親指姫のアイデンティティ

茜琉ぴーたん

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Expression of love

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 会場からはタクシーでスタジオ近くのコインパーキングへ。
 そして自宅へ送ってくれるのかと思ったら咲也さくやさんのマンションへ直行、誘い文句は
「男の夢、叶えさせて」
だった。

「…ラムさん、逃げないで、噛んじゃう」
「やっ…あ、破れ、ちゃう」
「なら暴れないで…ね、キレイだよ、僕の花嫁さん」
「待って、タイツ…あ、」
「これも男の夢♡」
 白いタイツは無惨に股の所だけ力任せに破られた。
 こんなことで男らしさを誇示しなくても良いのにと食い込んで段になる太ももを摩れば、その手を絡め取られる。
「咲也さんッ…あ、やだッ!」
「ん、ウエディングドレスってこの光沢が良いよね、つるつるの肌触り…それを今回は透かしレースでマットにした訳だけど…白くって…汚したくなる」
「やだ、」
「あ、訂正、染めたくなる」
「一緒じゃない」

 体をコロコロ回されて背中のファスナーをちぃっと開けて、また仰向けになればアップにした髪に挿したヘアピンの角度が変わり地肌が痛んだ。
 整髪剤でガチガチに固めてあるから何度かシャンプーをせねばな、けれど入浴できるのはいつになるだろうか。
 袖を抜いてコルセットを露出すれば、咲也さんはチィッとあからさまな舌打ちをする。
「脱がしにくいな、商品化の時はサイドファスナーにしようかな」
「さく、」
「おっぱいだけご開帳しようか、うん♡」
「きゃあッ」
 叫ぶのがこのシチュエーションの正解だったのか、脇を開き降伏のポーズを取れば彼はニタニタと乳首をいじり口を付けたり揉みしだいたりと忙しい。
 私方は据わりの悪い髪がやはり気になって、喘いで頭を動かす度に編み込みも頭皮にめり込んで痛くて…彼の愛撫に集中しきれなかった。
「…髪、気になる?」
「う、ん、痛い…」
「じゃあバックにしよう、髪ほどいてあげるから」
「ギャア」
 またぐるんと体を回されると締められたコルセットから乳房だけがぽろん、そこだけ自由に揺れてなんだか恥ずかしい。
 大きくも小さくもない胸、プリンみたいにふるふる震えて三角に形を崩したそれらの先ではピンクでも黒でもない乳首が震える。
「ひと月近く禁欲してたんだ、爆発しそうだよ」
「適度に抜けば良いじゃないっ…あ、あ、」
 ワンタッチ装着タイプのコンドームで素早く覆った彼は、逃げずに待っていたドレスの尻を掴み直し照準を合わせてにゅるり侵入した。
 ゼリーがたっぷりで擦れる感じも無い、
「んーー……気持ち良い…堪んないねぇ…ラムさん、僕のお嫁さん♡」
と彼もご満悦のようだ。
「あ、ッ…は、ァ♡」
「可愛い…小さな花嫁さん、んッ♡僕のだ、愛してるよッ」
「は、ァ、ゔアっ…愛、ッはぁ、きャあ…」

 小さいことはやっぱり重要、だってこれは私のアイデンティティであり特徴であり特性なの。もう愚かに他者と比べたりはしないけれど私は小さいから私なの、それは紛れもない事実。
 小さいから可愛いんじゃない、小さいから今の私なの、私だから可愛いの、今の私だから咲也さんの目に留まったの…この小柄な王子様の目に。
 はらえぐるショックに目の奥がきぃんと痺れて熱くなる。
 突かれているのはもっと下なのに、「ばちん」と音が立つと脳天へ矢のように衝撃が飛んで来る。
 ぐらぐら脳が揺れる、内臓が動いて息が漏れる、無様な体位をくるむドレスのレースもフリルも全てが咲也さんに突き動かされている。
「ん、ん、あ、ほら、ヘアピンは外したからッ、ん、楽だろ?」
「ん、あ、ア♡」
「ラムっ、ラムっ♡ふわふわで、可愛いッ♡ラム、ん♡」
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