妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟

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最初から分かっていた展開……何度も言う通り、私は驚かなかった。

「お姉さま。今日は私どもにとって記念すべき日ですわ!!!」

「ええ、そうね。本当に今日は素晴らしい日……」

純粋にそう思っていた。

ソフィアの姿を見れば、きっと誰もがそう思うはずだ。私に比べて……本当に姉妹なのか疑問に思うレベルの違いなんだ。私がひどすぎて……。

どうすればいいだろうか???

「お姉さま、こんなに素敵なドレス……私に似合いますでしょうか???」

質問する意図は、つまり、私には似合わないと強調したいだけなのだ。私とは違う……ホールデン様に似つかわしいのは自分以外この世界にはいないと。こう言いたいわけだ。ソフィアもまたわかりやすい女なのだ。

ソフィアもまた、私のことをわかりやすい女だと思っているようだ。だが、実際は違う。私はソフィアに比べるとだいぶ分かりにくい女だと思う。何を考えているのか分からない……まあ、それでちょうどいいと思う。

まずは、ソフィアとホールデン様の婚約を精一杯祝福しないと。私は気分を切り替えた。そう、他に何も考えたいなかった。

でも、どうしてだか雨が降り始めて……私はそのまま雨の中を歩く羽目になった。私は婚約式に呼ばれていたが、馬車の手配をされていなかった。だから、歩くしかなかったのだ。神様が笑った後なのか、私はすっかりずぶぬれになった。ずぶぬれになっても、今更引き返すことはできない。家族みんな揃っている中、私だけがいないって言うのは、これもまた変な話だったから。

「あれは誰かしら????」

戦地から帰還した兵隊は、こういう気分になるのだろうか……と私は一瞬思った。

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