4 / 38
起:始まり
4.閑話:あの時の私は…(前編)
しおりを挟む
カイの実家であるキクルス伯爵家に引き取られてから半月…
カイの寝室にて、カイが横で寝ているのを余所に私は上半身を起こして考え事をしていた。
(んっ…まだお腹の中が熱いわね…)
カイの物から出された”種”が、私のお腹の中で渦巻いてる事への幸福感を実感すると同時に、一度…それも合意ではないとはいえ、あの男に強引に犯され、聖女でなくなったあの時のことを思い出した…
あの日、セントーラ王国全土にて18歳の成人が王都に集めて行われた選定の儀式にて…
私はカイと友人であったクリスとレイアと一緒に馬車に乗って王都へと旅立った時は終始穏やかであった…
「ねぇ、カイ様。カイ様が勇者に選定されましたら、どうなさいますか?」
クリスの問いにカイは「その時に考えるかなぁ」とそんな夢物語は敵わないと軽い気持ちで答えた事に三人揃って「カイらしい答えだ」と思って笑っていたのは今でも思い出すわ…
そして、案の定にカイが教会で選定を受けた時は”貴族”のままであったので、私は内心ホッとしていた。
…正直に言えば、私は勇者という物が嫌いであった。
人間を導く為の希望の象徴して扱われる勇者だけど、その勇者における子孫繁栄という名目としたハーレムを築く事に物凄く嫌悪していた。
古来から、セントーラにおける女の地位はそう高くはないものであるが…その中でも勇者のハーレムみたいな女を子どもを産むための道具としか思わせない思想には反吐が出ていた。
それ以前に、私の実家であるベモンド男爵家では女癖の悪い実の父親も拍車をかけているのは言うまでもなかった。
三男三女の六人兄妹で、正妻から生まれた長男と次女を除いて、私を含めた残り四人は二人の愛人から生まれたぐらいに男爵程度の家で多妻を持っていた事に、私は父を軽蔑していた。
逆に言えば、あれこれと些細な迷惑をかけてる割には使用人の女性にも気を使って手を出さないカイに対しては信頼していたし、婚約者がいなければ恋愛したいほどでもあった。
元より、世話を焼ける弟みたいなものだったけど、異性として見ても恐怖心を抱かないほど、何処かホッとする所があった。
父はキクルス伯爵への玉の輿を狙わせる為に私がカイに接近する事への許可を降ろしていたみたいだが、あの時までの私とカイは本当に親しい友人で、親しい姉弟で、そして…親しい幼馴染だった。
私を含めた三人が、聖女の候補として選定されるまでは。
カイは、「決まってしまったみたいね…どうする?」と聞いて来たけど、王国と教会の規定により数日間は帰れない事が分かっていたので私はクリスとレイアと共にカイに説明すると「分かった」と答えて私達より先に帰る事になった。
今でも、あの時のカイとクリスのやり取りを思い出す…
ちゃんと交わしたのに…あとであんな事になるなんて…
「クリス、レイア、そしてミリー。みんなで一緒に帰ってきてね」
「はい…カイ様も…私達の事をお待ちください…」
クリスが涙ながらに馬車に乗るカイと手を握り、カイの手を離した後に馬車が遠ざかっていくのを見送った後…侯爵以上の上級貴族達と伯爵以下の下級貴族と平民の三つから選定された聖女候補達は、それぞれの場所に連れて行かれた。
上級貴族達は教会の奥である修道の間に連れて行かれ、勇者が来るまでの間はここで女神教の教えと聖女としての訓練を行うと神官から説明を受けている事を、下級貴族の私達は案内人が来るまでの間に聞いていた。
「クリスはどうするの?聖女といっても色々あるでしょ?」
「もう、ミリー様はお分かりでしょう?私は攻撃魔法、レイア様は剣術、貴方は体術と回復魔法が得意分野で御座いましょう?」
クリスの言う通り、聖女といっても様々な分野が存在し、その中でも突出する者達はそれぞれの職の姫として扱われる。
剣士ならば剣姫、魔術ならば魔導姫等々…
そんな感じに姫として扱われる。
別に職業名をそのまま使ってもいいでしょ?と思いがちだが、これも古代の勇者を決めた王族と女神教が「英雄になった者は、男は勇者で女は聖女でなければならん」と決め付けた事が今日に至ってるわけ…
そんな下らない定義を考えていた時、あの男が待っていた私達を含めた平民と下級貴族の令嬢の前に現れた…
「お待たせしたね、聖女候補の諸君。私が勇者に選定されたセシル・アスモデ公爵子息だ」
あの男…アスモデ家次男で遊び人の優男として有名だったセシル・アスモデが名乗りを上げた時、セシルから妙な光が私達に放たれたのは記憶にあり、私はその光を浴びた瞬間に吐き気を催すほど激しい嫌悪感に襲われた。
その余りの気持ち悪さに、思わず口を押さえたが…仮に男爵とはいえ公爵家に対して不敬を働くわけには行かなかったので持っていたハンカチで押さえるのに必死になった。
だけど、クリスとレイアは違っていた…
いや、あの二人だけでない。
私と同じ様に何人かが口を押さえて悶える中、奴の妙な光を浴びてしまった平民と下級貴族の令嬢達はこぞって頬を赤らめ、奴に近寄っていく姿を目の当たりにした。
「公爵公子様ぁ…お待ちしておりましたぁ…」
「セシルでいいよ。淑女の皆…良く集ってくれた」
「は、はいセシル様ぁ…」
まるで始めて恋をしたような声を上げるクリス達に、私の顔は真っ青になっていた。
狂ってる…始めて顔を合わせただけなのに、もう恋人になった気で男に近寄る女達を理解できない…
そんな感情が私の中に渦巻き、嫌悪を抱く中でなんとか平常に保つのが限界であった。
私の無様な姿をあの男は嘗め回すような目線で見ていたが、先に近寄っていたクリスとレイアの方に興味を持ったのか二人を優しく抱きしめながら何かを囁く姿に、私はカイに懺悔をする事しかなかった…
その後は、下級貴族の令嬢と平民の女達は王都にあるアスモデ家の屋敷に招かれ、それぞれ当てられた客室に入れられた。
ただ、あの時にセシルに近寄った者達と近寄らなかった者達には格差があり、クリスとレイアを筆頭にした何かに取り付かれたかのような貴族令嬢や平民の女はセシルの部屋に近い一等の部屋に、私を含めた近寄らなかった貴族令嬢達はただの客室。
そして、近寄らなかった平民の女達は…屋敷にいた下男達と共に地下へと連れて行かれた。
あまり考えたくはないが、そう言う事をされるのだろうと地下に連れて行かれた彼女達に祈るばかりであった…
平民の彼女達とは別に、私は割り当てられた客室で近寄らなかった令嬢達とあの男の感想など語り合っていた。
「ミリー様はあの方にはどういったイメージがありますでしょうか?」
「私ははっきりと言うなら…女の敵としか言えないかな。あっ、ごめんなさいね。私、貴族の淑女な礼儀語はあまり得意じゃないから」
「いいえ、構いませんわ。…ミリー様もでしたのね。もしかして、婚約者とかおられますか?」
「ううん、いないわ。といっても、私の友人が婚約者が居て、その友人の男の子とは幼馴染ぐらいな感じかな。なんか、世話の焼ける弟みたいな感じの」
私はそっけなく答えたら彼女達に「あらあら、まぁまぁ…」と驚かれたのには記憶に残っていた。
まぁ、普通なら私が婚約者になってもおかしくは無かったけど、私の男爵家とクリスの子爵家では身分が違っていたからね…
特に、クリスの実家であるブラウン子爵家がカイのキクルス伯爵家に援助を受けていたから、援助の代償としての政略結婚で婚約結んでいたからねぇ…
まぁ、セシルの会う前までのクリスなら、元からカイの事が好きだったので問題はなかったんだけどね。
そんな与太話を話していたら、私達が居る客室の扉からノック音がしたので「どうぞ」と言って招いた。
入ってきたのはクリスとレイアの二人であったが…先程の淑女なドレス姿の彼女達とは違う事に私はおろか、中に居た令嬢達全員が唖然とした。
その姿はまるで、貴族専属の娼婦みたいな素肌が見えそうな破廉恥なドレスと妖艶な化粧をされた悪女その物であった…
カイの寝室にて、カイが横で寝ているのを余所に私は上半身を起こして考え事をしていた。
(んっ…まだお腹の中が熱いわね…)
カイの物から出された”種”が、私のお腹の中で渦巻いてる事への幸福感を実感すると同時に、一度…それも合意ではないとはいえ、あの男に強引に犯され、聖女でなくなったあの時のことを思い出した…
あの日、セントーラ王国全土にて18歳の成人が王都に集めて行われた選定の儀式にて…
私はカイと友人であったクリスとレイアと一緒に馬車に乗って王都へと旅立った時は終始穏やかであった…
「ねぇ、カイ様。カイ様が勇者に選定されましたら、どうなさいますか?」
クリスの問いにカイは「その時に考えるかなぁ」とそんな夢物語は敵わないと軽い気持ちで答えた事に三人揃って「カイらしい答えだ」と思って笑っていたのは今でも思い出すわ…
そして、案の定にカイが教会で選定を受けた時は”貴族”のままであったので、私は内心ホッとしていた。
…正直に言えば、私は勇者という物が嫌いであった。
人間を導く為の希望の象徴して扱われる勇者だけど、その勇者における子孫繁栄という名目としたハーレムを築く事に物凄く嫌悪していた。
古来から、セントーラにおける女の地位はそう高くはないものであるが…その中でも勇者のハーレムみたいな女を子どもを産むための道具としか思わせない思想には反吐が出ていた。
それ以前に、私の実家であるベモンド男爵家では女癖の悪い実の父親も拍車をかけているのは言うまでもなかった。
三男三女の六人兄妹で、正妻から生まれた長男と次女を除いて、私を含めた残り四人は二人の愛人から生まれたぐらいに男爵程度の家で多妻を持っていた事に、私は父を軽蔑していた。
逆に言えば、あれこれと些細な迷惑をかけてる割には使用人の女性にも気を使って手を出さないカイに対しては信頼していたし、婚約者がいなければ恋愛したいほどでもあった。
元より、世話を焼ける弟みたいなものだったけど、異性として見ても恐怖心を抱かないほど、何処かホッとする所があった。
父はキクルス伯爵への玉の輿を狙わせる為に私がカイに接近する事への許可を降ろしていたみたいだが、あの時までの私とカイは本当に親しい友人で、親しい姉弟で、そして…親しい幼馴染だった。
私を含めた三人が、聖女の候補として選定されるまでは。
カイは、「決まってしまったみたいね…どうする?」と聞いて来たけど、王国と教会の規定により数日間は帰れない事が分かっていたので私はクリスとレイアと共にカイに説明すると「分かった」と答えて私達より先に帰る事になった。
今でも、あの時のカイとクリスのやり取りを思い出す…
ちゃんと交わしたのに…あとであんな事になるなんて…
「クリス、レイア、そしてミリー。みんなで一緒に帰ってきてね」
「はい…カイ様も…私達の事をお待ちください…」
クリスが涙ながらに馬車に乗るカイと手を握り、カイの手を離した後に馬車が遠ざかっていくのを見送った後…侯爵以上の上級貴族達と伯爵以下の下級貴族と平民の三つから選定された聖女候補達は、それぞれの場所に連れて行かれた。
上級貴族達は教会の奥である修道の間に連れて行かれ、勇者が来るまでの間はここで女神教の教えと聖女としての訓練を行うと神官から説明を受けている事を、下級貴族の私達は案内人が来るまでの間に聞いていた。
「クリスはどうするの?聖女といっても色々あるでしょ?」
「もう、ミリー様はお分かりでしょう?私は攻撃魔法、レイア様は剣術、貴方は体術と回復魔法が得意分野で御座いましょう?」
クリスの言う通り、聖女といっても様々な分野が存在し、その中でも突出する者達はそれぞれの職の姫として扱われる。
剣士ならば剣姫、魔術ならば魔導姫等々…
そんな感じに姫として扱われる。
別に職業名をそのまま使ってもいいでしょ?と思いがちだが、これも古代の勇者を決めた王族と女神教が「英雄になった者は、男は勇者で女は聖女でなければならん」と決め付けた事が今日に至ってるわけ…
そんな下らない定義を考えていた時、あの男が待っていた私達を含めた平民と下級貴族の令嬢の前に現れた…
「お待たせしたね、聖女候補の諸君。私が勇者に選定されたセシル・アスモデ公爵子息だ」
あの男…アスモデ家次男で遊び人の優男として有名だったセシル・アスモデが名乗りを上げた時、セシルから妙な光が私達に放たれたのは記憶にあり、私はその光を浴びた瞬間に吐き気を催すほど激しい嫌悪感に襲われた。
その余りの気持ち悪さに、思わず口を押さえたが…仮に男爵とはいえ公爵家に対して不敬を働くわけには行かなかったので持っていたハンカチで押さえるのに必死になった。
だけど、クリスとレイアは違っていた…
いや、あの二人だけでない。
私と同じ様に何人かが口を押さえて悶える中、奴の妙な光を浴びてしまった平民と下級貴族の令嬢達はこぞって頬を赤らめ、奴に近寄っていく姿を目の当たりにした。
「公爵公子様ぁ…お待ちしておりましたぁ…」
「セシルでいいよ。淑女の皆…良く集ってくれた」
「は、はいセシル様ぁ…」
まるで始めて恋をしたような声を上げるクリス達に、私の顔は真っ青になっていた。
狂ってる…始めて顔を合わせただけなのに、もう恋人になった気で男に近寄る女達を理解できない…
そんな感情が私の中に渦巻き、嫌悪を抱く中でなんとか平常に保つのが限界であった。
私の無様な姿をあの男は嘗め回すような目線で見ていたが、先に近寄っていたクリスとレイアの方に興味を持ったのか二人を優しく抱きしめながら何かを囁く姿に、私はカイに懺悔をする事しかなかった…
その後は、下級貴族の令嬢と平民の女達は王都にあるアスモデ家の屋敷に招かれ、それぞれ当てられた客室に入れられた。
ただ、あの時にセシルに近寄った者達と近寄らなかった者達には格差があり、クリスとレイアを筆頭にした何かに取り付かれたかのような貴族令嬢や平民の女はセシルの部屋に近い一等の部屋に、私を含めた近寄らなかった貴族令嬢達はただの客室。
そして、近寄らなかった平民の女達は…屋敷にいた下男達と共に地下へと連れて行かれた。
あまり考えたくはないが、そう言う事をされるのだろうと地下に連れて行かれた彼女達に祈るばかりであった…
平民の彼女達とは別に、私は割り当てられた客室で近寄らなかった令嬢達とあの男の感想など語り合っていた。
「ミリー様はあの方にはどういったイメージがありますでしょうか?」
「私ははっきりと言うなら…女の敵としか言えないかな。あっ、ごめんなさいね。私、貴族の淑女な礼儀語はあまり得意じゃないから」
「いいえ、構いませんわ。…ミリー様もでしたのね。もしかして、婚約者とかおられますか?」
「ううん、いないわ。といっても、私の友人が婚約者が居て、その友人の男の子とは幼馴染ぐらいな感じかな。なんか、世話の焼ける弟みたいな感じの」
私はそっけなく答えたら彼女達に「あらあら、まぁまぁ…」と驚かれたのには記憶に残っていた。
まぁ、普通なら私が婚約者になってもおかしくは無かったけど、私の男爵家とクリスの子爵家では身分が違っていたからね…
特に、クリスの実家であるブラウン子爵家がカイのキクルス伯爵家に援助を受けていたから、援助の代償としての政略結婚で婚約結んでいたからねぇ…
まぁ、セシルの会う前までのクリスなら、元からカイの事が好きだったので問題はなかったんだけどね。
そんな与太話を話していたら、私達が居る客室の扉からノック音がしたので「どうぞ」と言って招いた。
入ってきたのはクリスとレイアの二人であったが…先程の淑女なドレス姿の彼女達とは違う事に私はおろか、中に居た令嬢達全員が唖然とした。
その姿はまるで、貴族専属の娼婦みたいな素肌が見えそうな破廉恥なドレスと妖艶な化粧をされた悪女その物であった…
8
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる