異世界に召喚されたけど゛創造゛で無双します

1章

異世界゛転生゛ではなく゛召喚゛

「---そうに---」

…ん…

「-まだ---でしょ？---」

…声がする…

「-あ--やば-うだった---」

それに…ここは？
手足の感覚は…無い
目を開いているのか閉じているのかもわからない
辺り一面が真っ暗だ

「あ、起きたみたいだよ。」
「あ、ほんとだ！」

2人の子供…少年、青年と取れる声がする

「君達は…？」
「僕達はね…神とでも思って欲しいな！」
「うん。」

神…？
疲れかテレビの見すぎか…？

「疲れでもなくテレビの見すぎでも無いよ！」
「な！？」
「こっちは君の心が読めるからね。」

どうやら神様ってのはほんとらしい
敬語とか必要なのか？

「あ、信じてくれたんだね！」
「敬語はいらないよ。」
「OK…それで俺は死んだ…のか？」

体の感覚が無い
むしろ俺の体は今ここに存在しているのか？

「結論から言うと死んではいないよ！」
「今こっちの世界に適応した体に構築してるとこさ。」
「死んではないのか…」

なんかホッとしたような…
ん？体を構築？
それってまさか…異世界転生か！？

「だから死んでないって！異世界召喚だよ！」
「こっちの世界に合わせてるだけだから外見とかは変わらないよ。」
「あ…そうですか…」

ちょっと期待したん…
異世界召喚！？

「ちょい！ここ異世界なのか！？」
「まあね！」
「ね。」

ブラック企業に務めて早10年！
テレビで見ていた世界に来れるなんて！

「召喚ってことは誰かに呼ばれたんだな？」
「う、うん。西洋のお城に住む王様なんだけど…」


王様！？
ってことは勇者召喚とかいうあれか！
才能あるものが喚ばれ、世界を救うってやつ！

「そ、そのことなんだけど…」
「ん？」
「い、いやなんでもない！気にしないで！」
「お、おう…」

そう言われると気になるが…ま、いいや

この時は知る由もなかった
自分の思い描く異世界ライフとはズレたものになるとは