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気まずい2人
結衣side
しおりを挟むなんで大雅兄をこんなに避けてしまうのだろう。
今更好きとか…
転んで上に乗ってしまったとか…
そんなの今までたくさんあったのに…
なんかどうしても大雅兄を意識してしまう。
私はやっぱりおかしいのだろうか。
きっとそろそろ大雅兄怒るよね…。
そんな事を考えていると…
近「あ、矢神!」
結「近藤くん!久しぶりだね!」
後ろから声をかけてきたのは太陽くんの弟の近藤陽斗くんだった。
近「久しぶりだな。」
結「そうだよね!!夏休み誰かに会った?」
近「ううん。全然。俺ずっと勉強ばっかしてた。」
結「へー!偉いね!!さすが近藤くん!成績もいいけどこうやって努力してるからなんだね!!」
私がそう言いかけると近藤くんは少し笑顔になった後真面目な顔をした。
近「矢神…この後少し時間ある?お昼一緒にくわねぇ?」
結「えっ…あ、でも…みんなのお昼ご飯作らないと…。」
近「あ、そうだよな!!ごめんな!突然誘って。」
結「んーん!いいの!あ、そうだ!!なら近藤くんもお昼一緒にどう?みんなで食べた方がきっと美味しいよ!!」
私がそう言うと近藤君は少し困ったようにうなづいた。
そして
近「じゃあ…お邪魔しようかな。」
そう言うと私たちは2人で買い物に出かけた。
結「近藤くんは何か食べたいのある??」
近「んー暑いし、さっぱりしたやつとかがいいかな。」
結「そうだね!じゃあ冷やし中華とかどうかな?」
近「うん!美味しそう!」
結「じゃあ材料買ってきちゃうね!近藤くんここで待ってる?」
近「あ、俺もちょっと買い物行って来てもいい?」
結「うん!分かった!じゃあここで待ち合わせしようか!」
近「だな!」
そう言うと近藤くんと一旦離れて私は買い物をした。
すぐに買い物を済ませて待ち合わせ場所の店内の入り口付近に行くともう買い物を済ませていた近藤くんがいた。
結「お待たせ!」
近「あ、俺もちょうど今買い物終わったところ!あ、荷物持つよ!」
結「大丈夫だよ!私実は結構力持ちだから!」
近「こら。こーゆー時はありがとうだろ?」
近藤くんは優しく私の頭をコツンと叩くと荷物を持ってくれた。
結「ありがとう…。」
近「いいえ。」
こうやって自然に頼らせてくれるのが近藤くんのいいところだよな~。
本当私の周りは優しい人がたくさんいる。
近「いいの買えた?」
結「うん!中華麺と…お野菜と夕飯の材料も買っちゃった!」
近「冷やし中華ってタレ付きのあるよな?」
結「あ!うん!でもお家にある調味料でタレは出来ちゃうから…。」
近「本当料理得意なんだな。すげーよ。」
結「全然だよ!!近藤くんは何を買ったの?」
近「あ、参考書と…これ。」
そう言うと近藤くんは小さな紙袋を手渡してきた。
結「これ…なーに?」
近「矢神…こーゆーの好きかなって思って…」
結「えー!なんだろう!おうち帰ってからみてみてもいい?」
近「あ、うん…あの…でも一人でいる時に開けて欲しい…。」
結「ん??そうなの??分かった!」
私たちはそんな会話をしながら歩いて帰宅した。
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