婚約破棄されたから能力隠すのやめまーすw

ミクリ21

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34◆パルマ視点

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そいつは、すごく地味だと思った。

茶色の瞳と髪はありきたり。
そばかすのある顔は笑いたくなるほど地味だと思って、本人を目の前に大爆笑した。
身体ももやしみたいにヒョロヒョロで、ちょっと首締めたら死にそうなぐらい弱そう。

エメラルドはエドワードっていう男を、俺の友達候補として紹介してきたけど……なんで連れて来たのかわからなかった。

友達なんていらないのに。

まぁ、エドワードは幸せそうにみえなかったからまだ壊さない。

パルマ「エドワードが幸せになったら破壊するね~♪」

脅しじゃない。
破壊は楽しい。
とくに、幸せを壊すのは堪らなく楽しい。


エドワード「パルマさん、エメラルドさんと一緒にサンドイッチ作ったんです。お昼に一緒に食べませんか?」

エドワードはよく話しかけてくるけど、無視をしてやる。

仲良くするつもりはないから仕方ない。

あの4人も、それを責めたりはしないから俺はしたいようにしていた。


エドワード「これは?」
パルマ「あげる~♪はい、あ~ん~♪」

わざと塩たっぷりのチョコを用意して、食べさせるというイタズラをしてやった。

悶絶してゲーゲー吐いて面白くて笑ってやった。


エドワード「パルマさん、お弁当作ったんですけど、一緒に庭で食べませんか?」

俺はお弁当を地面に落として目の前で踏んでやる。

あーあ、ぐちゃぐちゃになってもう食べれないね~?
中身も出ちゃって悲惨だね~?

パルマ「このお弁当をエドワードが残さず食べれるなら一緒に庭に行ってもいいよ~♪」

………ほんの気まぐれだった。
どうせできないとも思った。

できないと言ったら笑ってやるつもりだった。

エドワード「約束ですよ?」

エドワードは俺の前でしゃがんで、ぐちゃぐちゃのお弁当を食べはじめた。

………え?
何してるの?
本気で食べるの?

そんな……ぐちゃぐちゃで…汚れてしまった物を………?

驚いているうちに食べきってしまった。

エドワード「これでいいですか?」

優しく…微笑んで…俺を庭に誘って………。

パルマ「……っ!お、俺は行かないっ………!!」

俺は、つい…逃げてしまった。




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