モブ令嬢へのジョブチェンジは失敗しました

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イザベラのわがまま

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 拠点に戻り、レオンとマジカに魔王を倒した事を報告した。
 
「ついに魔王を倒したのか」

「ああ」

「おめでとう、で、これからどうする?」

 マジカの質問に、僕は眉間に皺を寄せる。
 正直、早く故郷に帰りたい。イザベラを抱き潰したいのだ。

「国王に報告する必要あるか?正直面倒だ」

「だな。聖女でもある王女様は失踪したし、馬鹿正直に報告してお尋ね者になるのは嫌だよな」

 レオンにそう言われて、そういえばアニーがいつのまにか居なくなっていた事に気がついた。
 どうでも良かったので忘れていたが。

「確かに」

「じゃあ、魔王を倒した帰り道で馴染みの女とやりすぎて腹上死した事にしよう」

 僕の提案に二人は「それがいいね」と、顔を見合わせて笑った。

 ……ああ、寂しいな。

 もしかしたら、今生の別れになるかもしれない。

「マジカとレオンはどうするんだ?」

「どこか田舎に住もうかな。子供も生まれるし」

「次は俺が子供を産むんだ」

 レオンは得意げになって笑った。
 ちなみに、二人には望んだタイミングで妊娠中以外は性別を変える事のできる魔法をかけてある。

「そ、そうなんだ」

 レオンが子供を産むつもりなのに、少し驚いた。

「ランスロットは?」

「愛するイザベラのところに行くよ」


「……幸せにな」

 レオンは僕の背中を軽く叩いた。

「絶対に幸せにする。そうだこれ」

 今しかない。と、思った僕は魔王城から回収した財宝の3分の2を二人に渡した。
 二人は固辞したが、「子供が生まれるんだろう?」と言ったら受け取ってくれた。

 こうして、僕は故郷へと帰った。

 イザベラの屋敷へと向かう道中で、彼女の婚約者とぶつかった。

「お前、イザベラの婚約者なんだろう?」

 僕は知っている。コイツが愛しのイザベラに「娼婦になったら抱いてやってもいい」と言った事を。

「お前を性奴隷にしてやろうか……?」

 僕は半殺しにして、ケツの穴に浣腸液を1リットル入れると、ハッテン場へと置いて帰った。

 男の絶望顔を見て僕は幸せな気分になった。

 イザベラの婚約者になるなんて万死にあたいするのだ!
 生きているだけで感謝してほしいくらいだ。今頃男は、感謝じゃなくて顔射されているかもしれないが。別にいいか。

 僕はマッハでイザベラのところへと向かった。

 三年ぶりのイザベラは、可愛くて、透明感が半端なくて今にも透けて消えてしまいそうだった。

 媚薬を飲ませて、コトを進めようとすると、イザベラは可愛いわがままを言い出した。

 だけど、すまない。

 僕はもう我慢できない。
 公式を公式に抱けるのだ。僕の自制心に感服してほしい。
 すでに処女ではないと伝えるとイザベラは膝から崩れ落ちて泣き出した。

「やだ。やだ。処女じゃなきゃ結婚できないよ。元に戻してよ!」

 処女じゃないと婚姻できないとイザベラは勘違いしているようだ。
 昔から思い込みが激しかったけれど、何という可愛い勘違いをしているのだろう。
 処女膜を再生させれば何一つ問題はない。
 イザベラのセカンドヴァージンまでもらえるなんて、僕は何で幸せなのだろう。

 我慢できない僕はイザベラをむさぼり続けた。

 全てが終わると僕はイザベラに怒られた。

「ドロドロに甘やかして、優しくして欲しかったのに!酷い!酷い!返してよ!ヴァージン!また最初からランスロットとやり直しするの!初めての記憶がないとか悲しすぎる!最低だよ!」

 怒るイザベラを見て、僕はやりすぎたのかもしれないとようやく気がついた。

 確かに、眠っている間に身体の開発をするのはまだしも、処女を奪うのはよくなかった気がする。

 乳首と豆を吸うのは僕のライフワークなので、そこはセーフだと判定しているが。

 だから、僕はイザベラの記憶を書き換えて、処女膜再生の魔法をかけた。
 また、新しい気持ちでロストヴァージンをさせてあげたかったのだ。

 こうして、僕の中古品になったイザベラは、処女膜を再生して新古になって生まれ変わったのだ。
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