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五
49話 偽善者
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念の為......いや、なんとなく。気持ち、寝ている間に汗をかいた気がするから。だからおれは朝にシャワーを浴びている。
8時過ぎに目を覚まし昨日の夜もお風呂には入ったけれど、もう一度お風呂で身体を...身体のナカを洗った。
風呂から上がりリビングに入ると、休みなのか母親もソファで寛いでいた。
「おはよう。今日休みなの?」
「あら、千隼おはよう。えぇ、有休消化...って言った方がいいのかしらね。そろそろちゃんと休めって他の人に怒られちゃったのよ。一緒に働く人たちのお子さん、みんなまだ幼くてね。学校行事とか早退があるとよく代わってたりしたから...。」
笑いながら話す母親に「あ、そう。」と適当に返事をすると、千隼は冷蔵庫から炭酸飲料を出し飲んだ。そんな千隼に母親がまた話しかけようと口を開いた瞬間玄関のドアがガチャッと開いた。
「あー、兄貴が帰ってきたっぽいね。」
そう千隼が言ったあとまもなくして佐々木が勢いよくリビングのドアを開けた。
「ただいー...あれ、めっずらし!母さんいんじゃん。なになに、仕事辞めたの?」
お気楽に話をする佐々木の話に「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ~!」と笑って返すとそんな会話をする佐々木と母親を残して千隼は炭酸のペットボトルを持って階段を上がって行った。そんな千隼の事を見て話したいことが言えなかった母親は少し顔色を変えながらため息を吐いた。
「あー...もしかして俺。入ってくるタイミング間違えた感じ?」
母親の様子を見て何かを察した佐々木がそう言葉をかけると母親は薄く笑みを浮かべ首を横に振った。そしてその後申し訳なさそうに自分の中で溜め込んでいた千隼の話を佐々木に洗いざらい全て吐き出した。
それを聞いた佐々木もバツが悪そうに表情を曇らせると、ソファで俯く母親の背中を優しく撫でた。
時間になり靴を履いて家を出ようとする千隼を見かけ佐々木が話しかけた。
「おっ、今日新山っしょ?どこ行くのー?」
能天気に背後から声をかけた佐々木の方に一瞬目を移すと「映画。」とだけ言ってまた千隼は靴紐を結ぶために足元に目をやった。
「あいつに会ったらそろそろ貸した漫画返せって言っておいてよ。毎回忘れたっつって持ってこないんだわ。」
「あー...覚えてたらねー...じゃあ行ってくる。」
佐々木の問いかけに適当な返事を返すと千隼はヒラヒラと手を振って家から出て行った。そんな千隼を笑顔で見送ると佐々木はリビングで過ごしていた母親に千隼が出かけた事を伝えた。
「...本当に行かせて大丈夫だったかしら...。帰ってきて千隼がいないことに腹立ててもしも帰ってきた千隼に八つ当たりなんてしたら...。」
心配そうな表情を浮かべた母親に「考えすぎだよ。」と佐々木は明るく振る舞うと新山に一本の連絡を入れた。
「そうなった時は俺がなんとかするし母さんが気負うことないって。それにあいつだって俺と同じ高校生よ?そんな柔じゃないって。」
その言葉を聞いて母親もなんとか正気を保ち「それもそうね。」と無理に笑顔を取り繕って返した。
千隼が出て行き二時間が経った頃、父親が帰宅してきた。
自分の部屋で友達と遊んでいた佐々木が飲み物を取りに下に降りてくると階段の下で帰ってきた父親にばったり会った。
「おー、帰って来てたのか!おかえり~、今回は何日振り?」
「あ、あぁ...楓か。一週間...とちょっとかな。でかい仕事が入ってしまって帰るに帰れなかったんだ。......それより千隼は自分の部屋か?」
そう言ってチラチラと階段に目をやる父親に佐々木は「あいつなら俺の友達と出かけてるよー。」と軽く返事を返した。
「でっ、出かけてるって...俺が家にいろと言ったのに...。あいつまでお前みたいにふらふらし出したのか。」
「あーそれ聞いた聞いた。昨日母さんに伝えてといてって言ったんでしょー?でも俺の友達と出かけんの決まったのもっと前だったみたいだし。先に決まってる方優先すんのは当然っしょ、だから俺が行ってこいって言ったわ。なんか問題でもあった?」
ヘラヘラと笑いながらもどこか目の奥は笑っていない佐々木を見て父親は咳払いをし「まぁ、予定があったなら仕方ないか。」と言葉を濁しリビングに入って行った。
そんな父親を見届けると、佐々木は一気に真顔になり新山から返ってきたL◯NEを開いた。
「了解。今日はとりあえず俺んちに泊める。」
そのメッセージを見て安心したようにため息を吐いた。そしてその後キッチンに向かうと、菓子と飲み物を持ってまた自分の部屋に向かった。
「お前はどう思っているんだ?...まさか千隼の相手を認めるなんて言うんじゃないだろうな。」
鋭い父親からの言葉に母親は恐縮した様子を見せた。何も言い返さない母親を見て鼻で笑うと「これだから後先考えないやつはうざくて嫌いなんだよ。」と吐き捨てた。
その言葉を聞き、顔を上げた母親は睨むように父親に目を向けた。
「ちょっと、それは誰に向かっての言葉かしら...?私にならまだ呑み込めるわ。でももし千隼に言った言葉ならすぐに撤回しなさい。」
「私はお前と千隼どっちも対しても言ってるんだ。何が男と付き合ってるだ、馬鹿なことをするのも大概にしろ。お前もお前だ。母親ならまずはお前があいつを教育し直せ。世の恥でしかないだろう。」
頑なに折れようとしない父親に呆れ果てた顔をした母親は「あなたには千隼の考えを受け入れてあげようって言う気持ちはないのね。」と冷たく言い返すと耐えきれずにリビングから出て行こうと立ち上がった。そんな母親止めようとした時、リビングのドアが開き友達を近くまで送って来た佐々木が明るい表情をして入って来た。
「え、なになに。二人してお出迎え?VIP待遇あざっす!」
そんな陽気な佐々木を見て薄ら笑いを浮かべると母親は安心したように肩の力を抜いてまたリビングの方に身体を向けソファに座った。
「お前もチャラチャラしてないで少しは真面目に勉強でもしたらどうなんだ?そんな底辺の奴らとばかり絡んでいたら自分の価値も下がる一方だぞ。」
八つ当たりのように佐々木に噛み付いた父親に佐々木が「俺の人生なんで~!」と軽く返答するとそんな調子の佐々木を見て更にイライラしたのか舌打ちをして「どいつもこいつも。」とぶつぶつ独り言を言った。
「......そもそもさ!家族より仕事優先する人の言葉なんてだーれも聞き入れようなんて思わないっしょ!今も謎に突然嫌味かまされたけど、またなんか面倒なこと言い出してんな~としか思わんかったわな。仕事でイラついてんのか知らないけど家族サンドバックにして発散する前にその感情コントロールできない自分の精神清めた方がよほど有意義だと思うぜ?」
ペラペラと話をする佐々木に驚いた顔をした母親と呆然とする父親。しかし数秒経った後で父親の沸点に達したのか、父親は「親に向かって」「だいたいお前は」とよくある典型的な親のテンプレを並べて怒り出したのに対し「はいはい、正論言われてプンプンのやつね!」と全く怯まなかった。そんな佐々木を見て諦めたのか父親は息を切らしながら「もう俺は疲れてるから休む。」と言ってリビングから出て行った。
父親がリビングから出て行くのを見送ると、佐々木はキッチンから炭酸の缶を2本持って来てポカンとしている母親に一本渡した。
「んじゃまぁ、嵐が一旦去ってってことで。乾杯でもしますか!」
晴々とした顔でそう切り出した佐々木を見て笑い声を上げた母親は「そこ、私の分はお酒を持って来なさいよ。」と半泣きになりながら言った。
そしてつられて笑った佐々木が缶の栓を開けると母親もカチャッと音を鳴らして開けると二人で乾杯して一緒に飲んだ。
「...ありがとう楓。本当に。気づいたらこんなに頼り甲斐のある男になっていたなんてね。...あの人と同じで散々家族を後回しにしてた私も同罪よ。何も言えないし言うことがないくらいあなたたちは立派に育ったわ。」
弱々しい声でそう言葉をかける母親の内心を汲み取った佐々木はいつものような明るいトーンで母親に返した。
「何言ってんの、そう言う機会をくれたから俺たちもここまで成長できたんじゃん。母さんもいつも仕事お疲れさん。」
8時過ぎに目を覚まし昨日の夜もお風呂には入ったけれど、もう一度お風呂で身体を...身体のナカを洗った。
風呂から上がりリビングに入ると、休みなのか母親もソファで寛いでいた。
「おはよう。今日休みなの?」
「あら、千隼おはよう。えぇ、有休消化...って言った方がいいのかしらね。そろそろちゃんと休めって他の人に怒られちゃったのよ。一緒に働く人たちのお子さん、みんなまだ幼くてね。学校行事とか早退があるとよく代わってたりしたから...。」
笑いながら話す母親に「あ、そう。」と適当に返事をすると、千隼は冷蔵庫から炭酸飲料を出し飲んだ。そんな千隼に母親がまた話しかけようと口を開いた瞬間玄関のドアがガチャッと開いた。
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そう千隼が言ったあとまもなくして佐々木が勢いよくリビングのドアを開けた。
「ただいー...あれ、めっずらし!母さんいんじゃん。なになに、仕事辞めたの?」
お気楽に話をする佐々木の話に「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ~!」と笑って返すとそんな会話をする佐々木と母親を残して千隼は炭酸のペットボトルを持って階段を上がって行った。そんな千隼の事を見て話したいことが言えなかった母親は少し顔色を変えながらため息を吐いた。
「あー...もしかして俺。入ってくるタイミング間違えた感じ?」
母親の様子を見て何かを察した佐々木がそう言葉をかけると母親は薄く笑みを浮かべ首を横に振った。そしてその後申し訳なさそうに自分の中で溜め込んでいた千隼の話を佐々木に洗いざらい全て吐き出した。
それを聞いた佐々木もバツが悪そうに表情を曇らせると、ソファで俯く母親の背中を優しく撫でた。
時間になり靴を履いて家を出ようとする千隼を見かけ佐々木が話しかけた。
「おっ、今日新山っしょ?どこ行くのー?」
能天気に背後から声をかけた佐々木の方に一瞬目を移すと「映画。」とだけ言ってまた千隼は靴紐を結ぶために足元に目をやった。
「あいつに会ったらそろそろ貸した漫画返せって言っておいてよ。毎回忘れたっつって持ってこないんだわ。」
「あー...覚えてたらねー...じゃあ行ってくる。」
佐々木の問いかけに適当な返事を返すと千隼はヒラヒラと手を振って家から出て行った。そんな千隼を笑顔で見送ると佐々木はリビングで過ごしていた母親に千隼が出かけた事を伝えた。
「...本当に行かせて大丈夫だったかしら...。帰ってきて千隼がいないことに腹立ててもしも帰ってきた千隼に八つ当たりなんてしたら...。」
心配そうな表情を浮かべた母親に「考えすぎだよ。」と佐々木は明るく振る舞うと新山に一本の連絡を入れた。
「そうなった時は俺がなんとかするし母さんが気負うことないって。それにあいつだって俺と同じ高校生よ?そんな柔じゃないって。」
その言葉を聞いて母親もなんとか正気を保ち「それもそうね。」と無理に笑顔を取り繕って返した。
千隼が出て行き二時間が経った頃、父親が帰宅してきた。
自分の部屋で友達と遊んでいた佐々木が飲み物を取りに下に降りてくると階段の下で帰ってきた父親にばったり会った。
「おー、帰って来てたのか!おかえり~、今回は何日振り?」
「あ、あぁ...楓か。一週間...とちょっとかな。でかい仕事が入ってしまって帰るに帰れなかったんだ。......それより千隼は自分の部屋か?」
そう言ってチラチラと階段に目をやる父親に佐々木は「あいつなら俺の友達と出かけてるよー。」と軽く返事を返した。
「でっ、出かけてるって...俺が家にいろと言ったのに...。あいつまでお前みたいにふらふらし出したのか。」
「あーそれ聞いた聞いた。昨日母さんに伝えてといてって言ったんでしょー?でも俺の友達と出かけんの決まったのもっと前だったみたいだし。先に決まってる方優先すんのは当然っしょ、だから俺が行ってこいって言ったわ。なんか問題でもあった?」
ヘラヘラと笑いながらもどこか目の奥は笑っていない佐々木を見て父親は咳払いをし「まぁ、予定があったなら仕方ないか。」と言葉を濁しリビングに入って行った。
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そのメッセージを見て安心したようにため息を吐いた。そしてその後キッチンに向かうと、菓子と飲み物を持ってまた自分の部屋に向かった。
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鋭い父親からの言葉に母親は恐縮した様子を見せた。何も言い返さない母親を見て鼻で笑うと「これだから後先考えないやつはうざくて嫌いなんだよ。」と吐き捨てた。
その言葉を聞き、顔を上げた母親は睨むように父親に目を向けた。
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頑なに折れようとしない父親に呆れ果てた顔をした母親は「あなたには千隼の考えを受け入れてあげようって言う気持ちはないのね。」と冷たく言い返すと耐えきれずにリビングから出て行こうと立ち上がった。そんな母親止めようとした時、リビングのドアが開き友達を近くまで送って来た佐々木が明るい表情をして入って来た。
「え、なになに。二人してお出迎え?VIP待遇あざっす!」
そんな陽気な佐々木を見て薄ら笑いを浮かべると母親は安心したように肩の力を抜いてまたリビングの方に身体を向けソファに座った。
「お前もチャラチャラしてないで少しは真面目に勉強でもしたらどうなんだ?そんな底辺の奴らとばかり絡んでいたら自分の価値も下がる一方だぞ。」
八つ当たりのように佐々木に噛み付いた父親に佐々木が「俺の人生なんで~!」と軽く返答するとそんな調子の佐々木を見て更にイライラしたのか舌打ちをして「どいつもこいつも。」とぶつぶつ独り言を言った。
「......そもそもさ!家族より仕事優先する人の言葉なんてだーれも聞き入れようなんて思わないっしょ!今も謎に突然嫌味かまされたけど、またなんか面倒なこと言い出してんな~としか思わんかったわな。仕事でイラついてんのか知らないけど家族サンドバックにして発散する前にその感情コントロールできない自分の精神清めた方がよほど有意義だと思うぜ?」
ペラペラと話をする佐々木に驚いた顔をした母親と呆然とする父親。しかし数秒経った後で父親の沸点に達したのか、父親は「親に向かって」「だいたいお前は」とよくある典型的な親のテンプレを並べて怒り出したのに対し「はいはい、正論言われてプンプンのやつね!」と全く怯まなかった。そんな佐々木を見て諦めたのか父親は息を切らしながら「もう俺は疲れてるから休む。」と言ってリビングから出て行った。
父親がリビングから出て行くのを見送ると、佐々木はキッチンから炭酸の缶を2本持って来てポカンとしている母親に一本渡した。
「んじゃまぁ、嵐が一旦去ってってことで。乾杯でもしますか!」
晴々とした顔でそう切り出した佐々木を見て笑い声を上げた母親は「そこ、私の分はお酒を持って来なさいよ。」と半泣きになりながら言った。
そしてつられて笑った佐々木が缶の栓を開けると母親もカチャッと音を鳴らして開けると二人で乾杯して一緒に飲んだ。
「...ありがとう楓。本当に。気づいたらこんなに頼り甲斐のある男になっていたなんてね。...あの人と同じで散々家族を後回しにしてた私も同罪よ。何も言えないし言うことがないくらいあなたたちは立派に育ったわ。」
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