最弱テイマーのペットの子犬は実はフェンリルだった〜SSSランクモンスターを従魔にした俺は見下してきた奴らをざまぁする〜

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翌日、俺たちはギルドに来ていた。依頼を探していると受付嬢が話しかけてきた。


「カイト様、エレナ様、ご無沙汰しております」


「ああ、久しぶりだな！」


「はい！ お元気そうで何よりです♪」


笑顔で答えていると彼女は一枚の紙を差し出してきた。どうやら新しい依頼のようだ……。内容は盗賊団の討伐らしい。


「これは……？」


問いかけると彼女は説明を始めた……。


「実はこの街の近くに盗賊団が潜んでいるという情報が入りまして……。至急、討伐してほしいとのことなのです」


「なるほど、そういうことなら引き受けましょう！」


「ありがとうございます。よろしくお願いします」


お礼を言われた後、俺たちは盗賊団が潜んでいるという場所に向かった──！！


（それにしても何でこんな辺鄙な場所にいるんだろう？）


そんなことを考えているうちに目的地に到着したようだ。見るとそこには洞窟があった……！


（こんなところにアジトがあるのか……）


警戒しながら中に入っていくと何者かの足音が聞こえてきた……！


（ん……？）


咄嗟に身を伏せた瞬間だった──！！ ヒュンッ……！！ 何かが通り過ぎたかと思うと後方の壁に突き刺さった……！！


（危なかったな……！）


冷や汗をかきながら振り返るとそこには弓を持った盗賊が立っていた……。そしてそいつはニヤリと笑った後、叫んだ──！！


「おい！ そこに隠れてる奴出てこい！！」


（チッ！ バレたか……！！）


渋々出ていくと盗賊は下品な笑みを浮かべながら話しかけてきた。


「ハッ！ こんなところにお客なんて珍しいなぁ！」


「お前は誰だ？」


問いかけると奴は大声で笑い出した……！


「ギャハハ！！ そんなの教えるわけねえだろぉ！？」


（うーん、面倒な奴だな……）


どうするか考えているとエレナさんが話しかけてきた。


「カイトくん、アイツは私が倒すわ」


（えっ！？）


驚いて振り向くと彼女はニッコリと笑った。そして杖を構えると呪文を唱え始めた──！！


『雷光』！！


彼女の手から雷光が放たれた……！！


「ギャアァァッ！！」


断末魔の叫びと共に盗賊は倒れた……！


「ふぅ、終わったわ」


エレナさんが満足そうにしていると洞窟の奥から複数の足音が聞こえてきた……。


（もしかして他の奴らも来たか……？）


警戒していると奥から人影が現れた！ その数はおよそ20人ほどだ。武器を構えながらジリジリと近づいてくる……。


『爆炎！！』


エレナさんが魔法を唱えると炎が飛び出して奴らを襲った！


「ぐわぁぁっ！！」


悲鳴を上げて逃げ惑う盗賊たちだったが、やがて全員気絶した……。


「ふぅ、これで全員ね……」


エレナさんが呟くと同時に背後から声が聞こえてきた──！！


「クククッ、なかなかやるじゃないか」


振り返るとそこには一人の男がいた。その男はニヤリと笑うと喋り出した……。


「俺の名前はヌゥル！ 盗賊団のリーダーだ！！」


「お前がリーダーか！」


俺が叫ぶと彼はニヤッと笑った後、剣を構えた……！！


「お前たち、やっちまえ！」


その声と同時に複数の男たちが襲いかかってきた！


「エレナさん、行くぞ！」


「ええ！ 任せてちょうだい♪」


2人で駆け出すと盗賊たちに斬りかかった！！ ズバッ！！ ザシュッ……！！ 2人の剣が盗賊たちを次々と切り裂いていく……！


（よし、いけるぞ……！）


手応えを感じているとヌゥルがニヤリと笑った。嫌な予感を感じた瞬間だった──！！


『影牢！！』


 ヌゥルが魔法を唱えた途端、地面から黒い何かが現れた……！！


「カイトくん！ 気をつけて！」


エレナさんが叫ぶと同時にソレは俺を包み込んだ……！


（まずい……！！）


必死に抜け出そうとするがビクともしない……！


「ククッ！ もう逃げられねえぜ……！」


ヌゥルは笑いながら近づいてきた……。そして俺に剣を向けると振り下ろしてきた──！！


「シロ！」


俺が叫ぶとシロが飛び出してきてヌゥルに噛み付いた……！！


「ギャアァァッ！！」


（よし、今だ！）


ヌゥルが怯んだ隙に抜け出すことに成功した俺は奴に向かって攻撃を仕掛けた……！


『スラッシュ！！』


俺の一撃が奴の体を斬り裂いた……！！


「グワァッ……！」


ヌゥルは地面に倒れた……！


「やったわね！」


「はい！」


その後、俺たちは盗賊団を全員縛り上げた。そして街に戻るとギルドに報告して報酬を受け取ったのだった。