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転:争乱
37.思惑
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”まさか、別階層からの介入者が居たとは…”
ベルフェゴールは頭を抱えながら、覚醒したミリーの姿をモニター越しで観察していた。
本来のミリーの機能にはない、別の何かが植え付けられたと。
従来の機能では、既存の銃に崩壊原石のエネルギーを付与する程度のものであったが、例の現象の前ではあからさまに銃の構造を変換させ、体内の崩壊エネルギーを中和するために大気の魔力等の外部エネルギーを時込むための羽状のファンと過剰したエネルギーを放出するために延びた髪の毛…
こんな”有機生命体”的に見ても過剰装備を具現化させる技術なんて、この階層にはないはず…
その点を言うなら、犯人は憤怒か傲慢しかいない。
だが、あの二人は…
「ああ、ついに…”トキサダ”が介入してしまったか…」
突然の後ろの声にベルフェゴールは振り返り、そこにルシフェルが立っていたことにため息を付いて反応した。
「貴方はいつも気づかないうちに入ってくるわね…」
「こう見えても、俯瞰をしている身なのでね」
「まさに傲慢ね…して、あなたは何処まで知ってるの?」
「何のことかね?」
「とぼけなくて良いのよ。私が独断でやってる事全てよ」
ベルフェゴールの問いに、ルシフェルは「ふむ…」と自分の顎を指で掴んだ後、ニヤリと不適な笑みを浮かべて返してきた。
「君が何かを考えてるなど、私どころか”トキサダ”ですら知らないよ」
「また”トキサダ”…貴方は知っているのでしょ?この階層はおろか、あらゆる世界にちょっかいをかけてる奴のことを」
その問いに対し、ルシフェルは広角を鋭く上げながら笑みを浮かべ、狂喜の声で返答してきた。
「ああ、よく知ってるとも…我々”旧”四騎士を従わせる主であり、この歪な階層世界を制覇した切支丹の英雄を」
「…確か、貴方達で言う地球と呼ばれる世界で宗教の一つで、神を信じる者達の中で選ばれた救世主と呼ばれた男」
「そうとも。そして、この歪な階層をたった一人で上り詰めて座に収まった男でもある…」
そうルシフェルは告げながらベルフェゴールの周りを歩き始め、したり顔で彼女を見つめていた。
そんな彼女もまた、傲慢に対して何事もなかったかのようにあしらった。
「曰く、この階層を上がるにはとてつもない力を持たないといけない…それが己の魂を焦がすほどの物であると言えるぐらいに…」
「ああ、そうとも。無論、下に落ちるのも同じく魂を砕く勢いでなければならない…天から落とされた我々みたいに…」
「忠実の下部である貴方達なら、そんな処遇はしないはずだけど?」
「いいや、我々も彼にとっては可能性の一つにしかないのだよ。人間から出る悪意の意味を込めて」
「へぇ…私も貴方も、それぞれ人間が行き着いた未来という事かしら?」
「そうともいう。そして、”トキサダ”は進化の果ての先に行き着いた物が上り詰めた時に刈り取るのだ。己が挑戦する可能性の生物として」
そう呟くと同時にルシフェルは常人なら恐怖を与えるような笑みを浮かべながら、顔を天に仰ぎながら拳を握りしめていた。
(やはり、私が想像している以上にややこしいわね…)
ベルフェゴールはそう思いながら、念話もとい”端末”同士と会話が出来る暗号電波を機動させていった…
一方のキクルス領主町は騒然としていた…
「弟の容態は大丈夫なのか!?」
「落ち着いてください!オイゲン殿!!カイ殿は今ミシェルが見ております!!」
先日の戦闘後、勇者を撃退しながらも大量の負傷兵と共に帰還したカイ達は蘇生しても気絶し続けてるカイと謎の力を解放した後に気絶したミリーを領主館に移送してから、ベルフェ領から急に駆けつけたオイゲンとベルトーラの二人で騒然となっていた。
「貴方、落ち着いてくださいまし…」
「そうしたいんだが…我が弟に何かあれば…」
未だにカイとミリーを診断し続けるミシェルとシグルスの二人を余所に、オイゲンは動揺を隠せなかった…
その時である。
ベルトーラの眼がほんの少し青緑色に光ったと同時に、ベルトーラもまた耳飾りを触る振りをしてオイゲン達とは別の方向に顔を向けていった。
(はい…主様)
(私よ。あの二人の容態はどう?)
(器である肉体の方は修復完了はしております。しかし、魂の方がショックが大きかったようで機動までに時間がかかってる様子です)
主であるベルフェゴールの念話通信を受け取ったベルトーラは、カイとミリーの様子を眺めながら状況報告をしていた。
(それと、先ほどから診断しているバルバトスの子飼はどうしますか?)
(彼女達ではたぶん気づくことがないから放って置いていいわ。気づいたところで魔力回路ぐらいしか気づけないと思うから)
(畏まりました。それはそうと、主様の方は大丈夫でしょうか?私以外の主機達…特に一部が独断で動いております)
(なんですって…?)
そのベルトーラの報告に、ベルフェゴールから少し驚きの声が届いた。
(確認出来たところ、孤独者あたりが不穏な動きを見せておりますが…)
(おかしいわね。彼女には戦場の確認ぐらいしか命令してなかったのに…)
(その子機であるベアトリス嬢とアレクシア嬢が妙な動きもしております)
(分かったわ。こちらで調べてみるから貴方は夫と共にあの子達を観察しておいて)
(承りました。我が主様)
ベルフェゴールとの通信を終えたベルトーラはオイゲン達の方に視線を向けた後、カイ達…特にミリーの方に顔を向けてから再び瞳を青緑色に光らせてながら監視をしていた。
「ねぇ…シグルス」
「うん、言いたいことは分かるよ。ミシェル」
ミリーの触診を終えたミシェルは顔を青ざめながら、未だに青緑色に仄暗く発光するミリーの髪の毛と背中から生えた羽みたいな物質に戸惑っていた。
「この子…本当に人間なの…?」
セントーラ王国とルシフェ家領土の国境地帯…
雪が吹雪く大地の中…
1000人以上の魔族と数百の魔導人形が行進しながら北の山脈へと目指していた。
『お姉様、まもなく中継予定地の村へ着きます』
「ティアナ様とエリザベス様にも伝えて。そこで休息を得ます」
搭乗型の魔導人形内で通信を終えたクリスは被っていた耐衝撃用のヘルメットを脱ぎ、運転席の扉を開いてから魔導人形の外の光景を眺めていた。
極寒の大地の中、鉄くずとなった戦車の残骸と小型巨人である蛮族達の小競り合いが続くこの大地にて、王国軍や力のない魔族からしたら過酷すぎる環境に、予定していた物資ではルシフェ家領土を横断するなど難しいと実感していた。
(まさかこれほど磨耗すると…いや、こんな絶界があるからこその蛮行隠しが出来るのですね)
クリスはそう思いながら、遠くで何かが爆発する衝撃波を感知してから直ぐにヘルメットを被り直し、操縦席の扉を閉めた。
『総員!待避!!』
真っ先に待避行動と取ったクリス達と共に、行軍していた全員物陰へと待避させ、魔導人形達も魔法防御壁を取ってやり過ごそうとした。
それと同時に、空から無数の飛行型戦略人形達が飛来し、巨人型蛮族達の集落や数少ない人族の村を焼いていた。
「…魂のない自動人形とはいえ、厄介ですわね」
そういいながら、クリスは魔導人形に内蔵している魔砲を展開させ、空を飛んでいる戦略人形達を撃墜していった。
ネームドの人形達以外や通常の兵器ならば、魔導科学で作られた魔導人形でも十二分に対抗できる。
この結論に至ったクリスにとって、これなら北のあの施設へと迎えると思っていたが、それでも足りないことも実感していた。
「今ので魔力の3%も持って行かれた…一度は休まねば途中で力尽きますわ」
『お姉様、先ほどの攻撃で村が焼かれましたが、幸いにも宿にはありつけそうです』
「分かったわ。レイアもゆっくりして頂戴」
義妹への言葉かけを終え、後の二人から来る通信を余所にクリスは静かに眼を閉じ、そして呟いた。
「待ってなさい、悪魔達。貴方達の思い通りはさせません」
ベルフェゴールは頭を抱えながら、覚醒したミリーの姿をモニター越しで観察していた。
本来のミリーの機能にはない、別の何かが植え付けられたと。
従来の機能では、既存の銃に崩壊原石のエネルギーを付与する程度のものであったが、例の現象の前ではあからさまに銃の構造を変換させ、体内の崩壊エネルギーを中和するために大気の魔力等の外部エネルギーを時込むための羽状のファンと過剰したエネルギーを放出するために延びた髪の毛…
こんな”有機生命体”的に見ても過剰装備を具現化させる技術なんて、この階層にはないはず…
その点を言うなら、犯人は憤怒か傲慢しかいない。
だが、あの二人は…
「ああ、ついに…”トキサダ”が介入してしまったか…」
突然の後ろの声にベルフェゴールは振り返り、そこにルシフェルが立っていたことにため息を付いて反応した。
「貴方はいつも気づかないうちに入ってくるわね…」
「こう見えても、俯瞰をしている身なのでね」
「まさに傲慢ね…して、あなたは何処まで知ってるの?」
「何のことかね?」
「とぼけなくて良いのよ。私が独断でやってる事全てよ」
ベルフェゴールの問いに、ルシフェルは「ふむ…」と自分の顎を指で掴んだ後、ニヤリと不適な笑みを浮かべて返してきた。
「君が何かを考えてるなど、私どころか”トキサダ”ですら知らないよ」
「また”トキサダ”…貴方は知っているのでしょ?この階層はおろか、あらゆる世界にちょっかいをかけてる奴のことを」
その問いに対し、ルシフェルは広角を鋭く上げながら笑みを浮かべ、狂喜の声で返答してきた。
「ああ、よく知ってるとも…我々”旧”四騎士を従わせる主であり、この歪な階層世界を制覇した切支丹の英雄を」
「…確か、貴方達で言う地球と呼ばれる世界で宗教の一つで、神を信じる者達の中で選ばれた救世主と呼ばれた男」
「そうとも。そして、この歪な階層をたった一人で上り詰めて座に収まった男でもある…」
そうルシフェルは告げながらベルフェゴールの周りを歩き始め、したり顔で彼女を見つめていた。
そんな彼女もまた、傲慢に対して何事もなかったかのようにあしらった。
「曰く、この階層を上がるにはとてつもない力を持たないといけない…それが己の魂を焦がすほどの物であると言えるぐらいに…」
「ああ、そうとも。無論、下に落ちるのも同じく魂を砕く勢いでなければならない…天から落とされた我々みたいに…」
「忠実の下部である貴方達なら、そんな処遇はしないはずだけど?」
「いいや、我々も彼にとっては可能性の一つにしかないのだよ。人間から出る悪意の意味を込めて」
「へぇ…私も貴方も、それぞれ人間が行き着いた未来という事かしら?」
「そうともいう。そして、”トキサダ”は進化の果ての先に行き着いた物が上り詰めた時に刈り取るのだ。己が挑戦する可能性の生物として」
そう呟くと同時にルシフェルは常人なら恐怖を与えるような笑みを浮かべながら、顔を天に仰ぎながら拳を握りしめていた。
(やはり、私が想像している以上にややこしいわね…)
ベルフェゴールはそう思いながら、念話もとい”端末”同士と会話が出来る暗号電波を機動させていった…
一方のキクルス領主町は騒然としていた…
「弟の容態は大丈夫なのか!?」
「落ち着いてください!オイゲン殿!!カイ殿は今ミシェルが見ております!!」
先日の戦闘後、勇者を撃退しながらも大量の負傷兵と共に帰還したカイ達は蘇生しても気絶し続けてるカイと謎の力を解放した後に気絶したミリーを領主館に移送してから、ベルフェ領から急に駆けつけたオイゲンとベルトーラの二人で騒然となっていた。
「貴方、落ち着いてくださいまし…」
「そうしたいんだが…我が弟に何かあれば…」
未だにカイとミリーを診断し続けるミシェルとシグルスの二人を余所に、オイゲンは動揺を隠せなかった…
その時である。
ベルトーラの眼がほんの少し青緑色に光ったと同時に、ベルトーラもまた耳飾りを触る振りをしてオイゲン達とは別の方向に顔を向けていった。
(はい…主様)
(私よ。あの二人の容態はどう?)
(器である肉体の方は修復完了はしております。しかし、魂の方がショックが大きかったようで機動までに時間がかかってる様子です)
主であるベルフェゴールの念話通信を受け取ったベルトーラは、カイとミリーの様子を眺めながら状況報告をしていた。
(それと、先ほどから診断しているバルバトスの子飼はどうしますか?)
(彼女達ではたぶん気づくことがないから放って置いていいわ。気づいたところで魔力回路ぐらいしか気づけないと思うから)
(畏まりました。それはそうと、主様の方は大丈夫でしょうか?私以外の主機達…特に一部が独断で動いております)
(なんですって…?)
そのベルトーラの報告に、ベルフェゴールから少し驚きの声が届いた。
(確認出来たところ、孤独者あたりが不穏な動きを見せておりますが…)
(おかしいわね。彼女には戦場の確認ぐらいしか命令してなかったのに…)
(その子機であるベアトリス嬢とアレクシア嬢が妙な動きもしております)
(分かったわ。こちらで調べてみるから貴方は夫と共にあの子達を観察しておいて)
(承りました。我が主様)
ベルフェゴールとの通信を終えたベルトーラはオイゲン達の方に視線を向けた後、カイ達…特にミリーの方に顔を向けてから再び瞳を青緑色に光らせてながら監視をしていた。
「ねぇ…シグルス」
「うん、言いたいことは分かるよ。ミシェル」
ミリーの触診を終えたミシェルは顔を青ざめながら、未だに青緑色に仄暗く発光するミリーの髪の毛と背中から生えた羽みたいな物質に戸惑っていた。
「この子…本当に人間なの…?」
セントーラ王国とルシフェ家領土の国境地帯…
雪が吹雪く大地の中…
1000人以上の魔族と数百の魔導人形が行進しながら北の山脈へと目指していた。
『お姉様、まもなく中継予定地の村へ着きます』
「ティアナ様とエリザベス様にも伝えて。そこで休息を得ます」
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極寒の大地の中、鉄くずとなった戦車の残骸と小型巨人である蛮族達の小競り合いが続くこの大地にて、王国軍や力のない魔族からしたら過酷すぎる環境に、予定していた物資ではルシフェ家領土を横断するなど難しいと実感していた。
(まさかこれほど磨耗すると…いや、こんな絶界があるからこその蛮行隠しが出来るのですね)
クリスはそう思いながら、遠くで何かが爆発する衝撃波を感知してから直ぐにヘルメットを被り直し、操縦席の扉を閉めた。
『総員!待避!!』
真っ先に待避行動と取ったクリス達と共に、行軍していた全員物陰へと待避させ、魔導人形達も魔法防御壁を取ってやり過ごそうとした。
それと同時に、空から無数の飛行型戦略人形達が飛来し、巨人型蛮族達の集落や数少ない人族の村を焼いていた。
「…魂のない自動人形とはいえ、厄介ですわね」
そういいながら、クリスは魔導人形に内蔵している魔砲を展開させ、空を飛んでいる戦略人形達を撃墜していった。
ネームドの人形達以外や通常の兵器ならば、魔導科学で作られた魔導人形でも十二分に対抗できる。
この結論に至ったクリスにとって、これなら北のあの施設へと迎えると思っていたが、それでも足りないことも実感していた。
「今ので魔力の3%も持って行かれた…一度は休まねば途中で力尽きますわ」
『お姉様、先ほどの攻撃で村が焼かれましたが、幸いにも宿にはありつけそうです』
「分かったわ。レイアもゆっくりして頂戴」
義妹への言葉かけを終え、後の二人から来る通信を余所にクリスは静かに眼を閉じ、そして呟いた。
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