上 下
78 / 171

ーー谷崎学 ① 蒼sideーー

しおりを挟む
柚は東総合病院、特別室のベットで腕には点滴、人工呼吸器、それに心拍計を付け眠り続けていた。

「ヒートからくるフェロモンの数値は安定しだが、まだ予断を許さない…。でもどうしたんだ和臣。蒼くんの助けがあと一歩遅かったら、この子は死んでいたぞ」
和臣と旧友であり同じ医学部を卒業し、東総合病院オメガ専門医となった谷崎学は困惑していた。

「学さん、柚はこれからどうなってしまうんでしょうか?」
蒼は学を縋るような目で見た。

今は穏やかな顔で寝ている柚だが、和臣が運転する車で病院に着いた時には、ほぼ脈が止まりかけていた。
病院についてからは、すでに和臣から聞いていた学の適切な対応により脈は安定し、フェロモン数値も落ち着き柚は一命を取り留めた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

俺を裏切り大切な人を奪った勇者達に復讐するため、俺は魔王の力を取り戻す

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:5,583pt お気に入り:91

【完結】転生後も愛し愛される

恋愛 / 完結 24h.ポイント:184pt お気に入り:858

伯爵令嬢は執事に狙われている

恋愛 / 完結 24h.ポイント:626pt お気に入り:449

公爵令嬢は破棄したい!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:205pt お気に入り:4,034

異世界のんびり散歩旅

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,216pt お気に入り:745

処理中です...