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第1章 召喚

11話 vsギルマス?

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「あはは♡良いね、もっと楽しませてよ!」

「(な…何故だ?何故、こうも攻撃が当たらないんだ!?)
…っらァ!」

実際、今私は中々にギリギリの戦いを続けている。武器を相手と同じくハンマーにしているが、基本的に避ける際はハンマーをその場に置いて戦闘をしている為あまり攻めきれていないのである。

ただし、私は現在、鑑定の応用によって相手の次の動きを鑑定し、それをギリギリで交わし続ける動きをしている。

「(あくまで、相手の動きを鑑定って言っても次の行動が脳内に文字として表示されるだけ…
1歩間違えれば即ゲーだけど…
難易度ハードコアなんて、超燃えるっしょ!)
さぁさぁ、どんどん攻撃しないと当たらないよ?」

「クッソがァァァ!」

あ、次ぶん回しくる…対処法は、うーんどうしよう。周囲を動き回るのが良さそうだけど…

「おろ?…強制提示:鑑定」

…やっぱり、技能:槌術の連撃スキルと同じ効果…なら、このタイミングだね。

「あれ?おじさん…固有使わなくても勝てるとか…思ってるわけ?」

「ゾクッ…はっ!そこまで自信があるなら…やってやるよ!〘雷装〙…って、はぁ?」

その気の抜けた声と共に、私達の戦闘は終了した。
どうやら、きちんと複合スキルを獲得したようだ。

「お、おい…なんだぁこのスキルは」

「言ったでしょ?訓練場で教えてあげるって。
とは言っても、おじさんって戦闘とか全部技術で動くんじゃなくて、感覚で動くから言葉で説明受けるより…ね?」

「くっ…ふはははは!なるほど、初めからこれが目的だったか!
だが、中々に楽しめたぞ!
また模擬戦をやろう!」

「良いよ。でも…はぁ~…流石にもう動けない…!」

そう言って私はその場で仰向けになって倒れると、彼からひとつの疑問が飛び交った。

「そういや、お前。なんで、あれだけ俺の攻撃を…しかも、まるで予知しているみたいに完璧にだ」

「…ああ、私の鑑定って特別製でさ。
特定のものを集中して鑑定すると、色々と詳しく分かるんだけど…
例えば、さっきなんかはギルマスの動きをずっと鑑定してたんだよね。
とは言っても、分かるのは相手の動きが言葉に出て来るだけ…
例えば、一振…こう縦に振るなら、鑑定結果だと…

"前方50cm、上方から振り下ろしの攻撃"

ってな感じで鑑定が出るから、そこから直ぐに対処法を出して、あの鑑定なら50cm分…まぁ、大きく後ろに1歩下がるって感じだけど、それを自力で編み出して実行…
あとは、それをひたすら繰り返すって感じだね」

「なるほどなぁ…となると、そいつは固有能力なのか?」

「うーん、その前にさ。おじさん達の言う固有能力って、特殊技能と同じ?」

「あ?ああ、そうだな」

「なら…うん、そうだね。これが私の固有能力だよ」
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