64 / 70
第八話 全力の勉学は全力の恋心とともに(1)
しおりを挟む
◆◆◆
全力の勉学は全力の恋心とともに
◆◆◆
その一件以降、俺達の勉強に対する熱意は以前よりも高まった。
同じ門を目指し、その先にある同じ未来を歩むための勉強。
熱が入らないわけが無い。
それでも休日には恋人らしく過ごす時もあった。
されど、一線は越えなかった。思いを確かめ合い、ひと時のやすらぎを得るためのもの、それ以上の行為には至らなかった。
そうして季節は秋を過ぎ、冬に突入した。
受験を間近にひかえる時期。
当然のように勉学に力がはいる。
この時は休日でも恋人らしいことは無かった。
だがそれでも、やはりあの日だけは特別だった。あの日の魔力には二人とも逆らえなかった。
◆◆◆
特別な日、それは、
「メリークリスマス、エイジくん!」
これのことだ。
玄関で彼女はその名を言って俺を迎え入れてくれた。
「メリークリスマス、ヒナタさん」
俺は同じ言葉を返し、買ってきたクリスマスケーキを渡した。
「切ってくるから、先に座ってて」
俺は言われるまでもなく既に動いていた。
寒いからだ。早々にこたつの中に足を突っ込む。
(はあ……)
落ち着く。まるで我が家のよう。
そして冷えていた足が暖まったころ、彼女は切り分けられたクリスマスケーキとからあげ、そして付け合わせの野菜を乗せたトレイを持って部屋に入ってきた。
全力の勉学は全力の恋心とともに
◆◆◆
その一件以降、俺達の勉強に対する熱意は以前よりも高まった。
同じ門を目指し、その先にある同じ未来を歩むための勉強。
熱が入らないわけが無い。
それでも休日には恋人らしく過ごす時もあった。
されど、一線は越えなかった。思いを確かめ合い、ひと時のやすらぎを得るためのもの、それ以上の行為には至らなかった。
そうして季節は秋を過ぎ、冬に突入した。
受験を間近にひかえる時期。
当然のように勉学に力がはいる。
この時は休日でも恋人らしいことは無かった。
だがそれでも、やはりあの日だけは特別だった。あの日の魔力には二人とも逆らえなかった。
◆◆◆
特別な日、それは、
「メリークリスマス、エイジくん!」
これのことだ。
玄関で彼女はその名を言って俺を迎え入れてくれた。
「メリークリスマス、ヒナタさん」
俺は同じ言葉を返し、買ってきたクリスマスケーキを渡した。
「切ってくるから、先に座ってて」
俺は言われるまでもなく既に動いていた。
寒いからだ。早々にこたつの中に足を突っ込む。
(はあ……)
落ち着く。まるで我が家のよう。
そして冷えていた足が暖まったころ、彼女は切り分けられたクリスマスケーキとからあげ、そして付け合わせの野菜を乗せたトレイを持って部屋に入ってきた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】
remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。
本宮 のい。新社会人1年目。
永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。
なんだけど。
青井 奏。
高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、
和泉 碧。
初恋の相手らしき人も現れた。
幸せの青い鳥は一体どこに。
【完結】 ありがとうございました‼︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる