【R18】ショートケーキHoney～異常な程溺愛してくる彼氏に私の心臓が持ちません～

本編

懇願

⭐注意⭐ページ下にイラストあり

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ポロポロと涙をこぼしながら相澤君は私の両手を握る。

「美優、お願いっ。俺、何でもするから…だから別れるなんて言わないで…」

男の子がこんな風に泣く姿を初めて見た。
悲痛な表情で懇願され、すごく申し訳ない気持ちになる。

「相澤君…ちょっと落ち着いて…」

「やだ、やだ、やだ…っ！お願い美優、お願いっ…！俺から美優を取ったら何にも残らない。美優を愛してるの」

「っ……あ、あの…」

「美優が俺の事信じられないなら、俺もう美優意外の女とは話さないから…」

「いや…あの…」

「顔が好みじゃないなら整形だって喜んでする」

「そんな事しなくていいよ！」

「じゃあ、何を直したらいい？どうしたら…」

ポロポロと大泣きする相澤君。
私なんかの事をこんなにも好きになってくれるなんて…。最初は罰ゲームや冗談だと思っていた彼の気持ちも、今は真剣に思っていてくれてるのだと信じられる。

このまま、少しずつ相澤君の事を知っていけたらいいのかな？

「……わかった…」

「え？」

「わかったからもう泣かないで？…あの…相澤君の気持ちはすごく嬉しい…」

「じゃあ！別れないでいてくれる？？」

ウルウルと上目遣いで懇願されたら…
私の負けだ…。

コクリと頷き、おずおずと相澤君に視線を向ける。

「嬉しいっ！美優愛してるっ！！」
ガバッ！と再び抱き締められる。

「ちょっと…！！」

相澤君の吐息が耳元にかかり、思わずビクッとしてしまう。

「ねぇ美優、今日の格好って俺の為にオシャレしてくれたの？」

「ち…違う…。別にそういうのじゃ…」

「うん、でも嬉しい。すごく可愛い。可愛すぎて絶対他の人には見せられない。だから、人前でコート脱いで欲しくなかった」

あぁそれで…とエントランスでのやり取りを思い出す。

「美優…キスしたい。…ダメ？」

「だ…だめっ！」

「何で？俺、彼氏でいていいんだよね？」

「あ…まだ(仮)だから…だめっ」

ハァハァと相澤君の吐息が荒くなる。
耳元がゾワゾワして落ち着かない。

「ごめん、我慢出来ない」
という言葉とともにペロリと耳を舐められる。

「ひゃぁっ？！ちょっとどこ舐めてるの！？やめて…」

耳の付け根から耳たぶに舌が這い、ちゅぱちゅぱと水音が響く。相澤君の身体を押してみるもののびくともせず、抱き締められた状態から抜け出せない。

「唇にキスは我慢するから…ね？許して」

ツーっと首筋を舐められたかと思えば、抱き締められた身体をグルっと回され、ソファーに座る相澤君の膝の上に跨ぐような形で座らされる。
大きく広げられた足は、ミニ丈のニットワンピがたくしあげられてしまい、パンツが見えてしまいそうだ。

「きゃぁっ！やだっ、見えちゃうからっ！降ろしてっ！」

相澤君の目が私のスカートの中に釘付けとなる。

「美優…このパンツ…」

「見ないでってばっ！！」

スカートの裾をグイグイ引っ張り下着が見えないようにしていたが、相澤君に手を絡められてしまい両手を拘束される。

「美優…これ、あの時の…」

あの時のって何が？！
パンツを凝視され、私はパニックだった。


「初めて出会った時の…ショートケーキ…」