32 / 34
【第四章】
お姫様が一番大事
しおりを挟む
「何を粋がっているか知らねえが、誰に喧嘩売ったか思い知らせてやるよ」
リーズロッテを抱え上げたジェラさんが、目を吊り上げて吠える。
その手からは白い煙のようなものが溢れ出していて、きらきらと光をこぼしながらリーズロッテにまとわりついていた。ジャスティーンは、慎重に様子を窺いながら尋ねる。
「お前のそれ、リズの怪我を治してるのか?」
「そうだよ! 一瞬でも、リズに痛い思いをさせた自分が許せねえ。俺にはリズ以上に大切なものなんて、この世にないのに」
迷いなく、混じり気のないまっすぐな言葉を口にして、ジェラさんは標的を睨みつけていた。
何も恐れず、自分を信じ抜くその姿を目の当たりにし、ジャスティーンは唇を引き結ぶ。
普通の人間であるジャスティーンは、魔力というものを感じることがない。そのジャスティーンの目でも、リーズロッテを包みこむ輝くモヤが見える。ということは、ジェラさんが行使している癒やしの力は、膨大なのではないかと当たりをつけることはできた。
「人間の姿を維持しながら、怪我も治すなんて」
魔力が足りなくなるんじゃないか? と皆まで言わずに、ジャスティーンはひとまず呑み込んだ。敵らしき相手が聞こえる範囲にいるので、滅多なことは言えない。つべこべ言うことなく、ジェラさんに向かって手を差し出す。
「リズをよこせ。お前はあっちに集中しろ」
「抜かせ。リズは誰にも渡さない。俺には、リズが必要なんだ」
「巻き込まれでもしたら、どうする」
いくらジェラさんが強いとしても、その側にリーズロッテがいるのは危ないように思えてならないのだ。魔法での戦いなど、何が起きるのかジャスティーンには予測がつかない。
二人のやりとりを、にやにやと笑いながら見ていた魔法使いの男が、楽しげな笑い声を響かせた。
「猫は、偉大な魔導士だと聞いていたが。もともと猫だったわけじゃないだろうから、人間になるだけで魔力を消費するとすれば、なんらかの呪いの力に抗っているんだろう。つまり、全力を出し切ることができない枷がかけられている。魔力は常に枯渇気味で、いまは人間の身体を維持するので精一杯。恐るるに足らないわけだよ」
まるで、自分の敵ではない確信しているような言い様だった。
この時代、魔法を持っていて、なおかつ表に出てきていないのだとすれば、その身柄は魔力を信奉する結社に囲われているのだろう、とジャスティーンにもわかる。
それこそ、目に見えて効果のある魔法を使える時点で、組織内では「高位の」魔導士の扱いのはずだ。以外なほどに深く根を張った組織には、各国の王侯貴族も名を連ねていると言われている。魔導士というだけで、浴びるような富を与えられ、崇め奉られているかもしれない。
しかし、組織の中枢にるならばジェラさんの数々の異名を知らないわけない。知っていても、まったく脅威とみなしていないのは、さすがに身の程というものがわかっていないように、ジャスティーンには思えてならなかった。
狭い世界でちやほやされて、自分以上の魔法使いなど、そうそうこの世界にはいないと、勘違いしてしまったのではないだろうか。
「はいはい、うるせえうるせえ。俺がどんな形で魔法を制限されていたとしても、俺のお姫様を思うだけで力は無限に湧いてくる。その大切なお姫様を傷つけた奴は、いまの俺の全力で地獄に叩き落す。永遠の業火に焼かれ、この世界の終わりまで苦しめ」
大切そうにリーズロッテを抱え直しながら、ジェラさんは極めつけに物騒な言葉を吐き出し、凶悪な美貌に邪悪な笑みを浮かべた。
美しく禍々しく、見る者の目を引き付けてやまない。
圧倒的な強者だけが持つ、鮮やかなオーラ。
ジェラさんの体から、立ち上る何かが、周囲の空気を揺らめかせる。
尋常ではない圧を感じたらしい男が、ようやく顔をこわばらせた。無駄口を叩いて煽り返すことはせず、口の中で呪文を唱え始める。
魔法の行使。
次に何が起きるかわからないジャスティーンは、行動を決めかねて、警戒しつつ二人の動きを注視した。
一番気にかけているのは、リーズロッテの身柄だ。危険があれば、ジェラさんから奪い取って、この場を離脱する方針だけは、自分の中で決める。
ジェラさんは、呪文を唱え続ける相手を、つまらなそうな顔で見ていたが、ふっと目を細めた。
片腕でリーズロッテを抱き直し、拳を握りしめた片手を突き上げる。
「“詠唱なんて、なんの意味もない”」
歌うように短い言葉を紡ぎ、腕を振り下ろす。
動きに沿って、光の一撃となった稲妻が、いましも何かの魔法を発動させようとしていた相手に襲いかかった。
わずかに遅れて、至近距離に雷が落ちたかのような轟音が空気を震わせる。
ぶわっと強烈な風圧に髪をなびかせながら、ジャスティーンは「手加減……」と小さく呟いた。
ジェラさんは、面倒くさそうにちらっと視線をくれて、ぶつぶつと言う。
「命までは取ってねえよ。いまの時代、死人を出すと騒ぎになるだろ。組織に属しているであろうあいつが、人並みの縁故のある市民かは知らないが。どこに目撃者がいるかもわからない。俺が、悪事とみなされるような何かしたら、お前や王子様が握りつぶす必要が出てくるんだろ?」
「隠蔽は俺の仕事じゃない。罪であれば、償わせるさ」
あてにされては困ると、ジャスティーンは強い口ぶりで言い返す。
そのとき、ジェラさんの腕の中で、リーズロッテが「ん……」と呻いた。途端、ジェラさんの顔がぐずぐずと、甘くとろける。
「リズ。まだ寝てていいよ。痛い思いさせて、ごめん。俺が悪かったよ」
さきほどまでとは打って変わった優しい響きの声で、愛しげに囁きかけていた。
その様子を見て、ジャスティーンは小さく息を吐きだし、倒れ伏している魔法使いへ視線を戻す。そこで、ハッと息を呑んだ。
建物の間の道から出てきた数人の男が、魔法使いの身柄を拾い上げて運び出そうとしていた。「やはりだめか」「ああなっては、かなうわけがない」「うちの三位の魔法使いが、こうも簡単にやられるとは」口々に言い合っている声も聞こえて、ジャスティーンは目を見開き、勢いよく叫ぶ。
「おい! 騒ぎを起こして、ただで帰れると思っているのか!」
男たちは、その呼びかけを無視して走り出す。
追いかけようか、一瞬だけ迷ったジャスティーンであったが、やめた。多勢に無勢で、相手はまだ何か奥の手を隠し持っているかもしれない。深追いをして、痛手を被るのは自分の方かもしれない。
ため息をついて、「あの駄猫はもう働かないだろうし」と一人つぶやき、ジェラさんを振り返った。
意識を取り戻したリーズロッテに向かい「少し魔力を使いすぎて。このままリズを抱きしめていたい。キスも良い?」と囁いていることに気づき、これはこれで大問題だと、憤然としてジャスティーンは声を上げながら歩み寄った。
「調子に乗るなよ! 卑猥なことは許さない! 離れろ!」
「いやだ。お前、ほんとうるせえ」
悪びれなく言い返したジェラさんは、地面を蹴って、宙に飛び上がる。
「飛んだ!? あっ」
飛んだ。しかし、魔力が足りなかったようで、羽ばたく前に無惨に落ちてきた。
リーズロッテを打ち付けないように自分の体でかばいながら、ジェラさんは悔しげに呻く。
「リズのキスさえあれば」
未練がましいその態度を見て、リーズロッテがそんな願いを聞き届けることはないと確信しているジャスティーンは、勝ち誇ったかのような笑い声を響かせた。
「残念だったな、駄猫。お姫様を守ったことだけは認めてやるが、図々しい願いはそこまでにしておけ」
言いながら、目を見開く。
視線の先で、リーズロッテが、「ジェラさん、いまの痛くなかったですか? 魔力足りないですか?」と言いながらジェラさんの手を取り、その手の甲に唇を寄せていた。
リーズロッテを抱え上げたジェラさんが、目を吊り上げて吠える。
その手からは白い煙のようなものが溢れ出していて、きらきらと光をこぼしながらリーズロッテにまとわりついていた。ジャスティーンは、慎重に様子を窺いながら尋ねる。
「お前のそれ、リズの怪我を治してるのか?」
「そうだよ! 一瞬でも、リズに痛い思いをさせた自分が許せねえ。俺にはリズ以上に大切なものなんて、この世にないのに」
迷いなく、混じり気のないまっすぐな言葉を口にして、ジェラさんは標的を睨みつけていた。
何も恐れず、自分を信じ抜くその姿を目の当たりにし、ジャスティーンは唇を引き結ぶ。
普通の人間であるジャスティーンは、魔力というものを感じることがない。そのジャスティーンの目でも、リーズロッテを包みこむ輝くモヤが見える。ということは、ジェラさんが行使している癒やしの力は、膨大なのではないかと当たりをつけることはできた。
「人間の姿を維持しながら、怪我も治すなんて」
魔力が足りなくなるんじゃないか? と皆まで言わずに、ジャスティーンはひとまず呑み込んだ。敵らしき相手が聞こえる範囲にいるので、滅多なことは言えない。つべこべ言うことなく、ジェラさんに向かって手を差し出す。
「リズをよこせ。お前はあっちに集中しろ」
「抜かせ。リズは誰にも渡さない。俺には、リズが必要なんだ」
「巻き込まれでもしたら、どうする」
いくらジェラさんが強いとしても、その側にリーズロッテがいるのは危ないように思えてならないのだ。魔法での戦いなど、何が起きるのかジャスティーンには予測がつかない。
二人のやりとりを、にやにやと笑いながら見ていた魔法使いの男が、楽しげな笑い声を響かせた。
「猫は、偉大な魔導士だと聞いていたが。もともと猫だったわけじゃないだろうから、人間になるだけで魔力を消費するとすれば、なんらかの呪いの力に抗っているんだろう。つまり、全力を出し切ることができない枷がかけられている。魔力は常に枯渇気味で、いまは人間の身体を維持するので精一杯。恐るるに足らないわけだよ」
まるで、自分の敵ではない確信しているような言い様だった。
この時代、魔法を持っていて、なおかつ表に出てきていないのだとすれば、その身柄は魔力を信奉する結社に囲われているのだろう、とジャスティーンにもわかる。
それこそ、目に見えて効果のある魔法を使える時点で、組織内では「高位の」魔導士の扱いのはずだ。以外なほどに深く根を張った組織には、各国の王侯貴族も名を連ねていると言われている。魔導士というだけで、浴びるような富を与えられ、崇め奉られているかもしれない。
しかし、組織の中枢にるならばジェラさんの数々の異名を知らないわけない。知っていても、まったく脅威とみなしていないのは、さすがに身の程というものがわかっていないように、ジャスティーンには思えてならなかった。
狭い世界でちやほやされて、自分以上の魔法使いなど、そうそうこの世界にはいないと、勘違いしてしまったのではないだろうか。
「はいはい、うるせえうるせえ。俺がどんな形で魔法を制限されていたとしても、俺のお姫様を思うだけで力は無限に湧いてくる。その大切なお姫様を傷つけた奴は、いまの俺の全力で地獄に叩き落す。永遠の業火に焼かれ、この世界の終わりまで苦しめ」
大切そうにリーズロッテを抱え直しながら、ジェラさんは極めつけに物騒な言葉を吐き出し、凶悪な美貌に邪悪な笑みを浮かべた。
美しく禍々しく、見る者の目を引き付けてやまない。
圧倒的な強者だけが持つ、鮮やかなオーラ。
ジェラさんの体から、立ち上る何かが、周囲の空気を揺らめかせる。
尋常ではない圧を感じたらしい男が、ようやく顔をこわばらせた。無駄口を叩いて煽り返すことはせず、口の中で呪文を唱え始める。
魔法の行使。
次に何が起きるかわからないジャスティーンは、行動を決めかねて、警戒しつつ二人の動きを注視した。
一番気にかけているのは、リーズロッテの身柄だ。危険があれば、ジェラさんから奪い取って、この場を離脱する方針だけは、自分の中で決める。
ジェラさんは、呪文を唱え続ける相手を、つまらなそうな顔で見ていたが、ふっと目を細めた。
片腕でリーズロッテを抱き直し、拳を握りしめた片手を突き上げる。
「“詠唱なんて、なんの意味もない”」
歌うように短い言葉を紡ぎ、腕を振り下ろす。
動きに沿って、光の一撃となった稲妻が、いましも何かの魔法を発動させようとしていた相手に襲いかかった。
わずかに遅れて、至近距離に雷が落ちたかのような轟音が空気を震わせる。
ぶわっと強烈な風圧に髪をなびかせながら、ジャスティーンは「手加減……」と小さく呟いた。
ジェラさんは、面倒くさそうにちらっと視線をくれて、ぶつぶつと言う。
「命までは取ってねえよ。いまの時代、死人を出すと騒ぎになるだろ。組織に属しているであろうあいつが、人並みの縁故のある市民かは知らないが。どこに目撃者がいるかもわからない。俺が、悪事とみなされるような何かしたら、お前や王子様が握りつぶす必要が出てくるんだろ?」
「隠蔽は俺の仕事じゃない。罪であれば、償わせるさ」
あてにされては困ると、ジャスティーンは強い口ぶりで言い返す。
そのとき、ジェラさんの腕の中で、リーズロッテが「ん……」と呻いた。途端、ジェラさんの顔がぐずぐずと、甘くとろける。
「リズ。まだ寝てていいよ。痛い思いさせて、ごめん。俺が悪かったよ」
さきほどまでとは打って変わった優しい響きの声で、愛しげに囁きかけていた。
その様子を見て、ジャスティーンは小さく息を吐きだし、倒れ伏している魔法使いへ視線を戻す。そこで、ハッと息を呑んだ。
建物の間の道から出てきた数人の男が、魔法使いの身柄を拾い上げて運び出そうとしていた。「やはりだめか」「ああなっては、かなうわけがない」「うちの三位の魔法使いが、こうも簡単にやられるとは」口々に言い合っている声も聞こえて、ジャスティーンは目を見開き、勢いよく叫ぶ。
「おい! 騒ぎを起こして、ただで帰れると思っているのか!」
男たちは、その呼びかけを無視して走り出す。
追いかけようか、一瞬だけ迷ったジャスティーンであったが、やめた。多勢に無勢で、相手はまだ何か奥の手を隠し持っているかもしれない。深追いをして、痛手を被るのは自分の方かもしれない。
ため息をついて、「あの駄猫はもう働かないだろうし」と一人つぶやき、ジェラさんを振り返った。
意識を取り戻したリーズロッテに向かい「少し魔力を使いすぎて。このままリズを抱きしめていたい。キスも良い?」と囁いていることに気づき、これはこれで大問題だと、憤然としてジャスティーンは声を上げながら歩み寄った。
「調子に乗るなよ! 卑猥なことは許さない! 離れろ!」
「いやだ。お前、ほんとうるせえ」
悪びれなく言い返したジェラさんは、地面を蹴って、宙に飛び上がる。
「飛んだ!? あっ」
飛んだ。しかし、魔力が足りなかったようで、羽ばたく前に無惨に落ちてきた。
リーズロッテを打ち付けないように自分の体でかばいながら、ジェラさんは悔しげに呻く。
「リズのキスさえあれば」
未練がましいその態度を見て、リーズロッテがそんな願いを聞き届けることはないと確信しているジャスティーンは、勝ち誇ったかのような笑い声を響かせた。
「残念だったな、駄猫。お姫様を守ったことだけは認めてやるが、図々しい願いはそこまでにしておけ」
言いながら、目を見開く。
視線の先で、リーズロッテが、「ジェラさん、いまの痛くなかったですか? 魔力足りないですか?」と言いながらジェラさんの手を取り、その手の甲に唇を寄せていた。
71
あなたにおすすめの小説
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
逃した番は他国に嫁ぐ
基本二度寝
恋愛
「番が現れたら、婚約を解消してほしい」
婚約者との茶会。
和やかな会話が落ち着いた所で、改まって座を正した王太子ヴェロージオは婚約者の公爵令嬢グリシアにそう願った。
獣人の血が交じるこの国で、番というものの存在の大きさは誰しも理解している。
だから、グリシアも頷いた。
「はい。わかりました。お互いどちらかが番と出会えたら円満に婚約解消をしましょう!」
グリシアに答えに満足したはずなのだが、ヴェロージオの心に沸き上がる感情。
こちらの希望を受け入れられたはずのに…、何故か、もやっとした気持ちになった。
幸せな番が微笑みながら願うこと
矢野りと
恋愛
偉大な竜王に待望の番が見つかったのは10年前のこと。
まだ幼かった番は王宮で真綿に包まれるように大切にされ、成人になる16歳の時に竜王と婚姻を結ぶことが決まっていた。幸せな未来は確定されていたはずだった…。
だが獣人の要素が薄い番の扱いを周りは間違えてしまう。…それは大切に想うがあまりのすれ違いだった。
竜王の番の心は少しづつ追いつめられ蝕まれていく。
※設定はゆるいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる