俺のスパダリはギャップがすごい 〜いつも爽やかスパダリが豹変すると… 〜

俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー

蓮、激怒 ①

しばらくすると風呂が沸いた通知音が鳴った。

「真司、お風呂入ったけど、どうする？」
蓮は今日買ったばかりのパジャマを手にしている。
「あ…俺、調べ物あるから、蓮先に入って」
「じゃあ、先にいただくよ」
真司にタオルとパジャマを手渡して蓮が部屋を出て行った。


このコットンパジャマ、肌触りいいんだよなー。
このままだと少し硬い感じがするから、本当は水通しして柔らかくしてから、使いたかったんだけど…
そういえば同じ店で、入浴剤買ったんだっけ？
確かトロトロになるって書いてた。
面白そうだから、真司と一緒に使いたいな。
真司、調べ物あるっていってたけど…
ま、いいか。
『一緒に入ろ』って言うだけ言ってみよう。

「真司、やっぱり一緒に入らないか？」
蓮がパッとドアを開けると…
「‼︎」
蓮が部屋に入ってきた事に驚いた様子の真司は、急いでソファーのクッションの下に携帯を隠した。

ん⁉︎⁉︎

「真司…今、携帯隠したよね…」

しかも物凄く慌てて…

「……いや…別に…」
動揺しすぎて、真司の声が出て裏返る。

隠した‼︎

怒った表情で蓮が真司の方へ向かってくる。
「‼︎隠してない‼︎何にもないって‼︎」

今さっき声、裏返ってたよね‼︎
そこまで動揺しるって事⁉︎