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ツイノベ
マシュマロの日
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「なぁ、マシュマロ女子って知ってるか?」
俺は目の前で美味しそうにマシュマロを口に運んでいる弟に声をかけた。
「ん?マシュマロ女子??」
自分が手にしていたマシュマロを見つめると、んーっと首を傾げて、口にポーンと放り込む。
「おへみたいに、マシュマロふきなやつ?」
「口に物を入れて喋るな」
ハムスターのように口をモグモグさせる姿は、可愛いの一言しかないのだが、行儀の良いものではない。
わざわざ口に含んでから話すあたり、実はわざとなんじゃないかと思ってしまう。
実際のところ、ただ単にどんどん次が食べたいだけなのだろうが。
「もちもちマシュマロ肌で、ちょいぽっちゃりしてて、明るくて前向きな癒やし系の子の事を言うらしいぞ」
「へー。そうなんだ? でもなんで急に?」
今度はごっくんと飲み込んでから口を開いた。そして、言いたいことだけ言うと、何個目のマシュマロだろうか、口にどんどん運んでいく。
手にしている袋に目をやると、もうすでに一袋を食べきってしまいそうだ。
「今日は【マシュマロの日】なんだって。テレビでやってた。そしたらちょうどお前が食べてたから」
俺の言葉に、へーそうなんだーと、大して興味なさそうに相槌を打つと、残っていたマシュマロを全部口に放り込んだ。
俺の愛すべき弟は、少しぽっちゃりしている。いつもニコニコしておやつ大好き癒し系だ。まさに【マシュマロ男子】
俺は、そんな弟の側へ寄ると、後ろからぎゅっと抱きしめた。
マシュマロ女子を好きな男性の理由の一つに、抱き心地が良さそうというのがあるらしい。
俺は激しく同意したい。ほら、俺のマシュマロ男子は、最高な抱き心地だ。
「んー。やっぱりお前は抱き心地いいなー」
頭の上で顎をグリグリとしたあと、頬ずりをする。
「そりゃ、兄さん好みに育てられたからね?」
弟は意味深に笑うと、バックハグをしていた俺の方に向き直り、正面から抱きついた。
「ねぇ兄さん。……ハグだけで、いいの?」
上目遣いで俺を見る弟。この目には、敵わない。
「母さん達が帰ってくるまでな?」
多少の罪悪感を残しつつ触れた唇は、甘いマシュマロの味がした。
✤✤
義兄弟か、はたまた実の兄弟か?
さあ、どちらでしょうねぇ( *´艸`)
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「おへみたいに、マシュマロふきなやつ?」
「口に物を入れて喋るな」
ハムスターのように口をモグモグさせる姿は、可愛いの一言しかないのだが、行儀の良いものではない。
わざわざ口に含んでから話すあたり、実はわざとなんじゃないかと思ってしまう。
実際のところ、ただ単にどんどん次が食べたいだけなのだろうが。
「もちもちマシュマロ肌で、ちょいぽっちゃりしてて、明るくて前向きな癒やし系の子の事を言うらしいぞ」
「へー。そうなんだ? でもなんで急に?」
今度はごっくんと飲み込んでから口を開いた。そして、言いたいことだけ言うと、何個目のマシュマロだろうか、口にどんどん運んでいく。
手にしている袋に目をやると、もうすでに一袋を食べきってしまいそうだ。
「今日は【マシュマロの日】なんだって。テレビでやってた。そしたらちょうどお前が食べてたから」
俺の言葉に、へーそうなんだーと、大して興味なさそうに相槌を打つと、残っていたマシュマロを全部口に放り込んだ。
俺の愛すべき弟は、少しぽっちゃりしている。いつもニコニコしておやつ大好き癒し系だ。まさに【マシュマロ男子】
俺は、そんな弟の側へ寄ると、後ろからぎゅっと抱きしめた。
マシュマロ女子を好きな男性の理由の一つに、抱き心地が良さそうというのがあるらしい。
俺は激しく同意したい。ほら、俺のマシュマロ男子は、最高な抱き心地だ。
「んー。やっぱりお前は抱き心地いいなー」
頭の上で顎をグリグリとしたあと、頬ずりをする。
「そりゃ、兄さん好みに育てられたからね?」
弟は意味深に笑うと、バックハグをしていた俺の方に向き直り、正面から抱きついた。
「ねぇ兄さん。……ハグだけで、いいの?」
上目遣いで俺を見る弟。この目には、敵わない。
「母さん達が帰ってくるまでな?」
多少の罪悪感を残しつつ触れた唇は、甘いマシュマロの味がした。
✤✤
義兄弟か、はたまた実の兄弟か?
さあ、どちらでしょうねぇ( *´艸`)
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