6 / 20
恋は落ちるもの
しおりを挟む
混沌をここに詰め込みました!
恋は落ちるものだ。
僕がそれを事実だと思ったのは、初めてイザベラと出会った時だ。
ちなみに、イザベラは栗色の髪の毛と真っ黒の瞳をしていて、リスみたいに可愛い女の子だ。
今もとても可愛いのだけれど。それは置いておこう。
イザベラは、僕の顔を見ると「仲良くしてね」と言って近づいてきた。
その瞬間、勢いよく転んでしまった。
露わになる真っ白な太ももと真っ白なドロワーズ。羞恥で顔を真っ赤にして、真っ黒な瞳には大粒の涙を浮かべていた。
僕は、僕の身体に落雷が落ちたような衝撃を受けた。
恋は、落雷のような衝撃だった。
僕は確かに恋に落ちたのだ。それはイナズマだったのだ。
それからは、イザベラを夢にまで見る日が続いた。
相合傘の絵に、お互いの名前を勝手に書いたり。二人の子供の名前を考えたり。
枕にイザベラの顔の絵を貼って何度も口付けをした。紙は僕の唾液でベトベトになってしまったのはいい思い出だ。
僕はイザベラと両想いだと信じて疑わなかった。
そう思う理由は、ちゃんとあった。
イザベラは僕にとにかく親切で優しかった。
お菓子を作りすぎたと言って渡してくれたり、何かと世話を焼いてくれた。
たまに、わざと転んで僕にだけドロワーズを見せてくれたし、あれは、絶対に誘っている。
イザベラが転んで顔に胸が押し当てられたこともあった。あれは、熱烈なアピールだ。
もう、僕のことが好きで色仕掛けまでしているのだと、本気で思っていたのだ。
僕はイザベラと結婚するものだと本気で信じていた。
しかし、どれだけ両思いでも、僕はイザベラには相応しい男ではないと気付かされた事件が起こった。
「おい、お前、いっつもイザベラにくっついて、気持ち悪いんだよ!」
ある日、イザベラに話しかけてくるクソ野郎が突然僕に突っかかってきたのだ。
「お前、自分の立場わかってる?貧乏男爵の息子だろ?イザベラにはふさわしくないんだよ!」
そう、暴言を吐かれた時、僕の目の前は真っ暗になった。
気がついたら、僕はそいつらをぶん殴っていた。
「……ぅっ」
目の前で倒れてうめくそいつらを見下ろしながら、僕はどうしたらイザベラに相応しい男になれるのかと考えていた。
今の僕は貧乏男爵の息子でとてもでないが、イザベラにはふさわしくない。
どれだけ愛し合っていても、今の僕ではダメだ……!
「アンタ達、ランスロットに何をしたの!?」
そこに、イザベラが血相を変えてやってきた。
「虐めたのね!?最低……!」
僕は悲しくて、両目から涙が出てきた。
不甲斐ない僕でもイザベラは、ちゃんと愛してくれているのを確信した瞬間だった。
「ランスロット大丈夫?」
「うん、イザベラ……。僕、虐められて悲しかったんだ」
僕がしくしく泣き出すと、イザベラは僕を抱きしめてくれた。
イザベラのささやかな胸の感触をお腹に感じて、僕は昂りと共に開放感を覚えた。
つまり射精したのだ。
「可哀想にランスロット」
僕は射精後の気だるさの中で、どうしたらイザベラと一生を共に過ごせるのか考えた。
あぁ、そうだ。
手柄をあげまくって貧乏男爵じゃなくなればいいんだ。
それから、僕は暗躍した。
爵位は少しずつ上がっていく。その度に、ご褒美にイザベラの胸を揉ませてもらった。
「んっ、……」
胸を揉むたびに、イザベラは艶かしい顔をして甘やかな声を上げる。
そんなある日、僕は勇者に選ばれた。
恋は落ちるものだ。
僕がそれを事実だと思ったのは、初めてイザベラと出会った時だ。
ちなみに、イザベラは栗色の髪の毛と真っ黒の瞳をしていて、リスみたいに可愛い女の子だ。
今もとても可愛いのだけれど。それは置いておこう。
イザベラは、僕の顔を見ると「仲良くしてね」と言って近づいてきた。
その瞬間、勢いよく転んでしまった。
露わになる真っ白な太ももと真っ白なドロワーズ。羞恥で顔を真っ赤にして、真っ黒な瞳には大粒の涙を浮かべていた。
僕は、僕の身体に落雷が落ちたような衝撃を受けた。
恋は、落雷のような衝撃だった。
僕は確かに恋に落ちたのだ。それはイナズマだったのだ。
それからは、イザベラを夢にまで見る日が続いた。
相合傘の絵に、お互いの名前を勝手に書いたり。二人の子供の名前を考えたり。
枕にイザベラの顔の絵を貼って何度も口付けをした。紙は僕の唾液でベトベトになってしまったのはいい思い出だ。
僕はイザベラと両想いだと信じて疑わなかった。
そう思う理由は、ちゃんとあった。
イザベラは僕にとにかく親切で優しかった。
お菓子を作りすぎたと言って渡してくれたり、何かと世話を焼いてくれた。
たまに、わざと転んで僕にだけドロワーズを見せてくれたし、あれは、絶対に誘っている。
イザベラが転んで顔に胸が押し当てられたこともあった。あれは、熱烈なアピールだ。
もう、僕のことが好きで色仕掛けまでしているのだと、本気で思っていたのだ。
僕はイザベラと結婚するものだと本気で信じていた。
しかし、どれだけ両思いでも、僕はイザベラには相応しい男ではないと気付かされた事件が起こった。
「おい、お前、いっつもイザベラにくっついて、気持ち悪いんだよ!」
ある日、イザベラに話しかけてくるクソ野郎が突然僕に突っかかってきたのだ。
「お前、自分の立場わかってる?貧乏男爵の息子だろ?イザベラにはふさわしくないんだよ!」
そう、暴言を吐かれた時、僕の目の前は真っ暗になった。
気がついたら、僕はそいつらをぶん殴っていた。
「……ぅっ」
目の前で倒れてうめくそいつらを見下ろしながら、僕はどうしたらイザベラに相応しい男になれるのかと考えていた。
今の僕は貧乏男爵の息子でとてもでないが、イザベラにはふさわしくない。
どれだけ愛し合っていても、今の僕ではダメだ……!
「アンタ達、ランスロットに何をしたの!?」
そこに、イザベラが血相を変えてやってきた。
「虐めたのね!?最低……!」
僕は悲しくて、両目から涙が出てきた。
不甲斐ない僕でもイザベラは、ちゃんと愛してくれているのを確信した瞬間だった。
「ランスロット大丈夫?」
「うん、イザベラ……。僕、虐められて悲しかったんだ」
僕がしくしく泣き出すと、イザベラは僕を抱きしめてくれた。
イザベラのささやかな胸の感触をお腹に感じて、僕は昂りと共に開放感を覚えた。
つまり射精したのだ。
「可哀想にランスロット」
僕は射精後の気だるさの中で、どうしたらイザベラと一生を共に過ごせるのか考えた。
あぁ、そうだ。
手柄をあげまくって貧乏男爵じゃなくなればいいんだ。
それから、僕は暗躍した。
爵位は少しずつ上がっていく。その度に、ご褒美にイザベラの胸を揉ませてもらった。
「んっ、……」
胸を揉むたびに、イザベラは艶かしい顔をして甘やかな声を上げる。
そんなある日、僕は勇者に選ばれた。
151
あなたにおすすめの小説
初対面の婚約者に『ブス』と言われた令嬢です。
甘寧
恋愛
「お前は抱けるブスだな」
「はぁぁぁぁ!!??」
親の決めた婚約者と初めての顔合わせで第一声で言われた言葉。
そうですかそうですか、私は抱けるブスなんですね……
って!!こんな奴が婚約者なんて冗談じゃない!!
お父様!!こいつと結婚しろと言うならば私は家を出ます!!
え?結納金貰っちゃった?
それじゃあ、仕方ありません。あちらから婚約を破棄したいと言わせましょう。
※4時間ほどで書き上げたものなので、頭空っぽにして読んでください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました
雨宮羽那
恋愛
結婚して5年。リディアは悩んでいた。
夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。
ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。
どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。
そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。
すると、あら不思議。
いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。
「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」
(誰ですかあなた)
◇◇◇◇
※全3話。
※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
断罪されてムカついたので、その場の勢いで騎士様にプロポーズかましたら、逃げれんようなった…
甘寧
恋愛
主人公リーゼは、婚約者であるロドルフ殿下に婚約破棄を告げられた。その傍らには、アリアナと言う子爵令嬢が勝ち誇った様にほくそ笑んでいた。
身に覚えのない罪を着せられ断罪され、頭に来たリーゼはロドルフの叔父にあたる騎士団長のウィルフレッドとその場の勢いだけで婚約してしまう。
だが、それはウィルフレッドもその場の勢いだと分かってのこと。すぐにでも婚約は撤回するつもりでいたのに、ウィルフレッドはそれを許してくれなくて…!?
利用した人物は、ドSで自分勝手で最低な団長様だったと後悔するリーゼだったが、傍から見れば過保護で執着心の強い団長様と言う印象。
周りは生暖かい目で二人を応援しているが、どうにも面白くないと思う者もいて…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる