異世界転生、授かったスキル【毎日ガチャ】って…

小桃

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学園編

第50話 学年序列決定戦

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 セレン様に甘えた後は、部屋へ招かれ一緒に湯浴みをしてから部屋へ戻らずセレン様のベッドで一緒に寝て、翌朝を迎えた。

「レン、おはよう。少しは落ち着いた?」
「うん、大丈夫だと思う」
「まだ不安ね。当分は私の部屋で過ごす事にするのが良いわね。さぁ、朝食を済ませて教室へ向かうわよ!」
「うん」

 朝食を済ませて私達は教室へ向かった。

「今日から序列決定戦が始まる。Sクラスはクラス内で序列を決めて、18位以下になった者はAクラスの者と残留戦がある。負ければAクラスへ降格だから落ちないように頑張るんだぞ。次に学園序列戦だが、今年から武術部門と魔術部門が統合される事になった。武術と魔術の総合的な序列戦となり、出場するのは各学年トップ4だからそのつもりでな!」
「「はい」」

 初日は1回戦と負けた者が戦う順位決定戦までが行われるので、直ぐに闘技場に向かってクラス内の序列を決める試合開始する。

 私達のA班からカンテラが出場するので、私達は応援に回る。

「次は7位カンテラと18位マルセロだ。2人は闘場へ上がれ!」
「カンテラ頑張ってね♪」
「A班のメンバーと当たるまでは負けないよ!」

 闘場へ上がった2人、カンテラは双剣でマルセロ君は槍だ。リーチの差を考えると不利だけど、突きと足元への攻撃を対処して、相手の懐へ入り込めれば、カンテラは勝利を呼び寄せる事ができるはず。
 
「それでは始め!」
「「よろしく!」」

 先手はマルセロ君で、リーチを活かして突きで攻撃を仕掛ける。カンテラは突きを見切りながら躱して間合いを詰める。マルセロ君は距離を取ろうとするけど、それを許さないカンテラは、更にスピード上げて懐へ入って双剣の連撃を入れた所で決着がついた。

「勝者カンテラ!」

 私は闘場から降りて来たカンテラに声をかけて、ハイタッチを交わす。

「カンテラやったね♪」
「おぅ、レンの応援のお陰だよ!」

 この日の勝者の試合はもうない、翌日は2回戦と3回戦が行われ、カンテラが勝ち上がれば3回戦で、ストラトスと当たる事になるの。

 そして翌日になり、カンテラは無事に2回戦を突破して、3回戦ではA班同士での戦いとなった。

「カンテラ、槍でも良いんだよ?」
「俺は双剣で生きて行くと決めたんだよ」

 そして、A班同士の対決が始まる。

 盾を左手に槍を右手に持って待ち構えるストラトスに、双剣を構えるカンテラが仕掛ける。
 自身の身体を回転させながらの斬撃〚回転斬りスピンスラッシュ〛だ。ストラトスは盾で受け止めるが、右側からの攻撃の為に槍の突きを打てなかった。カンテラはヒットエンドランで斬撃後は直ぐに距離を取り、反撃の隙を与えずに斬り掛かるが、ストラトスは盾を持ちカンテラへ〚盾攻撃シールドアタック〛で突進した。斬撃と盾が激しく当たったと思った瞬間、ストラトスの盾は斬撃で弾け飛んだ。と思ったけどストラトスは盾を放していて、槍を上から振り落としていたの。カンテラはその攻撃を右肩に受けた所で勝負あり。

「勝者、ストラトス!」
「アタックが囮か……」
「たまたま閃いたんだよ。1対1は僕が有利だから勝てたんだと思うよ?」
「完全に俺の負けだよ。ありがとう!」

 A班同士の対決はストラトスが勝利して、準決勝進出者は序列1~4位で独占したの。準決勝は第1試合は私とセレン様、第2試合はスレイン様とストラトスとなったの。残りの試合は翌日に行われるのでそのまま解散となった。

 私はカンテラの右肩が気になったので、治癒が必要か確認しに歩み寄ったの。

「カンテラ、右肩を診せてくれる?」
「あぁ、悪いな、ありがとう。」
「右手少し引っ張るよ?」
「痛っ……」
「肘を曲げて右肩を回すね?」
「引っ張る方が痛いかな?(顔が近い……)」
「右手を私の肩に乗せてくれる?いくよ〚治癒ヒール〛!」
「あっ、痛みがひいたよ。」
「うん、良かった♪一応は明日まで安静にしとくんだよ?」
「ありがとう!」

 カンテラの治療を済ませた後は、私を待っていてくれたセレン様と女子寮へと戻ったの。
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