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「凛子さん、柴多さんと一緒に食事したんですね」
その声は、雷が地に轟くように突然聞こえた。誰が話しかけているのか分かるのに、私はその相手を恐ろしくて目を向けられなかった。
そして、そいつは私のデスクの真ん前に移動してきていた。お供に進藤を連れて。
「水津さん、待って!」
どうやら、二人は仲直りしたのか一緒に食事をしてきたようだ。
「柴多さん、何しにきたんですか?」
トゲのある質問に思わず私は彼の顔を見る。そして、それを後悔した。口元は弧を描いているのに、目は笑っていなかったのだ。
こ、怖い……!なぜ、怒っているのよ!?
私は彼が人前でこんなふうに怒っている姿を見たことがなかった。そもそも、怒りは誰に向けられている物なのだろう。
「こんにちは、先日はどうも」
私の隣の柴多はそんな様子にも気がつかず、優しそうな笑みを浮かべて返事をした。
「先日は、一緒にランチしてくれてありがとうございました」
水津も笑みを崩さず。柴多にお礼を言う。
しかし、私は引っかかる言葉を耳にした。
『一緒にランチしてくれて、ありがとうございました』
二人は私の知らないところで会っていたようだ。
しかし、何のために?その理由がわからない。説明できない不安が胸の中に広がっていく気がした。
「柴多くん。どういうことなの?二人で食事したの?」
私は募る不安を抑えて、パーソナルスペースを無視して柴多に顔を近づけて小声で聞き返すと、驚いて照れたのか少しだけ顔を赤らめた。
「このまえ、声をかけられて、一緒に食事したんだ。本社の事少し聞きたくて」
「そうなのね」
考えてみれば柴多は本社に8月に行くのだ。水津に雰囲気がどういう感じなのか聞きたくなるのは当然だろう。しかし、なぜか私の不安は晴れなかった。
「この前は、本社の事を僕が話したから、凛子さんの入社したての初々しい時の事とか聞きたいです」
水津はにこやかな笑みを浮かべているが、声音は明らかに黒さを感じた。だからこそ、何を考えているのか私にはわからなかった。
「凛子は凄く初々しかったよ。それは、また、今度話そうか」
「し、柴多くん!」
私は柴多が何を言い出すのか分からなくて、慌てて彼の腕を掴んだ。
「大丈夫、恥ずかしい失敗談とかは話したりしないから」
柴多は私の上司としての面目は保つから大丈夫と言い出す。しかし、とんでもないことを口にしないか不安で仕方なかった。
私の過去には沢山の地雷が埋まっている。婚約破棄とか。
チラリと水津を見ると、笑顔が消えて無表情になっていた。
「ひいっ……!」
その表情から何も読み取れない。一つだけわかるのは何か彼の気の触ることを私がした事だ。
さらに、その隣に爆弾がいた。進藤が物凄い顔をして私を睨みつけている。
しかし、彼女が私を嫉妬する理由なんてないはずだ。
今は喧嘩をしているかもしれないが、水津が好きなのは進藤なのだから。
「え~。小久保さんにもそんな時期があったんですね。年から、いえ、貫禄があるし、なんか想像できないです」
「……」
明らかにこの場が凍り付いたのは言うまでもない。
たとえ思っていてもそれは言っちゃダメなやつではないだろうか。
進藤は悪意のある事を言ってるくせに、声音はそれとは真逆で純粋にそう思っているような口ぶりだった。
この喋り方が、どこか妹の彩那に似ていて嫌な気分になっていく。
「うん。私でも若い時はあったよ」
頬を引き吊らせながら答えると柴多が私の服の袖を引っ張った。
『な、なんかお前の部下怖くないか?』
少し怯えながら小声で言うが私はお前の方がもっと怖い。
「小久保さんの若い時なんて想像もつかないです。イイ女過ぎて高嶺の花なんですよね?彼氏も居ないし?だって……ねぇ?」
誉めてるような貶し方をして進藤はニコニコしながら言う。
彼女は今まで可愛い顔をしてそうやって人を貶めてきたのだろう。言い返せない相手を選んでいるのがタチが悪い。
何か言わなきゃいけないと分かっている。しかし、下手な事を言うと年増の僻みにもとられそうで言葉選びに悩んでいるとそれに反論したのは意外な人物だった。
「あのさ、進藤さん。君は御両親から目上の人に失礼な態度を取るように育てられたの?」
更にこの場の空気が凍りついく。フォローどころか空気がさらに悪くなった。
「えっ、水津さん。私、そんなつもりなかったんです」
進藤は慌てて悪気はなかったと否定を始めた。
「じゃあ、なんでそんな失礼な事を言うの?言い返さないから何言ってもいいって思ってる?」
「でもこの人は……!」
「凛子さんが君に何をしたの?」
進藤は叱責された事が気にくわなかったらしく、キッと私の方を睨み、すぐに悲しそうな顔をして水津の方を見た。
「っ。それは!」
「何してるんですか~?」
これから進藤に不穏な事を言い出しそうな、進藤の言葉を遮るように呑気な声が響いた。
「柏木くん」
彼はにこやかに私達を見回し、状況を読むように腕を組んで首を傾げた。
「柏木くん」
助かった。なぜかわからないけれど、私は瞬時にそう思った。
それは、私にとって柏木が誰よりも頼りになる存在だからだ。
「あの、そろそろお昼終わりますよ」
それを言い終わった直後に柏木のにこやかな顔が一気に真顔になった。
『お前ら喧嘩なんかしないで、さっさと持ち場に戻れ、い・ま・す・ぐ・に・だ』
真顔に隠れている言葉はこんなところだろうか。それだけ柏木の顔に威力があった。
普段はにこやかなので余計にそう見える。
"こいつは敵にまわしてはいけない奴だ"
本能的にみんなそう思ったはずだ。私はいつもそう思っている。実は彼がとても怖いのを知ってる。隠しているけれど口が悪いのも。
柏木の言外の圧力に負けて水津と進藤は自分のデスクに戻った。
「り、凛子。また来るから」
柴多に両肩を掴まれ、やけに熱っぽい瞳を向けられると私はギクリとする。
「う、うん」
嫌だけど私は返事をした。
私達の小競合いを途中から見ていたらしい柏木が頭を抱えながら「凛子さんって本当に」と、呟いていたがその意味はなんなのかわからない。
「なんか、大変でしたね」
柏木は何か察してくれたらしく私を咎める事はなかった。
「うん。私がうまく二人を止められなかったから、ありがとう。助けてくれて」
「たぶん、凛子さんが何か言っても進藤さんはもっと酷いことを言ってきたと思うから気にしないで」
柏木はポンポンと私の肩を励ますように叩いた。
なんだか、申し訳なかった。あの場で柏木に止められなかったら進藤と水津の痴話げんかと、私の蒸し返されたくない過去の話が始まっていただろう。
「水津も水津だ。テメェの女の操縦くらい上手にやれよ。あんなの童貞以下だ」
柏木の呟きは聞かなかったことにした。
その声は、雷が地に轟くように突然聞こえた。誰が話しかけているのか分かるのに、私はその相手を恐ろしくて目を向けられなかった。
そして、そいつは私のデスクの真ん前に移動してきていた。お供に進藤を連れて。
「水津さん、待って!」
どうやら、二人は仲直りしたのか一緒に食事をしてきたようだ。
「柴多さん、何しにきたんですか?」
トゲのある質問に思わず私は彼の顔を見る。そして、それを後悔した。口元は弧を描いているのに、目は笑っていなかったのだ。
こ、怖い……!なぜ、怒っているのよ!?
私は彼が人前でこんなふうに怒っている姿を見たことがなかった。そもそも、怒りは誰に向けられている物なのだろう。
「こんにちは、先日はどうも」
私の隣の柴多はそんな様子にも気がつかず、優しそうな笑みを浮かべて返事をした。
「先日は、一緒にランチしてくれてありがとうございました」
水津も笑みを崩さず。柴多にお礼を言う。
しかし、私は引っかかる言葉を耳にした。
『一緒にランチしてくれて、ありがとうございました』
二人は私の知らないところで会っていたようだ。
しかし、何のために?その理由がわからない。説明できない不安が胸の中に広がっていく気がした。
「柴多くん。どういうことなの?二人で食事したの?」
私は募る不安を抑えて、パーソナルスペースを無視して柴多に顔を近づけて小声で聞き返すと、驚いて照れたのか少しだけ顔を赤らめた。
「このまえ、声をかけられて、一緒に食事したんだ。本社の事少し聞きたくて」
「そうなのね」
考えてみれば柴多は本社に8月に行くのだ。水津に雰囲気がどういう感じなのか聞きたくなるのは当然だろう。しかし、なぜか私の不安は晴れなかった。
「この前は、本社の事を僕が話したから、凛子さんの入社したての初々しい時の事とか聞きたいです」
水津はにこやかな笑みを浮かべているが、声音は明らかに黒さを感じた。だからこそ、何を考えているのか私にはわからなかった。
「凛子は凄く初々しかったよ。それは、また、今度話そうか」
「し、柴多くん!」
私は柴多が何を言い出すのか分からなくて、慌てて彼の腕を掴んだ。
「大丈夫、恥ずかしい失敗談とかは話したりしないから」
柴多は私の上司としての面目は保つから大丈夫と言い出す。しかし、とんでもないことを口にしないか不安で仕方なかった。
私の過去には沢山の地雷が埋まっている。婚約破棄とか。
チラリと水津を見ると、笑顔が消えて無表情になっていた。
「ひいっ……!」
その表情から何も読み取れない。一つだけわかるのは何か彼の気の触ることを私がした事だ。
さらに、その隣に爆弾がいた。進藤が物凄い顔をして私を睨みつけている。
しかし、彼女が私を嫉妬する理由なんてないはずだ。
今は喧嘩をしているかもしれないが、水津が好きなのは進藤なのだから。
「え~。小久保さんにもそんな時期があったんですね。年から、いえ、貫禄があるし、なんか想像できないです」
「……」
明らかにこの場が凍り付いたのは言うまでもない。
たとえ思っていてもそれは言っちゃダメなやつではないだろうか。
進藤は悪意のある事を言ってるくせに、声音はそれとは真逆で純粋にそう思っているような口ぶりだった。
この喋り方が、どこか妹の彩那に似ていて嫌な気分になっていく。
「うん。私でも若い時はあったよ」
頬を引き吊らせながら答えると柴多が私の服の袖を引っ張った。
『な、なんかお前の部下怖くないか?』
少し怯えながら小声で言うが私はお前の方がもっと怖い。
「小久保さんの若い時なんて想像もつかないです。イイ女過ぎて高嶺の花なんですよね?彼氏も居ないし?だって……ねぇ?」
誉めてるような貶し方をして進藤はニコニコしながら言う。
彼女は今まで可愛い顔をしてそうやって人を貶めてきたのだろう。言い返せない相手を選んでいるのがタチが悪い。
何か言わなきゃいけないと分かっている。しかし、下手な事を言うと年増の僻みにもとられそうで言葉選びに悩んでいるとそれに反論したのは意外な人物だった。
「あのさ、進藤さん。君は御両親から目上の人に失礼な態度を取るように育てられたの?」
更にこの場の空気が凍りついく。フォローどころか空気がさらに悪くなった。
「えっ、水津さん。私、そんなつもりなかったんです」
進藤は慌てて悪気はなかったと否定を始めた。
「じゃあ、なんでそんな失礼な事を言うの?言い返さないから何言ってもいいって思ってる?」
「でもこの人は……!」
「凛子さんが君に何をしたの?」
進藤は叱責された事が気にくわなかったらしく、キッと私の方を睨み、すぐに悲しそうな顔をして水津の方を見た。
「っ。それは!」
「何してるんですか~?」
これから進藤に不穏な事を言い出しそうな、進藤の言葉を遮るように呑気な声が響いた。
「柏木くん」
彼はにこやかに私達を見回し、状況を読むように腕を組んで首を傾げた。
「柏木くん」
助かった。なぜかわからないけれど、私は瞬時にそう思った。
それは、私にとって柏木が誰よりも頼りになる存在だからだ。
「あの、そろそろお昼終わりますよ」
それを言い終わった直後に柏木のにこやかな顔が一気に真顔になった。
『お前ら喧嘩なんかしないで、さっさと持ち場に戻れ、い・ま・す・ぐ・に・だ』
真顔に隠れている言葉はこんなところだろうか。それだけ柏木の顔に威力があった。
普段はにこやかなので余計にそう見える。
"こいつは敵にまわしてはいけない奴だ"
本能的にみんなそう思ったはずだ。私はいつもそう思っている。実は彼がとても怖いのを知ってる。隠しているけれど口が悪いのも。
柏木の言外の圧力に負けて水津と進藤は自分のデスクに戻った。
「り、凛子。また来るから」
柴多に両肩を掴まれ、やけに熱っぽい瞳を向けられると私はギクリとする。
「う、うん」
嫌だけど私は返事をした。
私達の小競合いを途中から見ていたらしい柏木が頭を抱えながら「凛子さんって本当に」と、呟いていたがその意味はなんなのかわからない。
「なんか、大変でしたね」
柏木は何か察してくれたらしく私を咎める事はなかった。
「うん。私がうまく二人を止められなかったから、ありがとう。助けてくれて」
「たぶん、凛子さんが何か言っても進藤さんはもっと酷いことを言ってきたと思うから気にしないで」
柏木はポンポンと私の肩を励ますように叩いた。
なんだか、申し訳なかった。あの場で柏木に止められなかったら進藤と水津の痴話げんかと、私の蒸し返されたくない過去の話が始まっていただろう。
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