいい?」
「勿論、私ココア飲んだから手が温かいよ。由妃ちゃんのホッカイロになってあげる。ふふ、じゃあ行こう」
「美優大好き」
「私も~っ!」
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
伊村由妃、これ絶対仮病だろ。
俺が美優に声を掛けられないようにする為に店を出たな。
しかも美優に甘えて…マジでムカつく。
こいつは黒だ。絶対美優に対して恋愛感情を持ってる。
女の子同士で、美優と仲が良いからある意味手強いライバルかもしれない。
井村由妃を排除する訳にもいかないしな…。そんな事したら俺が美優から嫌われてしまいそうだ。
初めて人を好きになったのに、ライバルが多すぎる。
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