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第二章 動きだす歯車
第43話 清洲への道
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天正10年(1582年)6月23日 尾張・清洲城への道中
六月の夜気は重く、尾張の陣幕には湿り気がこもっていた。
蝋燭の火は低く、揺れる影が地図の上を這う。
秀吉は、地図を黙って見下ろしていた。
北に越前
南に近江
湖を囲む街道と、水運の線
指先が、自然と湖北へ伸びる。
「清洲では、ここは取れぬ」
静かな声だったが、その場にいた者は皆、聞き逃さなかった。
座にあるのは四人だけ。
秀吉の正面に羽柴秀長、脇に黒田官兵衛、そして少し離れたところに堀秀政。
彼らは本能寺の変の以降、秀吉軍の戦略、外交、味方に引き入れるための調略に携わってきた中心人物だ。
「いや」
秀吉は続ける。
「取れぬ、ではない。譲る」
一瞬、沈黙が落ちる。
官兵衛が、ゆっくりと口を開いた。
「北近江―長浜城」
「柴田殿が、必ず欲しがる地です」
「そうだ」
秀吉は頷く。
「柴田殿は、越前・能登・加賀と北陸を背負っている」
「あの御仁にとって、北近江は南を塞ぐ蓋だ」
「自領と美濃・清洲への道を確保するには北近江が必要」
「わしに残したままだと、北陸に閉じ込められる」
「北近江の獲得は譲れぬ一線だ」
秀長が、静かに言った。
「一旦、蓋は開けると」
「しかたがあるまい」
秀吉は地図の上、長浜の城郭を指でなぞる。
「城は渡す」
「だが、人は渡さぬ」
それは、妥協の言葉ではなかった。
その場にいる全員が理解した。
城は器であり、中身は人心である。
秀吉が欲しているのは、土地ではなく、次の戦に耐える地盤だった。
「清洲の話に入る前に」
「織田の“後継ぎ”を、固めておく必要があります」
官兵衛が言った。
秀吉は静かに頷いて続けた。
「信孝殿、信雄殿、三法師様。この御三方だが」
官兵衛は淡々と述べる。
「信孝様は四国攻めの総大将にして、山崎の弔い合戦にも参加し武名も挙げている」
「信長公の子の中では、もっとも“武家らしい”」
秀長が、静かに補足する。
「しかし、信雄殿に比べて血筋が悪い」
「たしか、母君は信長公の側室」
官兵衛が続ける。
「だが、旧織田の武断派が集まる」
「柴田殿が、最も扱いやすい御方だ」
秀吉は、何も言わずに聞いていた。
信孝が立てば、柴田勝家が背後に立つ。
それは、清洲が終わると同時に、従わぬ者との戦が始まるということを意味する。
官兵衛の声が、わずかに低くなる。
「信雄様は、ご当主であった信忠様と同腹(どうふく)」
「しかし、器は.....思慮が浅く軽率」
「不覚人(ふかくにん)と揶揄されているとも聞きます」
「いるだけで面倒を増やす御方だ」
秀吉が、ふっと笑った。
「担ぎたくはないが、今は、神輿の上で騒いでもらったほうがよいか....」
秀長が続ける。
「はい、私も同じ考えです」
「信雄殿を排除すれば、必然的に信孝殿が前に出ることに」
「そうなれば、柴田殿の風下に立つことになります」
官兵衛がまとめる。
「信孝様は柴田殿の神輿」
「信雄様は担ぐ器ではないが、いないと困る」
「ですが、看板にはなる」
秀吉はしばし黙考し、離れて座っている堀秀政に目をやった。
「堀殿、貴殿はどう見る」
これまで、堀秀政はほとんど口を挟まなかった。
秀吉と秀長、官兵衛が言葉を交わす中、彼は一歩引いた位置で、地図と人の顔とを交互に見ていた。
信長の側近。
―それが、彼の立場だった。
だが、その肩書きは、本能寺とともに崩れている。
たまたま軍監として備中高松城を訪れていたときに本能寺の変が起こった。
以降、秀吉陣営として共に行動をしてきた。
秀政は、一瞬だけ目を伏せた。
逡巡ではない、言葉を選んだだけだ。
「……信長公であれば」
そう前置きしてから、言った。
「清洲は会議の場にはなりませんでした」
秀吉が、静かに頷く。
「軍を動かすか、もしくは、何も言わずに決められた」
「はい」
秀政は、淡々と続ける。
「信長公は“話し合い”で決めることを、ほとんどなさいませんでした」
その言葉に、誰も異を唱えない。
「ですが、今は違う」
秀政は地図から目を上げ、秀吉を見た。
「信長公がいない以上、誰かが“決める役”を引き受けねばならない」
秀吉は、何も言わず、続きを促す。
「失礼ではありますが、信孝殿、信雄殿はその器ではない」
「御二方とも、信長公と同じ者になろうとされるでしょう」
言葉を切る。
「しかし、信長公は、誰かが代われる御方ではありません」
その言い方には、
長年、間近で仕えた者だけが持つ確信があった。
「では、柴田殿はどうか」
「あの御仁は最大の軍を持っておられる」
「北陸の兵、古参の武断派。戦になれば強い」
官兵衛が、静かに補足する。
「だが、政は不得手だ」
「軍司令官になれても、国の統治はできまい」
秀政は深く頷いた。
そしてそのまま続けた。
「羽柴殿は、信長公の代わりをしようとはなさらない」
秀吉が、わずかに笑う。
「似合わんだろう」
「はい」
秀政も微かに笑った。
「羽柴殿は“信長公の後”をどう繋ぐかを考えておられる」
その言葉に秀長と官兵衛が、同時に頷いた。
秀政は続ける
「続きを“できる可能性がある”のは、羽柴殿だけです」
「その羽柴殿にとって最もよい選択は...」
「三法師様かと」
三法師、信忠の長男。当主嫡流の遺児。
その名が出た瞬間、空気が変わった。
秀長は、ゆっくりと言葉を選ぶ。
「御当主であった信忠様の嫡男」
「この御方を差し置いて、誰を立てるという理屈は立ちません」
官兵衛が頷く。
「御当主の嫡男が家を継ぐのは当然の理」
「これに異を唱ることは、“織田を壊す”ことと同義」
秀政が言う。
「三法師様は齢3つ。器を評価することはできません」
「血筋がすべて」
「だからこそ、誰も反対できない」
秀吉は、はっきりと笑った。
「そうだ。織田家は、続けねばならぬ」
「続いている、という形だけはな」
その言葉に、誰も返さない。
「三法師様を当主に推す。信孝殿、信雄殿は....」
秀吉は言葉を切り、続けた。
「御二方とも、後見だ」
秀長が笑みを浮かべて頷いた。
「否とは言えないでしょう」
「そうだ」
秀吉は立ち上がる。
「三法師様を旗として立て、信孝様と信雄様が“家の後見”」
官兵衛が言った。
「丹羽殿も、池田殿も反対はできません」
「できるわけがない」
秀吉は言い切る。
「これは、新しい策ではない。この国で、何百年も続いてきた理だ」
話は、再び地図へ戻る。
「清洲では、北近江は柴田殿へ譲る」
秀吉は断言する。
「小一郎、お前は清洲には来るな。長浜へ戻れ」
「城を明け渡す準備をしろ。表向きは」
「裏では、人を残す」
「国人、寺社、町衆に柴田に付くかと羽柴につくかを選ばせろ」
「はっ」
秀長は、即座に応じた。
「お市の方」
官兵衛が、最後に一つ、言葉を置いた。
「清洲では……嫁ぎ先の話も出る可能性が」
秀吉は、迷わなかった。
「もし、柴田殿が要求するのであれば、渡す」
「織田の象徴だ。柴田殿に“正統”を与える」
秀吉は、静かに続けた。
「北近江を得て、正統性も手に入れば、本人も周りも納得しよう」
「清洲で勝ちを得たと、少なくとも負けなかったと勘違いしてくれればよい」
誰もが、その意味を理解した。
それは和睦であり、そして、時間を稼ぐ策だった。
夜は更け、会議は終わった。
翌日、秀吉は清洲へ向かう。
そして、秀長は、北近江へ戻る。
清洲に着く頃には、すでに勝負は半ば終わっている。
戦は、水面下で始まっていた。
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六月の夜気は重く、尾張の陣幕には湿り気がこもっていた。
蝋燭の火は低く、揺れる影が地図の上を這う。
秀吉は、地図を黙って見下ろしていた。
北に越前
南に近江
湖を囲む街道と、水運の線
指先が、自然と湖北へ伸びる。
「清洲では、ここは取れぬ」
静かな声だったが、その場にいた者は皆、聞き逃さなかった。
座にあるのは四人だけ。
秀吉の正面に羽柴秀長、脇に黒田官兵衛、そして少し離れたところに堀秀政。
彼らは本能寺の変の以降、秀吉軍の戦略、外交、味方に引き入れるための調略に携わってきた中心人物だ。
「いや」
秀吉は続ける。
「取れぬ、ではない。譲る」
一瞬、沈黙が落ちる。
官兵衛が、ゆっくりと口を開いた。
「北近江―長浜城」
「柴田殿が、必ず欲しがる地です」
「そうだ」
秀吉は頷く。
「柴田殿は、越前・能登・加賀と北陸を背負っている」
「あの御仁にとって、北近江は南を塞ぐ蓋だ」
「自領と美濃・清洲への道を確保するには北近江が必要」
「わしに残したままだと、北陸に閉じ込められる」
「北近江の獲得は譲れぬ一線だ」
秀長が、静かに言った。
「一旦、蓋は開けると」
「しかたがあるまい」
秀吉は地図の上、長浜の城郭を指でなぞる。
「城は渡す」
「だが、人は渡さぬ」
それは、妥協の言葉ではなかった。
その場にいる全員が理解した。
城は器であり、中身は人心である。
秀吉が欲しているのは、土地ではなく、次の戦に耐える地盤だった。
「清洲の話に入る前に」
「織田の“後継ぎ”を、固めておく必要があります」
官兵衛が言った。
秀吉は静かに頷いて続けた。
「信孝殿、信雄殿、三法師様。この御三方だが」
官兵衛は淡々と述べる。
「信孝様は四国攻めの総大将にして、山崎の弔い合戦にも参加し武名も挙げている」
「信長公の子の中では、もっとも“武家らしい”」
秀長が、静かに補足する。
「しかし、信雄殿に比べて血筋が悪い」
「たしか、母君は信長公の側室」
官兵衛が続ける。
「だが、旧織田の武断派が集まる」
「柴田殿が、最も扱いやすい御方だ」
秀吉は、何も言わずに聞いていた。
信孝が立てば、柴田勝家が背後に立つ。
それは、清洲が終わると同時に、従わぬ者との戦が始まるということを意味する。
官兵衛の声が、わずかに低くなる。
「信雄様は、ご当主であった信忠様と同腹(どうふく)」
「しかし、器は.....思慮が浅く軽率」
「不覚人(ふかくにん)と揶揄されているとも聞きます」
「いるだけで面倒を増やす御方だ」
秀吉が、ふっと笑った。
「担ぎたくはないが、今は、神輿の上で騒いでもらったほうがよいか....」
秀長が続ける。
「はい、私も同じ考えです」
「信雄殿を排除すれば、必然的に信孝殿が前に出ることに」
「そうなれば、柴田殿の風下に立つことになります」
官兵衛がまとめる。
「信孝様は柴田殿の神輿」
「信雄様は担ぐ器ではないが、いないと困る」
「ですが、看板にはなる」
秀吉はしばし黙考し、離れて座っている堀秀政に目をやった。
「堀殿、貴殿はどう見る」
これまで、堀秀政はほとんど口を挟まなかった。
秀吉と秀長、官兵衛が言葉を交わす中、彼は一歩引いた位置で、地図と人の顔とを交互に見ていた。
信長の側近。
―それが、彼の立場だった。
だが、その肩書きは、本能寺とともに崩れている。
たまたま軍監として備中高松城を訪れていたときに本能寺の変が起こった。
以降、秀吉陣営として共に行動をしてきた。
秀政は、一瞬だけ目を伏せた。
逡巡ではない、言葉を選んだだけだ。
「……信長公であれば」
そう前置きしてから、言った。
「清洲は会議の場にはなりませんでした」
秀吉が、静かに頷く。
「軍を動かすか、もしくは、何も言わずに決められた」
「はい」
秀政は、淡々と続ける。
「信長公は“話し合い”で決めることを、ほとんどなさいませんでした」
その言葉に、誰も異を唱えない。
「ですが、今は違う」
秀政は地図から目を上げ、秀吉を見た。
「信長公がいない以上、誰かが“決める役”を引き受けねばならない」
秀吉は、何も言わず、続きを促す。
「失礼ではありますが、信孝殿、信雄殿はその器ではない」
「御二方とも、信長公と同じ者になろうとされるでしょう」
言葉を切る。
「しかし、信長公は、誰かが代われる御方ではありません」
その言い方には、
長年、間近で仕えた者だけが持つ確信があった。
「では、柴田殿はどうか」
「あの御仁は最大の軍を持っておられる」
「北陸の兵、古参の武断派。戦になれば強い」
官兵衛が、静かに補足する。
「だが、政は不得手だ」
「軍司令官になれても、国の統治はできまい」
秀政は深く頷いた。
そしてそのまま続けた。
「羽柴殿は、信長公の代わりをしようとはなさらない」
秀吉が、わずかに笑う。
「似合わんだろう」
「はい」
秀政も微かに笑った。
「羽柴殿は“信長公の後”をどう繋ぐかを考えておられる」
その言葉に秀長と官兵衛が、同時に頷いた。
秀政は続ける
「続きを“できる可能性がある”のは、羽柴殿だけです」
「その羽柴殿にとって最もよい選択は...」
「三法師様かと」
三法師、信忠の長男。当主嫡流の遺児。
その名が出た瞬間、空気が変わった。
秀長は、ゆっくりと言葉を選ぶ。
「御当主であった信忠様の嫡男」
「この御方を差し置いて、誰を立てるという理屈は立ちません」
官兵衛が頷く。
「御当主の嫡男が家を継ぐのは当然の理」
「これに異を唱ることは、“織田を壊す”ことと同義」
秀政が言う。
「三法師様は齢3つ。器を評価することはできません」
「血筋がすべて」
「だからこそ、誰も反対できない」
秀吉は、はっきりと笑った。
「そうだ。織田家は、続けねばならぬ」
「続いている、という形だけはな」
その言葉に、誰も返さない。
「三法師様を当主に推す。信孝殿、信雄殿は....」
秀吉は言葉を切り、続けた。
「御二方とも、後見だ」
秀長が笑みを浮かべて頷いた。
「否とは言えないでしょう」
「そうだ」
秀吉は立ち上がる。
「三法師様を旗として立て、信孝様と信雄様が“家の後見”」
官兵衛が言った。
「丹羽殿も、池田殿も反対はできません」
「できるわけがない」
秀吉は言い切る。
「これは、新しい策ではない。この国で、何百年も続いてきた理だ」
話は、再び地図へ戻る。
「清洲では、北近江は柴田殿へ譲る」
秀吉は断言する。
「小一郎、お前は清洲には来るな。長浜へ戻れ」
「城を明け渡す準備をしろ。表向きは」
「裏では、人を残す」
「国人、寺社、町衆に柴田に付くかと羽柴につくかを選ばせろ」
「はっ」
秀長は、即座に応じた。
「お市の方」
官兵衛が、最後に一つ、言葉を置いた。
「清洲では……嫁ぎ先の話も出る可能性が」
秀吉は、迷わなかった。
「もし、柴田殿が要求するのであれば、渡す」
「織田の象徴だ。柴田殿に“正統”を与える」
秀吉は、静かに続けた。
「北近江を得て、正統性も手に入れば、本人も周りも納得しよう」
「清洲で勝ちを得たと、少なくとも負けなかったと勘違いしてくれればよい」
誰もが、その意味を理解した。
それは和睦であり、そして、時間を稼ぐ策だった。
夜は更け、会議は終わった。
翌日、秀吉は清洲へ向かう。
そして、秀長は、北近江へ戻る。
清洲に着く頃には、すでに勝負は半ば終わっている。
戦は、水面下で始まっていた。
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