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言葉通り、俊一くんに飼われてあっという間に月日は経った。
そして今日は高校の卒業式--
先生やクラスメイトたち、誰とも思い出は無いけれどそれでもなんだか寂しく感じた。
卒業証書を受け取ると、『あぁ、自分は本当に高校を卒業するんだ』とやっと実感が湧いた。
長い話も終わってクラスメイト達が、写真を撮ったり涙を流す中僕は誰とも喋らずに荷物を持って早々に教室を出た。
《卒業式が終わったらテラスで待っててね》
そう言われたからテラスへ向かう。
教室から離れたそこには誰もいなかった。
風が通り過ぎる中ボーッと景色を眺めて待っていると向こうから話し声が。
「おー、分かったそっち行くわ」
「テラス!飲み物買ってくからー」
電話をしてるみたい。
気にせず座っていたら--
「うお!びっくりした」
人がいるなんて思ってなかったんだろう。
その驚いた声に僕もびっくりして思わず声の主の顔を見た。
『………あれ?』
どこかで見覚えが…。
そしてそれは相手も同じようだ。
しばらく見つめあって
「「あっ」」
お互い同時に思い出した。
「み、御門先輩…」
「あれ、お前、えーっと、…」
私服の御門先輩。
えーっと名前なんだっけ、、と言いながら近づいてきたから思わず席を立った。
「あ!思い出した!萩谷流星だ!」
僕の目の前に着いた途端、あっ!!と大きな声。
「いやーなっつかし~!」
ジロジロ僕を見る御門先輩。
懐かしいもなにも、あなたにレイプされそうになったこと、忘れてませんけど。
今思えば、あれが全部の始まりで………
「九条に気に入られちゃってた可哀想なやつだ!」
「…えっ」
「高校生活楽しかったかー?散々可愛がられたんじゃない?」
悪気があるわけではないと思う。サバサバ話す人なんだろう。
「なーんか、元気ねーじゃん?てかお前、なんでこんなとこいんの?」
「待ち合わせ…してて」
「誰と?」
「………、俊一くんと……」
その名前を聞いた御門先輩は、ゲッ!と小さく発して周りをキョロキョロ見渡した。
そして今日は高校の卒業式--
先生やクラスメイトたち、誰とも思い出は無いけれどそれでもなんだか寂しく感じた。
卒業証書を受け取ると、『あぁ、自分は本当に高校を卒業するんだ』とやっと実感が湧いた。
長い話も終わってクラスメイト達が、写真を撮ったり涙を流す中僕は誰とも喋らずに荷物を持って早々に教室を出た。
《卒業式が終わったらテラスで待っててね》
そう言われたからテラスへ向かう。
教室から離れたそこには誰もいなかった。
風が通り過ぎる中ボーッと景色を眺めて待っていると向こうから話し声が。
「おー、分かったそっち行くわ」
「テラス!飲み物買ってくからー」
電話をしてるみたい。
気にせず座っていたら--
「うお!びっくりした」
人がいるなんて思ってなかったんだろう。
その驚いた声に僕もびっくりして思わず声の主の顔を見た。
『………あれ?』
どこかで見覚えが…。
そしてそれは相手も同じようだ。
しばらく見つめあって
「「あっ」」
お互い同時に思い出した。
「み、御門先輩…」
「あれ、お前、えーっと、…」
私服の御門先輩。
えーっと名前なんだっけ、、と言いながら近づいてきたから思わず席を立った。
「あ!思い出した!萩谷流星だ!」
僕の目の前に着いた途端、あっ!!と大きな声。
「いやーなっつかし~!」
ジロジロ僕を見る御門先輩。
懐かしいもなにも、あなたにレイプされそうになったこと、忘れてませんけど。
今思えば、あれが全部の始まりで………
「九条に気に入られちゃってた可哀想なやつだ!」
「…えっ」
「高校生活楽しかったかー?散々可愛がられたんじゃない?」
悪気があるわけではないと思う。サバサバ話す人なんだろう。
「なーんか、元気ねーじゃん?てかお前、なんでこんなとこいんの?」
「待ち合わせ…してて」
「誰と?」
「………、俊一くんと……」
その名前を聞いた御門先輩は、ゲッ!と小さく発して周りをキョロキョロ見渡した。
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