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ー蒼の寝坊 ① 伊吹sideー
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「蒼ー‼︎遅いってば‼︎遅れちゃうよ‼︎」
出かける準備を済ませた伊吹が、玄関から蒼を呼ぶ。
「ごめん‼︎」
上着を着ながら、蒼は伊吹の待つ玄関へと急いだ。
「だから、なんども起こしたのに‼︎」
『急いで、急いで』と、伊吹が駆け足の真似をする。
「ごめんってば…。本当にごめん‼︎」
大急ぎで靴を履き…
「鍵閉めるよ」
「お願い…って、携帯忘れてる‼︎」
カバンをごそごそしていた蒼が叫ぶ。
「早く持ってきて‼︎一限目のテストに遅れちゃう‼︎」
「伊吹、ごめん‼︎」
「それはいいから、早く‼︎」
病院から帰ってきた次の日。
2人は大学へ行くべく身支度をしていた。
その日は一限目から、どうしても落とせないテストがあり、いつもは蒼が何度寝でもする伊吹を起こしていたが、今日は伊吹が何度起こしても蒼は起きなくて……
そして、今に至っていた。
こんなこと初めてだ。
夜中、何度も目が覚めてたみたいだし…
「蒼、本当に大丈夫?」
「大丈夫!本っ当にまたせてごめん」
携帯を片手に、大急ぎで家の鍵を閉める。
「ならいいんだけど…」
伊吹はぽつりとつぶやいだが、すぐに蒼と共に大学へと駆け出した。
出かける準備を済ませた伊吹が、玄関から蒼を呼ぶ。
「ごめん‼︎」
上着を着ながら、蒼は伊吹の待つ玄関へと急いだ。
「だから、なんども起こしたのに‼︎」
『急いで、急いで』と、伊吹が駆け足の真似をする。
「ごめんってば…。本当にごめん‼︎」
大急ぎで靴を履き…
「鍵閉めるよ」
「お願い…って、携帯忘れてる‼︎」
カバンをごそごそしていた蒼が叫ぶ。
「早く持ってきて‼︎一限目のテストに遅れちゃう‼︎」
「伊吹、ごめん‼︎」
「それはいいから、早く‼︎」
病院から帰ってきた次の日。
2人は大学へ行くべく身支度をしていた。
その日は一限目から、どうしても落とせないテストがあり、いつもは蒼が何度寝でもする伊吹を起こしていたが、今日は伊吹が何度起こしても蒼は起きなくて……
そして、今に至っていた。
こんなこと初めてだ。
夜中、何度も目が覚めてたみたいだし…
「蒼、本当に大丈夫?」
「大丈夫!本っ当にまたせてごめん」
携帯を片手に、大急ぎで家の鍵を閉める。
「ならいいんだけど…」
伊吹はぽつりとつぶやいだが、すぐに蒼と共に大学へと駆け出した。
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