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4月

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 翌朝。

「ん…ぁ、ナナさん…」

「ふァ…おはよー…ん、キスする?旭くん」

「いや、いいって…あ、」

 男に自信をつけさせる荒療治、奈々は二日酔いの唇を奪っては慣れるように回数を重ねていく。

「朝勃ちしてるじゃない、エッチしたくない?」

「見ないでよ…ちゃんとしたいから…無様なことしたくないんだよ…勉強するから…しばらく待って…」

「(待たせればそれだけハードル上がるのに…分かってないのかしら…可愛い♡)」


 4月最後の日、二人は何度も口付けを交わして松井はキスの経験値をグッと上げた。

 自分からすることはまだはばかられるが、してもらう分には上手に受け入れられるようになったし、キスをしながら抱き締めるなんてこともできるようになる。

 かくして交際を始めた二人は徐々に親密度を高め…しかし松井青年がセックスに乗り出すにはまだ少々時間がかかるのである。



つづく
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