婚約破棄の夜の余韻~婚約者を奪った妹の高笑いを聞いて姉は旅に出る~

岡暁舟

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その25

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「ねえ、王子様?????私にこの国をくださるかしら?????それだけで、私の欲求ってものは、だいぶ満たされるって思うんですけど????」

私がこのように言いますと、

「もちろんですとも。あなたのお望み通り、なんでも差し上げますよ!!」

と言い出す始末でした。私は、この王子様の考え方がわかりませんでした。

でもまあ、くれるって言うんですから、私がもらってしまえばいいと思いました。

「ベリーはどこに行ったの???????」

視界から消えてしまったので、呼び出してみました。すると、なんだかそこそこ多くの男を抱え込んでいたベリーが飛んできて、

「お姉様、どうかなさいましたか??????」

と聞いてきました。

「ええ、実はね、今王子様とお話したんだけど……どうやらこの国を私にくださるんですって。随分とあっけない話だけど……いいかしら?????」

「それは……王子様が認めているのでしたら、私どもは何も口出しする権利はございませんわ」

「まあ、それもそうか……」

私は納得したようなしないような……そんな心地でした。でも確かに、ベリーの言う通り、なんとなくではありますが、このまま統治者になってしまったもいいと思いました。

「まあ、本来はあのまま死ぬはずだったけど……いや、本当はもうすでに死んでいるのかもしれないわね。私の知らないところで……。でも、こうして生きているってことは、もう一度チャンスを与えてくださったわけなのね」


私はこの時、あの老人の顔がなんとなく浮かびました。

「ありがとうございました」

そう言っておりました。
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