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あの日あの時(螺旋のはじまり)
第5章 【苦悩と解放】
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数回の関係を持った。
決して、交わることのなかったはずのそれぞれの道が、複雑に絡み合う。
もう、以前の友達には戻れない。お互いが破滅の道を歩んでいることを意識していた。
別れよう。
どちらともなく、妙な納得の内に、関係を断つ決心をした。
「うん。最後にします。
忘れようネ。それで・・・。」
彼女の言葉に、私は、ずっと秘めていた性癖を解放する決心をした。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ホームセンターで、ロープを購入した。アダルトショップで、張り型のバイブとローターを購入した。
いつもの待ち合わせの駐車場。
あの日は、随分と端に車を停めた。
やがて、彼女の車が隣に停まる。
そそくさと、私の車に乗り込んでくる。
「どこ、行こっか。」
上目遣いで、私の顔を覗き込む彼女。
いつものデートパターンのつもりらしい。
私の中の鬼畜が、目を覚ます。
私は、彼女に覆いかぶさり、口にガムテープを貼り付けた。
「ん~~~っ!」
目を見開き、驚く彼女。
シートを倒し、押さえ付け、不器用に後ろ手に縛りあげた。
懇願の目で私を見つめる彼女。
自由の効かない姿になった布の下の柔らかい肉を手の平で揉みしだくと、首を振りながら苦しそうに嘔吐く。
口のガムテープを取ってやる。
「イヤァ。外から見えてるぅ。こんなの・・・。イヤァ。」
車を発進させる。
高速道路で、離れたホテルへ向かう。
膨らみの先端を弄び、ローターのON-OFFを繰り返しながらのドライブ。
料金所のオヤジが、覗き込んでいた。
走る車の中で縛られ、覗き込めば全てを曝け出している状況の当事者となった異常な現実の中で、彼女は身体をピクッ、ピクッと反応させながらも、次第に絶頂に向かう自分に、ただ耐えていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・
目隠しをし、縛ったまま部屋に連れていく。
通路ですれ違ったカップルの女が、
「すごぉい。」
と、呟く声に、彼女が反応し立ち止まる。
以前よりチェックしていたSMルーム。
ハリツケ台、木馬、拘束椅子、パイプベッド。
薄暗い部屋が赤と黒で妖しさを醸し出している。
「着いたよ。」
ドアを閉める音と、その言葉に、やっと彼女が声を発した。
「あぁん。どこ?誰かいるの?恥ずかしいよぉ。」
申し訳程度に引っ掛かっているだけの衣服を剥ぎ取り、縛り直す。
後ろ手高手縛り。
立たせたまま脚を開かせ、張り型を挿入する。
「くふぅ~!あぁぁ~。」
バイブの振動に感じ、ふらつきながら必死で立っている彼女。
暫く放置し、その姿をビデオと、デジカメで撮影した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
全身の映る鏡の前。
後ろから愛撫しながら、目隠しを取る。
初めて見る、自分の淫らな姿と、ビデオに撮られている現実を理解したのだろう。
部屋中に響き渡る悲鳴を上げた。
「イ、イヤァァッ!」
しゃがみ込もうとする彼女を抱え、バイブの強度を最大にする。
「こんなの、こんなのイヤァッ!」
身体をくねらせ、藻掻く彼女に、私の本性が燃え上がる。
・・・・・・・・・・・・・・・・
パイプベッドに寝させ、腕を頭の上で縛り、脚を開き固定する。
身動きは、まず出来ない。
入念に愛撫を再開する。
唇、耳、首筋、胸・・・
彼女の息遣いが激しくなる。
ヘソ、腹、そして・・・
濡れている部分を、周りから、徐々に、中央に迫ると、彼女から、懇願が漏れる。
「は、早く。早くキテ。お願い・・・。」
そう簡単にイカせてやるものか。
道具により、全身を責めたてる。
彼女が果てそうになると、止め、また徐々に責め始める。
そのたび彼女の懇願。
「お願い・・・キテ。
貴男のをちょうだい。
貴男のでイカせて。お願い。私、もう・・・。」
数十分の激しい息遣いと、喘ぎ声は、もう、数十回繰り返しただろうか。
更に激しさを増す責めに、彼女の反応が突然変わった。
ビクビクッと身体を反らせたかと思うと、獣と紛う叫びと共に、バ〇ブを押し流すほどの潮が吹き出した。
目からは、黒い部分が消え、美しい顔は、涙と鼻水とヨダレでグシャグシャになり、呼吸と声が不規則になった。
息が止まり、身体が硬直した次の瞬間・・・。
彼女は、意識を失っていた。
縛られ、気を失っている彼女。
汗と、涙と、愛液だらけの身体を拭いてやる。
グッタリと横たわった彼女に覆いかぶさり、自身を挿入した。
「ん・・・」
微小な反応はあるが、目を覚まさない。
意識のない彼女を蹂躙した。
私は、自身が果てそうになったとき、彼女の首に手を掛けた。
高揚と共に締める力が増す。
息が詰まった彼女が目を覚ました。
私を見開いた目で見つめるだけの彼女。
彼女の目が閉じるのと同時に、私は果てた。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・
殺せる訳がなかった。
縄を解き、抱き寄せると、彼女は、大声で泣きだした。
私にしがみ付いたまま、泣き止まなかった。
呆然とし、グッタリしている彼女を洗ってやる。
徐々に、生気が戻った彼女が、やっと呟いた。
「終わり?」
脱力し、拍子抜けしたような微笑みでのセリフが可笑しかった。
二人で笑った。
さよなら。
私のアイドル・・・。
決して、交わることのなかったはずのそれぞれの道が、複雑に絡み合う。
もう、以前の友達には戻れない。お互いが破滅の道を歩んでいることを意識していた。
別れよう。
どちらともなく、妙な納得の内に、関係を断つ決心をした。
「うん。最後にします。
忘れようネ。それで・・・。」
彼女の言葉に、私は、ずっと秘めていた性癖を解放する決心をした。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ホームセンターで、ロープを購入した。アダルトショップで、張り型のバイブとローターを購入した。
いつもの待ち合わせの駐車場。
あの日は、随分と端に車を停めた。
やがて、彼女の車が隣に停まる。
そそくさと、私の車に乗り込んでくる。
「どこ、行こっか。」
上目遣いで、私の顔を覗き込む彼女。
いつものデートパターンのつもりらしい。
私の中の鬼畜が、目を覚ます。
私は、彼女に覆いかぶさり、口にガムテープを貼り付けた。
「ん~~~っ!」
目を見開き、驚く彼女。
シートを倒し、押さえ付け、不器用に後ろ手に縛りあげた。
懇願の目で私を見つめる彼女。
自由の効かない姿になった布の下の柔らかい肉を手の平で揉みしだくと、首を振りながら苦しそうに嘔吐く。
口のガムテープを取ってやる。
「イヤァ。外から見えてるぅ。こんなの・・・。イヤァ。」
車を発進させる。
高速道路で、離れたホテルへ向かう。
膨らみの先端を弄び、ローターのON-OFFを繰り返しながらのドライブ。
料金所のオヤジが、覗き込んでいた。
走る車の中で縛られ、覗き込めば全てを曝け出している状況の当事者となった異常な現実の中で、彼女は身体をピクッ、ピクッと反応させながらも、次第に絶頂に向かう自分に、ただ耐えていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・
目隠しをし、縛ったまま部屋に連れていく。
通路ですれ違ったカップルの女が、
「すごぉい。」
と、呟く声に、彼女が反応し立ち止まる。
以前よりチェックしていたSMルーム。
ハリツケ台、木馬、拘束椅子、パイプベッド。
薄暗い部屋が赤と黒で妖しさを醸し出している。
「着いたよ。」
ドアを閉める音と、その言葉に、やっと彼女が声を発した。
「あぁん。どこ?誰かいるの?恥ずかしいよぉ。」
申し訳程度に引っ掛かっているだけの衣服を剥ぎ取り、縛り直す。
後ろ手高手縛り。
立たせたまま脚を開かせ、張り型を挿入する。
「くふぅ~!あぁぁ~。」
バイブの振動に感じ、ふらつきながら必死で立っている彼女。
暫く放置し、その姿をビデオと、デジカメで撮影した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
全身の映る鏡の前。
後ろから愛撫しながら、目隠しを取る。
初めて見る、自分の淫らな姿と、ビデオに撮られている現実を理解したのだろう。
部屋中に響き渡る悲鳴を上げた。
「イ、イヤァァッ!」
しゃがみ込もうとする彼女を抱え、バイブの強度を最大にする。
「こんなの、こんなのイヤァッ!」
身体をくねらせ、藻掻く彼女に、私の本性が燃え上がる。
・・・・・・・・・・・・・・・・
パイプベッドに寝させ、腕を頭の上で縛り、脚を開き固定する。
身動きは、まず出来ない。
入念に愛撫を再開する。
唇、耳、首筋、胸・・・
彼女の息遣いが激しくなる。
ヘソ、腹、そして・・・
濡れている部分を、周りから、徐々に、中央に迫ると、彼女から、懇願が漏れる。
「は、早く。早くキテ。お願い・・・。」
そう簡単にイカせてやるものか。
道具により、全身を責めたてる。
彼女が果てそうになると、止め、また徐々に責め始める。
そのたび彼女の懇願。
「お願い・・・キテ。
貴男のをちょうだい。
貴男のでイカせて。お願い。私、もう・・・。」
数十分の激しい息遣いと、喘ぎ声は、もう、数十回繰り返しただろうか。
更に激しさを増す責めに、彼女の反応が突然変わった。
ビクビクッと身体を反らせたかと思うと、獣と紛う叫びと共に、バ〇ブを押し流すほどの潮が吹き出した。
目からは、黒い部分が消え、美しい顔は、涙と鼻水とヨダレでグシャグシャになり、呼吸と声が不規則になった。
息が止まり、身体が硬直した次の瞬間・・・。
彼女は、意識を失っていた。
縛られ、気を失っている彼女。
汗と、涙と、愛液だらけの身体を拭いてやる。
グッタリと横たわった彼女に覆いかぶさり、自身を挿入した。
「ん・・・」
微小な反応はあるが、目を覚まさない。
意識のない彼女を蹂躙した。
私は、自身が果てそうになったとき、彼女の首に手を掛けた。
高揚と共に締める力が増す。
息が詰まった彼女が目を覚ました。
私を見開いた目で見つめるだけの彼女。
彼女の目が閉じるのと同時に、私は果てた。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・
殺せる訳がなかった。
縄を解き、抱き寄せると、彼女は、大声で泣きだした。
私にしがみ付いたまま、泣き止まなかった。
呆然とし、グッタリしている彼女を洗ってやる。
徐々に、生気が戻った彼女が、やっと呟いた。
「終わり?」
脱力し、拍子抜けしたような微笑みでのセリフが可笑しかった。
二人で笑った。
さよなら。
私のアイドル・・・。
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