異世界に召喚されたけど゛創造゛で無双します

序章

その男、ブラックに務めている故

「よし。今日も1日お疲れさん！」

そう課長が言うと皆席を立ち、帰る支度をする
ここはある子会社の仕事場
窓の外は真っ暗
時計を見るとあと少しで12時を指そうとしている

「明日も朝早いなぁ…」

朝7時から夜の12時近くまでサービス残業
いわゆるブラック企業だ
特段給料がいいわけでもなく、仕事が簡単だとかサービスがいいとかいうわけでもない
ただただ辛いだけだ

何故転職しないのかって？
歳のこともあるが…この日常に慣れてしまったんだろう
それに仕事が辛い分、娯楽の時間はとても楽しいのだ

「ただいまー…」

返事は返ってこない
それもそのはず
俺、高橋一誠 35歳
彼女いない歴=年齢の一人暮らしの男である
寂しくなんか…寂しくなんかない！

俺は足早にリビングへと向かう
そしてテレビをつけ、録画しておいた番組を見る
これが俺の楽しみ  テレビ鑑賞だ
辛い労働の後のテレビは最高なんだ

「何録画してたっけな…」

基本的に何でも見るが特にアニメとかアクション系の映画が好きだ
こう…ワクワクするからな

「よし…これにするか！」

録画していたアニメの1つを再生しようとリモコンの再生ボタンを押そうとした時

意識が途絶えた