15 / 95
螺旋の果て(上)
第1章 【固執】
しおりを挟む
あれから…3年…か…
桜が咲くころ想い出す…
いや…この脳裏と躰は、常にあの柔らかな生き物を想い、忘れるためにモガいていた。
オレは、いい人。
仕事に妥協しない男。
アイツが残したそれは、成功という形で、富をもたらした。
いらない金と時間が舞い込んできた。
バブル崩壊?
ちょっとだけのツキとタイミングがオレを…いわゆるセレブにした。
たしかに、少しの親の力もあったのは事実。
田舎に引っ込むオヤジが、オレに送り付けた一枚の写真と、日時を書いただけの手紙。
隠居前に、どうしても結婚させたいらしい。
悪いな、オヤジ。
オレには、沙織がいる。
アイツの心と一緒に生きて行く。
何度目だろう。
見合い…
面子(メンツ)か。
オヤジは、よく言っていた。
「結婚てのは、すればいいんだよ。男の仕事のハクってもののためには、必要なんだよ。」
ま、わからんでもないがねオヤジ。
オレの躰の中にはアイツが…沙織がいるんだよ。
桜が咲くころ想い出す…
いや…この脳裏と躰は、常にあの柔らかな生き物を想い、忘れるためにモガいていた。
オレは、いい人。
仕事に妥協しない男。
アイツが残したそれは、成功という形で、富をもたらした。
いらない金と時間が舞い込んできた。
バブル崩壊?
ちょっとだけのツキとタイミングがオレを…いわゆるセレブにした。
たしかに、少しの親の力もあったのは事実。
田舎に引っ込むオヤジが、オレに送り付けた一枚の写真と、日時を書いただけの手紙。
隠居前に、どうしても結婚させたいらしい。
悪いな、オヤジ。
オレには、沙織がいる。
アイツの心と一緒に生きて行く。
何度目だろう。
見合い…
面子(メンツ)か。
オヤジは、よく言っていた。
「結婚てのは、すればいいんだよ。男の仕事のハクってもののためには、必要なんだよ。」
ま、わからんでもないがねオヤジ。
オレの躰の中にはアイツが…沙織がいるんだよ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
17
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる