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47 愛おしい
しおりを挟む愛おしい人が眠っている。
人前では絶対に寝ないリーナちゃんが寝ている。オルさんが頭を撫でている。
こんな幸せな空間……あるんだろうか、良いのだろうか。
こんなに可愛らしくて、繊細なリーナちゃんは傷つきすぎた。
これ以上傷つく必要なんてないと思うほどに、傷つき、感じすぎた。
だから、今度は僕が優しくしてあげるんだ。
…僕が優しくして甘やかしてあげたいんだ。
__あの日からリーナちゃんは変わってしまった。
変わる必要などないことに変わってしまった。
こんなに苦しい思いをしたのに彼女はずっと泣かなかった。
(頑張って偉いね、でももういいんだよ。)
僕は思ったことを何でも言っちゃうからリーナちゃんを傷つけたことだってあったのかもしれない。でもこの愛は変わっていないから。
___君に出逢ったその日から僕の人生は変わったんだよ。
「産まれてきてくれてありがとう、リーナちゃん」
生きていてくれてありがとう
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