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第四章 偽りの象徴。偽りの信仰。そして偽りの神
第二十話 母なる海の悪夢(6)
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取れる手段は一つだけだった。
だからフレディはそれを叫んだ。
「伏せろ!」
直後に敵の大砲は火を噴いた。
回避不能。船の側面に直撃。
伏せるのが間に合わなかった一人の兵士がその衝撃で海に落下。
轟音と共に、木片が派手に飛び散る。
損傷を確認するまでも無かった。
ゆえに兵士は声を上げた。
「この船はもうダメだ!」
船は真っ二つに折れそうな有様になっており、沈み始めていた。
ならばどうするか。その問いに対しての答えは一つしか思い浮かばなかった。
それをフレディが声に出した。
「全員乗り移れ! 敵の船を使うぞ!」
言われるまでも無く、みな我先に飛び移り始めていた。
引っ越しが終わった者からオールを握り、漕ぎ始める。
これは突撃用に改造された船。ならばやることは一つしか無く、その認識は感知能力によって全員に共有されていた。
今も続いている海中での爆発によって荒れに荒れた海の中を漕ぎまくる。
目標は最も近くにいる敵の小型船。
その船の狂人はすぐにフレディ達の接近に気づき、物騒なものをフレディ達に向けた。
大砲の照準が再びフレディ達に合わせられる。
だが、まだ撃ったばかりのようであった。装填作業をしているのが見える。
だから兵士達は叫んだ。
「撃たせるな!」
「撃ちまくれ!」
手の空いている者達が銃を撃ちまくって装填作業の遅延を狙う。
だが、成果はあまり見られなかった。
「くそ!」
撃たれる、その確信を兵士は毒に変えて吐き出した。
が、次の瞬間、
「「「!」」」
狂人達の背後から、味方の精霊が襲い掛かった。
海中から突然飛び出してきた精霊の奇襲。
精霊は狂人達の目の前で、腹にかかえていた爆発魔法を炸裂させた。
轟音と共に狂人達が吹き飛び、火の粉が舞い散る。
直後、フレディは感じ取った。
(サイラス様からの援護か?!)
気配が微弱であったゆえに、確信は持てなかった。
だが、あの精霊は敵のサメと同様に海上の敵への攻撃もやってくれる、その事実はフレディ達に勇気を与えた。
だからある兵士は叫んだ。
「今のうちに突っ込め!」
その声に呼応した兵士達が勢いのままに口を開く。
「漕げ! 漕いで漕いで漕ぎまくれ!」
「腕がちぎれる勢いで動かせ!」
その時、フレディは感じ取った。
(やっぱりサイラス様か!)
今度は先ほどよりもはっきりと感じ取れた。
その思念の気配は後方から。
振り向くと、そこにはあの精霊がいた。
精霊は船の背後から接近し、
「「「!?」」」
炸裂した。
なんで俺達の近くで?! その疑問の答えは直後に明らかになった。
船の帆が衝撃波を受け、破れそうなほどに大きくはらむ。
そして船は人力では不可能な加速を得て前に飛び出した。
迫る波を打ち砕き、乗り越え、進む。
まるで高速船。
その荒々しい加速の中でフレディはサイラスに感謝の念を送った。
そしてフレディは叫んだ。
「突っ込むぞ! 戦闘準備!」
だからフレディはそれを叫んだ。
「伏せろ!」
直後に敵の大砲は火を噴いた。
回避不能。船の側面に直撃。
伏せるのが間に合わなかった一人の兵士がその衝撃で海に落下。
轟音と共に、木片が派手に飛び散る。
損傷を確認するまでも無かった。
ゆえに兵士は声を上げた。
「この船はもうダメだ!」
船は真っ二つに折れそうな有様になっており、沈み始めていた。
ならばどうするか。その問いに対しての答えは一つしか思い浮かばなかった。
それをフレディが声に出した。
「全員乗り移れ! 敵の船を使うぞ!」
言われるまでも無く、みな我先に飛び移り始めていた。
引っ越しが終わった者からオールを握り、漕ぎ始める。
これは突撃用に改造された船。ならばやることは一つしか無く、その認識は感知能力によって全員に共有されていた。
今も続いている海中での爆発によって荒れに荒れた海の中を漕ぎまくる。
目標は最も近くにいる敵の小型船。
その船の狂人はすぐにフレディ達の接近に気づき、物騒なものをフレディ達に向けた。
大砲の照準が再びフレディ達に合わせられる。
だが、まだ撃ったばかりのようであった。装填作業をしているのが見える。
だから兵士達は叫んだ。
「撃たせるな!」
「撃ちまくれ!」
手の空いている者達が銃を撃ちまくって装填作業の遅延を狙う。
だが、成果はあまり見られなかった。
「くそ!」
撃たれる、その確信を兵士は毒に変えて吐き出した。
が、次の瞬間、
「「「!」」」
狂人達の背後から、味方の精霊が襲い掛かった。
海中から突然飛び出してきた精霊の奇襲。
精霊は狂人達の目の前で、腹にかかえていた爆発魔法を炸裂させた。
轟音と共に狂人達が吹き飛び、火の粉が舞い散る。
直後、フレディは感じ取った。
(サイラス様からの援護か?!)
気配が微弱であったゆえに、確信は持てなかった。
だが、あの精霊は敵のサメと同様に海上の敵への攻撃もやってくれる、その事実はフレディ達に勇気を与えた。
だからある兵士は叫んだ。
「今のうちに突っ込め!」
その声に呼応した兵士達が勢いのままに口を開く。
「漕げ! 漕いで漕いで漕ぎまくれ!」
「腕がちぎれる勢いで動かせ!」
その時、フレディは感じ取った。
(やっぱりサイラス様か!)
今度は先ほどよりもはっきりと感じ取れた。
その思念の気配は後方から。
振り向くと、そこにはあの精霊がいた。
精霊は船の背後から接近し、
「「「!?」」」
炸裂した。
なんで俺達の近くで?! その疑問の答えは直後に明らかになった。
船の帆が衝撃波を受け、破れそうなほどに大きくはらむ。
そして船は人力では不可能な加速を得て前に飛び出した。
迫る波を打ち砕き、乗り越え、進む。
まるで高速船。
その荒々しい加速の中でフレディはサイラスに感謝の念を送った。
そしてフレディは叫んだ。
「突っ込むぞ! 戦闘準備!」
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