25 / 28
準備ののちに討伐(後)
しおりを挟む
『うぐ……ひぐ……』
温泉から出てしばらく待っているとアイが手で目を覆いながら外に出てきた。
『なんかもう……色々と失いました』
「そうなんだ」
僕はなんて声を掛けていいか……とりあえず変なあいづを打ってしまった。
『ブゥウウウン!』
「うわ汚っね!」
あまりにグズグズしているのものだから、なんとか励まそうとしたら僕のシャツで鼻をかみやがったよ!こいつ!まぁ体液とか出す機能つけてないか特に汚れてはいないがまぁまぁ嫌だ。
「速く戻るぞ飯の時間だ」
そう言うとドロンさんはベルさんの首根っこを掴んでズルズルと宿屋の方に向かった。
「お帰り!飯はもう出来てるよ!」
『わぁ……!』
宿屋に戻り席に着くとおばさんは料理をおいていた。
料理はビーフシチューでアイはそれを見て目をキラキラと輝かせていた。
『マスター!速く!速く食べましょ!』
「そうだね」
「『いただきます!』」
僕たちはバチん!と手を合わせると勢いよく食べ始めた。
「『美味しい!』」
ビーフシチューは熱々だったが、その熱さのおかげで少し湯冷めしてしまった体にはありがたく、全身を温め直した。シチューに入っている肉も柔らかくバクバクと食べれる。
「デザートもあるよ!」
「『食べます‼︎」』
ビーフシチューを食べた後に「『ふぅ』」と少し息を吐いていると、おばさんが待ってましたとばかりに声を張り上げて僕たちもそれに元気よく返事した。
デザートはフルーツの盛り合わせだった。
小さい器にリンゴや柑橘系が盛り付けされた中にバニラがあった。
『マスターやばいです!美味いですよ!』
アイはそう言いながら、バニラを食べ切った。
「わかるわぁ~」
アイの言葉にベルさんが反応をしスプーンでアイスを掬いながら食べていた。僕もスプーンで果物を切り、アイスと一緒に食べる。
アイスとフルーツは甘さと酸っぱさが混じりあっていてとても美味しかった。やっぱりアイスはバニラが1番かもしれない。
「それじゃあ俺らはギルドに戻るわ」
食事を終えたドロンさんはそう言って、ベルさんを掴み宿から出ていった。
「相部屋はこっちだよ」
おばさんは束になってる鍵をプラプラと指で遊びながら、僕たちを案内した。
そうだった!相部屋だったよ!
「それじゃあ、初仕事で疲れてるからないと思うけど」
部屋を案内した後、おばさんは神妙な顔持ちなった。
「“昨日はお楽しみでしたね”って念の為に言っておくよ」
「大丈夫です!しませんので!」
僕は慌てておばさんから鍵を受け取ると、おばさんを追い出すようにしてぐいぐいと押しながら部屋の扉閉めてしまった。
『マスター……』
ガチャリと部屋の鍵を閉めるとアイが静かに声を漏らした。
「……何?」
僕は恐る恐る後ろを見る。
あーやはり異性同士の相部屋だとこうなってしまうのかと。そんなことを思いながら振り返ると……。
『お祖母様から貰った物気になりません?』
すごいニヤニヤした顔でこちらを見ていた。
わかってた!この人わかってやってたって絶対!
けど
「確かに僕も気になる」
この街に来る前に貰ったこれには一体何が入っていたのだろうか?
シュルシュルと袋の紐を緩めて中を確認すると、
「わっ!」
『綺麗……』
そこにはいくつかの希少アイテムや宝石なんかが入っていた。
「すごいな……魔獣の牙や皮、希少な鉱石がたくさん入ってる」
『あっ手紙も入っていますね』
「ほんとだ」
袋の中の雰囲気に呑まれていたが、雰囲気がこれまでと違った紙が無造作に置かれていた。
そこそこの距離の移動で中身や紙が無造作に入っていたら破けそうだけど、紙はまるで新品同然だった。
紙には[金が無ければ売るのもいい、自由に使え]と書いてあった。
「ありがとうばぁちゃん」
僕はそう言うと、自分のバックから板を出した。
『おっとうとうですか?』
アイもそれを見てすごい笑顔だった。
「そうだね」
僕はニヤニヤしながらペンを取る。
『いやぁ~全く魔術らしいことしてないのでとうとう飽きたのかと思いましたよ』
「やめて~」
耳が痛い。
文字効果もやってたけど即興だったしね。
「これより“魔術回路制作”を始めます」
『よっ!待ってました!』
材料がたくさん手に入った。僕らが今着ている冒険者のスターターセットにこの贈り物。
ばぁちゃん自由に使わせてもらいます!
因みに回路を巡らす音でおばさんが勘違いしたらしく朝ニヤニヤしながら僕たちの顔を見た。
ーーー
「あれ!装備めっちゃ……変わっ……てる?」
翌朝、ギルドの前で待っていたアイと僕たちの格好を見てモヒカンさんは驚いていた。
僕たちは手袋に宝石を入れて混ぜて少し毛色の変わった装備になっている。ゴーグルにももちろん少し細工をした。
「ほぉ……」
ヴァンさんはそれを見て少し驚いた顔をしながらも嬉しそうにウンウンと頷くと
「昨日よりマシになったか?」
『はい!楽しみに待ってください!』
と問いかけてアイがそれに即答する。
「そうか楽しみだ」
そう言って目的地の馬車に乗った。
今回はちゃんと僕たちの分まで出してくれたのを確認して降りた。馬車のおっちゃんも「あっ気づいた?」みたいな顔をしてた。
「それじゃあやってみろ」
ネッコノーヒトが逃げていった森や山の入り口に立つ。
「因みにネッコノーヒトはまだここにいるぞよっぽどあの畑が気に入ってたんだな」
『やっちゃえマスター!』
アイが僕から少し離れた後ろからおうえんしてくれた。
「あれアイさんは参加しねぇのか?」
『私は撃ち漏らし専門です』
モヒカンさんの質問にアイはフフンと胸を張って答えた。
『もっとも』
(集中しろ)
僕はゴーグルをかけ目を閉じて全身の魔力を感じる。
その魔力の流れを意識してゴーグルに流していく。
(見えた!)
本来、瞼の裏で真っ暗になった僕の景色はまるで鷹のうように高く景色を見る。
山から森に流れて行ってる川の流れやそこを泳いでる魚、そしてネッコノーヒトがバラバラに離れていてもどこにいるかわかる。
『今のマスターに』
そして、それらの風景を消さないように更に手袋の方にも魔力を込める。
「「!!」」
ヴァンさんとモヒカンさんがガタリと動いた気がしたが僕は全く気にせずに続ける。
『撃ち漏らしなどあり得ません』
「行け」
ドドドド!
僕の声に応えるかのように手袋は動く、いや正確には手袋の効果によって生まれた。魔力の塊、魔力は形のない霧に感じるがそれは術者のちからによって形を変える。
今の魔力は敵を貫く矢となった。
ドン!
一発の矢が落ちる。
ドドドド!
その後、他の矢も一斉に落ちてまるで雨のようだ。
「アイ!」
『撃ち漏らし無しです!』
アイもゴーグルをかけて索敵をする。
「いいなこれ」
僕はそう言ってゴーグルと手袋を見る。
そこに描かれた魔術回路は“索敵”“放射”を意味する回路だった。
『やりましたマスター!英雄譚の第一歩を踏み出しましたね!』
「そうだね!」
『大虐殺譚第一章“草むしり”』
「ださい!」
『そんなことを言うなら何なんですか?』
「超すごすごアークの英雄譚第1章“草討伐」
『もっとダサい!』
温泉から出てしばらく待っているとアイが手で目を覆いながら外に出てきた。
『なんかもう……色々と失いました』
「そうなんだ」
僕はなんて声を掛けていいか……とりあえず変なあいづを打ってしまった。
『ブゥウウウン!』
「うわ汚っね!」
あまりにグズグズしているのものだから、なんとか励まそうとしたら僕のシャツで鼻をかみやがったよ!こいつ!まぁ体液とか出す機能つけてないか特に汚れてはいないがまぁまぁ嫌だ。
「速く戻るぞ飯の時間だ」
そう言うとドロンさんはベルさんの首根っこを掴んでズルズルと宿屋の方に向かった。
「お帰り!飯はもう出来てるよ!」
『わぁ……!』
宿屋に戻り席に着くとおばさんは料理をおいていた。
料理はビーフシチューでアイはそれを見て目をキラキラと輝かせていた。
『マスター!速く!速く食べましょ!』
「そうだね」
「『いただきます!』」
僕たちはバチん!と手を合わせると勢いよく食べ始めた。
「『美味しい!』」
ビーフシチューは熱々だったが、その熱さのおかげで少し湯冷めしてしまった体にはありがたく、全身を温め直した。シチューに入っている肉も柔らかくバクバクと食べれる。
「デザートもあるよ!」
「『食べます‼︎」』
ビーフシチューを食べた後に「『ふぅ』」と少し息を吐いていると、おばさんが待ってましたとばかりに声を張り上げて僕たちもそれに元気よく返事した。
デザートはフルーツの盛り合わせだった。
小さい器にリンゴや柑橘系が盛り付けされた中にバニラがあった。
『マスターやばいです!美味いですよ!』
アイはそう言いながら、バニラを食べ切った。
「わかるわぁ~」
アイの言葉にベルさんが反応をしスプーンでアイスを掬いながら食べていた。僕もスプーンで果物を切り、アイスと一緒に食べる。
アイスとフルーツは甘さと酸っぱさが混じりあっていてとても美味しかった。やっぱりアイスはバニラが1番かもしれない。
「それじゃあ俺らはギルドに戻るわ」
食事を終えたドロンさんはそう言って、ベルさんを掴み宿から出ていった。
「相部屋はこっちだよ」
おばさんは束になってる鍵をプラプラと指で遊びながら、僕たちを案内した。
そうだった!相部屋だったよ!
「それじゃあ、初仕事で疲れてるからないと思うけど」
部屋を案内した後、おばさんは神妙な顔持ちなった。
「“昨日はお楽しみでしたね”って念の為に言っておくよ」
「大丈夫です!しませんので!」
僕は慌てておばさんから鍵を受け取ると、おばさんを追い出すようにしてぐいぐいと押しながら部屋の扉閉めてしまった。
『マスター……』
ガチャリと部屋の鍵を閉めるとアイが静かに声を漏らした。
「……何?」
僕は恐る恐る後ろを見る。
あーやはり異性同士の相部屋だとこうなってしまうのかと。そんなことを思いながら振り返ると……。
『お祖母様から貰った物気になりません?』
すごいニヤニヤした顔でこちらを見ていた。
わかってた!この人わかってやってたって絶対!
けど
「確かに僕も気になる」
この街に来る前に貰ったこれには一体何が入っていたのだろうか?
シュルシュルと袋の紐を緩めて中を確認すると、
「わっ!」
『綺麗……』
そこにはいくつかの希少アイテムや宝石なんかが入っていた。
「すごいな……魔獣の牙や皮、希少な鉱石がたくさん入ってる」
『あっ手紙も入っていますね』
「ほんとだ」
袋の中の雰囲気に呑まれていたが、雰囲気がこれまでと違った紙が無造作に置かれていた。
そこそこの距離の移動で中身や紙が無造作に入っていたら破けそうだけど、紙はまるで新品同然だった。
紙には[金が無ければ売るのもいい、自由に使え]と書いてあった。
「ありがとうばぁちゃん」
僕はそう言うと、自分のバックから板を出した。
『おっとうとうですか?』
アイもそれを見てすごい笑顔だった。
「そうだね」
僕はニヤニヤしながらペンを取る。
『いやぁ~全く魔術らしいことしてないのでとうとう飽きたのかと思いましたよ』
「やめて~」
耳が痛い。
文字効果もやってたけど即興だったしね。
「これより“魔術回路制作”を始めます」
『よっ!待ってました!』
材料がたくさん手に入った。僕らが今着ている冒険者のスターターセットにこの贈り物。
ばぁちゃん自由に使わせてもらいます!
因みに回路を巡らす音でおばさんが勘違いしたらしく朝ニヤニヤしながら僕たちの顔を見た。
ーーー
「あれ!装備めっちゃ……変わっ……てる?」
翌朝、ギルドの前で待っていたアイと僕たちの格好を見てモヒカンさんは驚いていた。
僕たちは手袋に宝石を入れて混ぜて少し毛色の変わった装備になっている。ゴーグルにももちろん少し細工をした。
「ほぉ……」
ヴァンさんはそれを見て少し驚いた顔をしながらも嬉しそうにウンウンと頷くと
「昨日よりマシになったか?」
『はい!楽しみに待ってください!』
と問いかけてアイがそれに即答する。
「そうか楽しみだ」
そう言って目的地の馬車に乗った。
今回はちゃんと僕たちの分まで出してくれたのを確認して降りた。馬車のおっちゃんも「あっ気づいた?」みたいな顔をしてた。
「それじゃあやってみろ」
ネッコノーヒトが逃げていった森や山の入り口に立つ。
「因みにネッコノーヒトはまだここにいるぞよっぽどあの畑が気に入ってたんだな」
『やっちゃえマスター!』
アイが僕から少し離れた後ろからおうえんしてくれた。
「あれアイさんは参加しねぇのか?」
『私は撃ち漏らし専門です』
モヒカンさんの質問にアイはフフンと胸を張って答えた。
『もっとも』
(集中しろ)
僕はゴーグルをかけ目を閉じて全身の魔力を感じる。
その魔力の流れを意識してゴーグルに流していく。
(見えた!)
本来、瞼の裏で真っ暗になった僕の景色はまるで鷹のうように高く景色を見る。
山から森に流れて行ってる川の流れやそこを泳いでる魚、そしてネッコノーヒトがバラバラに離れていてもどこにいるかわかる。
『今のマスターに』
そして、それらの風景を消さないように更に手袋の方にも魔力を込める。
「「!!」」
ヴァンさんとモヒカンさんがガタリと動いた気がしたが僕は全く気にせずに続ける。
『撃ち漏らしなどあり得ません』
「行け」
ドドドド!
僕の声に応えるかのように手袋は動く、いや正確には手袋の効果によって生まれた。魔力の塊、魔力は形のない霧に感じるがそれは術者のちからによって形を変える。
今の魔力は敵を貫く矢となった。
ドン!
一発の矢が落ちる。
ドドドド!
その後、他の矢も一斉に落ちてまるで雨のようだ。
「アイ!」
『撃ち漏らし無しです!』
アイもゴーグルをかけて索敵をする。
「いいなこれ」
僕はそう言ってゴーグルと手袋を見る。
そこに描かれた魔術回路は“索敵”“放射”を意味する回路だった。
『やりましたマスター!英雄譚の第一歩を踏み出しましたね!』
「そうだね!」
『大虐殺譚第一章“草むしり”』
「ださい!」
『そんなことを言うなら何なんですか?』
「超すごすごアークの英雄譚第1章“草討伐」
『もっとダサい!』
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる