自己評価低めの彼女は慣れるとデレるし笑顔が可愛い。

茜琉ぴーたん

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1月

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 翌日、夕方。
 商品管理室でいつものように作業をする知佳はワイシャツの上に制服のベスト、外作業用の分厚いジャンバーを羽織っていた。
 配送から戻った千早はセンターへ報告をしてからすぐに知佳の部屋を覗き、その胸元を注視してしまう。
「…おいおい…あかんぞ…」
「何がよ」
ペアの高石は翌日分の配送伝票を広げながら返事をした。
「昨日姉さんと下着買いに行ってんねん、新しいの着けてるらしいねんけど…あれは暴力的や」
「何がよ」
「おい見んな!」
 今まできゅうきゅうに固めていた胸の肉は解放されて大きく優しく包まれ、持ち上がった分だけ上横にボリュームが出て…ワイシャツの張りが明らかに違う、と事情を知っているので余計にそう思う。
 防寒着が無くなってあれが露わになるなんてとんでもない、千早は慌てて商品管理室の窓を開けた。
「あ、お疲れ様です」
「おつかれ、ち、チカちゃん…それはアカンて、」
「え、なに」
一体何の不手際が?知佳は眉をしかめて立ち上がる。
「立つな、揺れるから!」
「は?」
「チカちゃん…む、胸…デカなってるやんか…」
千早は周囲を気にして声を抑えた。
 立ち姿で全身を見ればやはりそこの印象が強い。
 これまでもスタイルが悪いわけではなかったがポイントが上に置かれることで凹凸のバランスが良く…そう、均整がとれてグラマラスになっている。
「え…見苦しくないと思うんですけど…ダメですか?」
「アカンって…いや、ちゃうねん、そういうダメやのうて…」
「千早さんが測りに行けって言うから行ったのに…」
 恥を忍んで採寸に行ったのに、その頑張りも新しい体も頭から否定されて誠に不愉快。そして「褒めて貰える」なんて烏滸おこがましいことを考えてしまった自分の愚かさに恥じ入る。
 知佳はむっつりと口を結び、
「個人情報扱ってるんであっち行って下さい」
と千早を追い払う。
「ちゃうねん…お、終わったら連絡するから…」
「ふん」
「もー…」
ロビーには帰還した配送員が増えてきて、胸の話ばかりしてもいられず千早は高石のいる長机へ退却した。

「くそっ…おい高石、早よ終わらすぞ!」
「うん?うん…」
 奮起した千早は作業を仕上げて知佳にコンタクトを取るも、ヘソを曲げた彼女は1週間ばかり機嫌を直してはくれなかった。

『チカちゃん、悪かったて。おっぱい見して』
『ばか』




つづく
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