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4月

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「や、ァ、はァ♡」

「チカちゃん、隣の部屋に響かへんか?ひひっ…松井まついくんの部屋まで聞かしたろか、」

「あフ…ばか、ばかァ!」

「虐められとうて言うてんの?あ?よっしゃ、何時間でも付き合うたるよ、」

「ぢがっ…あ、ア♡やらッ♡そ、ごォ、はッ…もォ、あ、」

 いつもよりその喘ぎ声は泣き声に近かった、それでも千早はやめない。

 そしてどうせなら付き合ってもらおう…千早はポイントを突くのをやめて意図的に決定的な部分を外して動き、ロングプレイの自分と揃って昇天できるように操作する。



 20分、30分、スキンが乾きかけては知佳のナカから生み出して纏わせて、彼女の目がとろんとしてきた頃に千早も沸き立つものを感じた。

「はッ…なぁ、イきたいか、言えよ、」

「い、きた、ぃ、」

突き上げれば頭がずりずりと動いて、とろみの中で半端に暴れる千早の存在に少し慣れてしまっている。

 辱めのつもりが簡単に口にされ、千早は勿体ないと渋い顔になった。

「あっさり、言うねんな、けっ…ん、おし、突くよ、」

「アっ♡それッ…あ、」

「よぉ我慢したね、チカちゃん、っあ、んッ!」

 強さとは深さと硬さ、尻にぺちぺち当たる毛や骨の感触も相まって…褒められたのに「責め」を意識してしまう。

「俺のこと、好きか?」

「ッ…す、き、」

「聞こえへんな、ンっ♡」

「うグ♡……好きィ、ずぎ、ぃ…ッ♡」

「俺もや、チカちゃん、好きやで」

分かりきった想いを確認し合っていよいよ高まったその時、千早は腰の動きを止める。

「ぢ、はやさ…あ!ッ……⁇……なん、で…」

「ひひっ…あ?あかんの?」

「いじわる…やだ…」

きゅんきゅんと千早を締め付けて、もうひと息で迎えられる至福。

 ここまで連れて来ておいてお預けは酷いと知佳は男を恨めしそうに睨む。

「なによ、ちゃんと言いな、」

「やめないで、もォ…イ、かせて…」

「お願い、は?」

「おね…がいィ……ゔ♡」

 乞い願う知佳に千早のサディスティックな部分が垣間見え…彼が眉を吊り上げればそれだけで鞘は一層きゅんとキツくなった。

「チカちゃん、俺の顔だけでイかんとってや、ひひ♡」

「や、あ♡ふア…ッあ♡(私、悦んでるッ…意地悪されて…悦んでる…変、やだ)」


 自分の表情と彼女の視線と締まり具合の変化、千早はぼちぼち酷くされて悦ぶ知佳の一面に感づいている。

「最高やな、俺の顔、性癖?」

「ちが、う、」

「こんだけっ、求められると…ひひっ…俺の自己肯定感も爆上がりよ…は…チカちゃんは?」

「わがんないッ…っキゃ、あ♡ア♡い、ぐ、」

「ええよ、イきな、んッ♡」

「ゔあ、あ、ッッ……ッひ♡ぢは、や、しゃ、あ♡♡」

 ぴしぴしまぶたの裏に光る星のような兆し。

 これが現れると次第に脳がとろんととろけて口がだらしなくなってしまう。

 紅を引いた唇から枕へぱたぱたとよだれが垂れて、顔を上げても時すでに遅し、キスマークがしっかりとそこに付いていた。

「おーしおし、ん、あー、キツいね、チカちゃん、オ×コで、ちんちん扱いてくれてるわ、堪らんよ、」

「ぃあッ…ヒぐッ…まッ…で、あ、あ!」

「止まらんね、ずぅと、ビクビクやな、んッ♡最高よ、チカちゃん♡」

 涙ぐんだ目を見開けば枕の横には千早の手、数十分前まで自分の股に挟まっていた手。

 途端ぶわと発汗するように瞬間的に顔の表面温度が上がる。

 そしてその手と交代した千早のソレを改めて実感する、ナカはきゅうと締まり摩擦が一層大きくなり…やっと果てが見えた。

「あッ♡♡…ッふゥ……あ♡♡…あ♡♡」

「ふ…ん、」

「ぢ、はやざ…んッ♡イっぢゃ…った、もう、おわ、り、」

 びくんびくんと震える知佳の足腰、下半身でしっかり押さえた千早は擦り込むように大きいグラインドをやめない。

「俺が、イってへんねん、終われる、わけ、ないやろッ…何べんでも、イけッ♡」

「おねがッ…抜い、あ、やッ…ァあ♡、ずっと、イっぢゃう、カらッ…止めて、むり、ひィ♡」

「連続イキやろ?ッええやんかッ♡俺の自信になんよ、なァ♡チカちゃんッ♡やっぱMやろ、好きなんやな、強くされんの」

「違、う、ひッ♡」

「違わへんよ、なァ♡叩いたりはできひんけど…泣かせんのはできるよ」

 シーツを引っ掻く手を押さえ込み、その手の重なりにまた萌え。

 知佳は化粧も後々の都合も考えずに枕へ顔を擦り付けては持ち上げて力なく喘ぐ。


「ひ、あ、ふア、あ、」

「ん、よし、イこか、ん、どやの、」

「うん、うん…ん、」

意識はあっても遙か彼方、手には力は入っておらず尻だけがふるふると千早へ反応を返していた。

「ん…あ、イくよ、ん、ん♡………ぉー……ん、ん、ひひっ♡チカちゃん、大丈夫か?」

 そしてようやく千早が達するとふにゃりと脱力し、

「あ……ん……」

と締まりのない口で言葉らしきものを紡ぐ。

「抜くよ、ほんまに大丈夫?」

「はッ…あ♡」

引き抜く際の摩擦でもうひとイキ、知佳は芯からトロけて色落ちした唇を舌でねぶった。
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