8 / 16
07:新しい家
しおりを挟む
オレーシャが家に来てから一週間と少し。
その間に彼女は何もしていなかった訳ではない。
三日目の頃には家屋を扱っている商人の元を訪ねて、新たな条件で候補となる家を紹介して貰ったそうだ。
「フェリックス。済みません、少々お時間を頂いてもよろしいですか?」
「ああ構わないがどうかしたか」
「商人から紹介して貰った部屋の相談に乗って欲しいのです」
「ほお今度の牧場は金貨いくらだ?」
「ううっいじめるのは止めてください。私もここに来て現実を知ったのですから牧場はとうに諦めました」
「それは残念だ」
「ええ残念は残念です。
それで、えっとそれでこれなんですが」
「どれ拝見しよう」
商人が寄越したらしい物件書を受け取りぱらぱらと捲っていく。間取りに広さ、そして場所。見れば見るほどどれもこれも俺の家とそっくりだ。
「これをどうやって決めたのか聞いて良いか」
「こちらに住まわせて頂いて、特に不便も不満も無いので、商人には同じような条件を伝えて探して貰いました」
「その条件とやらをちょっと言ってみてくれるか?」
するとオレーシャは、壁の色から部屋の数、そして間取りまでを正確に事細かに言い始めた。それが終わると今度は町からどのくらいの距離で、井戸の数からその場所は~だとか続いていく。
なるほどそこまで細かに伝えれば俺の家とほど変わらぬ物件が紹介される訳だ。
やっと解った。つまりこの子は応用が利かないのだ。
一人で暮らすには少々部屋の数は多い気がするが、きっと狭いよりは不自由をしないだろう。しかしここで、問題ないからと言って本当に送り出して良いか?
いやダメな気がする。
上手く行くかもしれない。だがいま現在、俺の勘はダメだと言っている。
「家は悪くないな」
パァとオレーシャの顔に笑みが浮かんだ。
相変わらず笑うととても魅力的だなと思う。普段は無愛想で、鉄面皮などと称されているからギャップと言う奴だろうか?
「だがこれでは俺の家だ。オレーシャの希望する家ではないだろう」
「うっ……」
とたんにしょぼんとしてオレーシャの顔から笑顔が消えた。ここまで感情の起伏が激しいとなんだか虐めている気分になる。
誰だよ鉄面皮なんて言った奴は!?
「つまりフェリックスは牧場が無いと仰りたいのですね」
「違うっ! いい加減、お前は牧場から離れろ」
「では何がいけないのでしょうか?」
「なあオレーシャ。それが解るまでここにいるというのはどうだろうか?」
しばしの思案の後、
「……つまりフェリックスは私が居ても構わないのですか?」
「ん? そうだな幸いルスランも懐いている様だしな全然構わんよ。
それにな今までは仕事で遅い時は、家に残したルスランが心配だったんだ。だがオレーシャが家に居てくれると思うと安心できる」
「なるほど。そう言う事でしたら私でもお役にたてますね!」
「はははっ、なんせ俺より強いくらいだからな頼りにしてるよ」
「ご冗談を私などが男性の団長より強い訳がないでしょう」
「そうでもないぞ、世の中の既婚男性は家を護る妻には頭が上がらんらしいしな」
「ふぇっ妻!?」
「ち、ちがう! 妻じゃなくて家を護る女性だ! すまん言い間違えた」
しどろもどろに言い訳しつつも頭の中では、妻以外の誰が家を護るんだと自分に対して冷静にツッコんでいた。
ああっ母ちゃんか!?
「あはははっ驚きました。ですがやめてください団長。
私の様なものでも一応は女です、異性からそう言われれば勘違いしてしまうではないですか」
「あ、あぁ済まん」
勘違いだと?
もしも勘違いさせていたとしたら……
一瞬浮かんだ考えを俺は頭を振って振り払った。オレーシャが不思議そうに首を傾げているが知った事か。
危ない危ない、エドゥアルドの馬鹿に毒されたか。
落ち着けよ。もしも手を出したら一生あいつにからかわれ続けるぞ!
※
自室に戻ると立っていられなくて、ドアを閉めたその場でぺたんと座り込んでしまった。そして私は「はぁぁ……」と深いため息を吐いた。
なるべく早く出て行かなければ迷惑になると思って商人の元を回ったが、どういう家がお好みですかと聞かれて何も思い浮かばなかった。
なんでもいいと言える様な金額の話ではないから、いま住まわせて貰って不満が無いフェリックスの家を覚えている限り伝えた。
そして出てきたのは本当に瓜二つの家だった。
うんとてもいい家だ!
家に帰ってからドキドキしながらフェリックスにその物件の資料を見せた。
「家は悪くない」
そうだろうとも!
心の中でだけだが、ここには何を置いて、この部屋は私が使おうなどと想像していたら、妄想の中にフェリックスやルスランが現れた。
ここで初めてあれっと首を傾げた。
「だがこれでは俺の家だ。オレーシャの希望する家ではないだろう」
今まさに自分が思っていた事を指摘されたように感じて心の底から動揺する。
私は一体なんの為に出て行くのだろうか?
居候だから出て行くんだよ。ううん、それは解っているつもり。じゃあなんで二人が、新たな私の家に居たの……
「なあオレーシャ。それが解るまでここにいるというのはどうだろうか?」
まさにこの言葉は渡りに船だった。
心の中では、乗ってしまえと言う声と、もう一方でフェリックスの好意に甘えてはいけないと厳しい声がする。
そして私はもっとも都合の良い言い訳を手に入れた。
それは〝ルスランの為〟だ。私は浅ましくもそれにしがみ付き、この家にいる口実を手にしたのだ。
居ても良いと言われて本当にホッとした。
だから柄でもない話をしたのかもしれない。異性から初めて言われた〝妻〟と言う言葉に私はドキンとした。
それは〝妻〟と〝女性〟、ほんのちょっとの言い間違い。
私はいったい何を喜んでいるのだろう。それは私の様な無骨な女にはもっとも縁のない言葉じゃないか。
「あはははっ驚きました。ですがやめてください団長」
果たしてあの時、私は上手く笑えていただろうか?
ドアの前から立ち上がることもなく、私はもう一度深いため息を吐いた。
その間に彼女は何もしていなかった訳ではない。
三日目の頃には家屋を扱っている商人の元を訪ねて、新たな条件で候補となる家を紹介して貰ったそうだ。
「フェリックス。済みません、少々お時間を頂いてもよろしいですか?」
「ああ構わないがどうかしたか」
「商人から紹介して貰った部屋の相談に乗って欲しいのです」
「ほお今度の牧場は金貨いくらだ?」
「ううっいじめるのは止めてください。私もここに来て現実を知ったのですから牧場はとうに諦めました」
「それは残念だ」
「ええ残念は残念です。
それで、えっとそれでこれなんですが」
「どれ拝見しよう」
商人が寄越したらしい物件書を受け取りぱらぱらと捲っていく。間取りに広さ、そして場所。見れば見るほどどれもこれも俺の家とそっくりだ。
「これをどうやって決めたのか聞いて良いか」
「こちらに住まわせて頂いて、特に不便も不満も無いので、商人には同じような条件を伝えて探して貰いました」
「その条件とやらをちょっと言ってみてくれるか?」
するとオレーシャは、壁の色から部屋の数、そして間取りまでを正確に事細かに言い始めた。それが終わると今度は町からどのくらいの距離で、井戸の数からその場所は~だとか続いていく。
なるほどそこまで細かに伝えれば俺の家とほど変わらぬ物件が紹介される訳だ。
やっと解った。つまりこの子は応用が利かないのだ。
一人で暮らすには少々部屋の数は多い気がするが、きっと狭いよりは不自由をしないだろう。しかしここで、問題ないからと言って本当に送り出して良いか?
いやダメな気がする。
上手く行くかもしれない。だがいま現在、俺の勘はダメだと言っている。
「家は悪くないな」
パァとオレーシャの顔に笑みが浮かんだ。
相変わらず笑うととても魅力的だなと思う。普段は無愛想で、鉄面皮などと称されているからギャップと言う奴だろうか?
「だがこれでは俺の家だ。オレーシャの希望する家ではないだろう」
「うっ……」
とたんにしょぼんとしてオレーシャの顔から笑顔が消えた。ここまで感情の起伏が激しいとなんだか虐めている気分になる。
誰だよ鉄面皮なんて言った奴は!?
「つまりフェリックスは牧場が無いと仰りたいのですね」
「違うっ! いい加減、お前は牧場から離れろ」
「では何がいけないのでしょうか?」
「なあオレーシャ。それが解るまでここにいるというのはどうだろうか?」
しばしの思案の後、
「……つまりフェリックスは私が居ても構わないのですか?」
「ん? そうだな幸いルスランも懐いている様だしな全然構わんよ。
それにな今までは仕事で遅い時は、家に残したルスランが心配だったんだ。だがオレーシャが家に居てくれると思うと安心できる」
「なるほど。そう言う事でしたら私でもお役にたてますね!」
「はははっ、なんせ俺より強いくらいだからな頼りにしてるよ」
「ご冗談を私などが男性の団長より強い訳がないでしょう」
「そうでもないぞ、世の中の既婚男性は家を護る妻には頭が上がらんらしいしな」
「ふぇっ妻!?」
「ち、ちがう! 妻じゃなくて家を護る女性だ! すまん言い間違えた」
しどろもどろに言い訳しつつも頭の中では、妻以外の誰が家を護るんだと自分に対して冷静にツッコんでいた。
ああっ母ちゃんか!?
「あはははっ驚きました。ですがやめてください団長。
私の様なものでも一応は女です、異性からそう言われれば勘違いしてしまうではないですか」
「あ、あぁ済まん」
勘違いだと?
もしも勘違いさせていたとしたら……
一瞬浮かんだ考えを俺は頭を振って振り払った。オレーシャが不思議そうに首を傾げているが知った事か。
危ない危ない、エドゥアルドの馬鹿に毒されたか。
落ち着けよ。もしも手を出したら一生あいつにからかわれ続けるぞ!
※
自室に戻ると立っていられなくて、ドアを閉めたその場でぺたんと座り込んでしまった。そして私は「はぁぁ……」と深いため息を吐いた。
なるべく早く出て行かなければ迷惑になると思って商人の元を回ったが、どういう家がお好みですかと聞かれて何も思い浮かばなかった。
なんでもいいと言える様な金額の話ではないから、いま住まわせて貰って不満が無いフェリックスの家を覚えている限り伝えた。
そして出てきたのは本当に瓜二つの家だった。
うんとてもいい家だ!
家に帰ってからドキドキしながらフェリックスにその物件の資料を見せた。
「家は悪くない」
そうだろうとも!
心の中でだけだが、ここには何を置いて、この部屋は私が使おうなどと想像していたら、妄想の中にフェリックスやルスランが現れた。
ここで初めてあれっと首を傾げた。
「だがこれでは俺の家だ。オレーシャの希望する家ではないだろう」
今まさに自分が思っていた事を指摘されたように感じて心の底から動揺する。
私は一体なんの為に出て行くのだろうか?
居候だから出て行くんだよ。ううん、それは解っているつもり。じゃあなんで二人が、新たな私の家に居たの……
「なあオレーシャ。それが解るまでここにいるというのはどうだろうか?」
まさにこの言葉は渡りに船だった。
心の中では、乗ってしまえと言う声と、もう一方でフェリックスの好意に甘えてはいけないと厳しい声がする。
そして私はもっとも都合の良い言い訳を手に入れた。
それは〝ルスランの為〟だ。私は浅ましくもそれにしがみ付き、この家にいる口実を手にしたのだ。
居ても良いと言われて本当にホッとした。
だから柄でもない話をしたのかもしれない。異性から初めて言われた〝妻〟と言う言葉に私はドキンとした。
それは〝妻〟と〝女性〟、ほんのちょっとの言い間違い。
私はいったい何を喜んでいるのだろう。それは私の様な無骨な女にはもっとも縁のない言葉じゃないか。
「あはははっ驚きました。ですがやめてください団長」
果たしてあの時、私は上手く笑えていただろうか?
ドアの前から立ち上がることもなく、私はもう一度深いため息を吐いた。
40
あなたにおすすめの小説
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
ANGRAECUM-Genuine
清杉悠樹
恋愛
エマ・マクリーンは城で開催される新年の祝賀行事に参加することになった。
同時に舞踏会も開催されるその行事に、若い娘なら誰もが成人となって初めて参加するなら期待でわくわくするはずが、エマは失望と絶望しか感じていなかった。
何故なら父からは今日会わせる相手と結婚するように言われたからだ。
昔から父から愛情も受けた記憶が無ければ、母が亡くなり、継母が出来たが醜い子と言われ続け、本邸の離れに年老いた侍女と2人暮らしている。
そんな父からの突然の命令だったが背けるわけがなく、どんな相手だろうが受け入れてただ大人しくすることしか出来ない。
そんな祝賀行事で、運命を変える出会いが待っていた。魔法を扱う部署のマギ課室長レナート・シルヴィオと、その義妹、ホノカ・シルヴィオと出会って。
私、こんな幸せになってもいいんですか?
聖獣というもふもふが沢山出て来て、魔法もある世界です。最初は暗いですが、途中からはほのぼのとする予定です。最後はハッピーエンドです。
関連作品として、CLOVER-Genuine(注:R18指定)があります。
ANGRAECUM-Genuineは、CLOVER-Genuineのその後という感じの流れになっています。
出来ればCLOVER-Genuineを読んだ後にこちらを読んで頂いた方が分かり易いかと思います。
アルファポリス、小説家になろう、pixivに同時公開しています。
しつこい公爵が、わたしを逃がしてくれない
千堂みくま
恋愛
細々と仕事をして生きてきた薬師のノアは、経済的に追い詰められて仕方なく危険な仕事に手を出してしまう。それは因縁の幼なじみ、若き公爵ジオルドに惚れ薬を盛る仕事だった。
失敗して捕らえられたノアに、公爵は「俺の人生を狂わせた女」などと言い、変身魔術がかけられたチョーカーを付けて妙に可愛がる。
ジオルドの指示で王子の友人になったノアは、薬師として成長しようと決意。
公爵から逃げたいノアと、自覚のない思いに悩む公爵の話。
※毎午前中に数話更新します。
だって悪女ですもの。
とうこ
恋愛
初恋を諦め、十六歳の若さで侯爵の後妻となったルイーズ。
幼馴染にはきつい言葉を投げつけられ、かれを好きな少女たちからは悪女と噂される。
だが四年後、ルイーズの里帰りと共に訪れる大きな転機。
彼女の選択は。
小説家になろう様にも掲載予定です。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる