22 / 92
22
しおりを挟む
「ふぁぁ、眠たいのです」
ソータたちはセキヒのシオウの家に戻って来ている。
キメルは外見が目立つという理由から街の外で待機することになった。彼は普通の馬にしては巨大すぎるのである。その上、額から、美しい群青色の角が生えていることも理由の一つだ。ソータはキメルが人型になれることを知らない。キメルも敢えて言わなかった。今はもう夕方だ。ヤム島は凉しかったが、セキヒは暑い。
「俺たちもなんだかんだ眠れてないからなぁ。シオウも休まなきゃ駄目だぞ」
エンジに構わずシオウはどこにそんな体力が残っていたのかという程、黙々と文字を書いている。おそらく論文だ。
「シオウの電源が入っちゃったね」
レントが呆れたように呟いて、その場に寝転んだ。
「あー、本当疲れたー」
エンジも同様に横になる。ソータはソファの上で横になり、もう夢の中だった。
✢✢✢
ソータは森にいた。もちろん、馴染みの聖域の森である。
「キメルー」
ソータは少し不安になって友人の名を呼んだ。キメルがいるからこそ、この森はできている。
「ブルル…」
「キメル!!」
キメルが駆け寄ってくる。そして鼻先をソータに擦り付けてきた。
「ふふ、キメル。くすぐったいよ」
キメルがじっとソータを見つめてくる。何か大事な話があるのだとソータはその時、悟った。ここ、セキヒに来るまで色々あった。自分たちの行動で、世界のざわめきがますます大きくなったのは間違いない。
キメルと話す時はいつも思念伝達の魔法を使う。ソータはキメルのたくましい首に触れた。
「ソータ、闇神が動き始めている」
「どうして…過去に封印されたんじゃ?」
「人間の誰かが封印を解いたようだ。どうせ闇神に甘いことを囁かれたんだろうよ」
「甘いこと?」
ソータが首を傾げると、キメルは頷く。
「人間は愚かだ。自分の利得のためにリスクを平気でおかす。どうせ簡単に大金が手に入るだとか、意中の人間が振り向いてくれるだとか、夢みたいな話をされたんだろうよ」
「キメル、人間は弱いの。そうでなければ武装をして森に入っては来ない」
「ソータは優しいな。だが、そいつらがしたことによって他の者も災いに巻き込まれる。そう、中央都市で起きていることも恐らく関係している。中央都市だけじゃない、世界全体でこれから何かが起きようとしている」
「キメルはなんでも知っていてすごいね」
ソータはキメルの胴に自分の体をもたれかけた。キメルはそっとソータの跳ねた薄紫の髪の毛を鼻先でくすぐる。
「ソータ、俺が最初から一緒に付いて行けば…」
「キメルはいつも過保護なんだから。確かに世界は厳しかったけど」
「…」
黙ってしまったキメルの背をソータは撫でる。
「今はキメルも一緒なんだし、どんと宝船に乗ったつもりでいて?」
「ソータの宝船…不安だ」
「キメルー!」
ソータはキメルの脇をくすぐった。二人はもつれあってその場に倒れ込んでいた。ソータはキメルを見つめながら言う。
「ねえキメル。私がもし聖女じゃなかったら、みんなに出会えていないんだよ。最近すごくそう思うの」
「ソータはどんな生まれであってもこうなっていた。出会いは必然だ」
「キメルの言ってること、時々難しくてよく分からない」
「そんなに難しいことは言っていないつもりだが…」
クラクラしているソータにキメルは噴き出すのを堪えながら言った。
「ソータ、油断するなよ。闇神はどこにでも潜んでいるからな」
「承知」
ソータが目を開けると、辺りは暗かった。カーテンのかかった窓から月明かりが射し込んでいる。カリカリという音に気を取られてそちらを見ると、シオウがペンをひたすら動かしている。彼の手元には光源魔法のかかったランプが置かれている。ソータはそうっと起き上がり、彼のそばへ忍び寄った。
「シオウ様?」
「わ!」
ソータの気配を消す技は野生の動物並だ。聖域に幼い頃から暮らし、いつの間にか身についていたものである。
「驚いた。ソータさんか」
「少しお休みになられては?」
「そうだね。一区切りついたし、珈琲でも淹れようか」
「珈琲?」
「あ…もしかして、飲んだことない?」
ソータがこくりと頷くとシオウが笑った。ランプを片手にキッチンに向かう。ソータもその後を追った。シオウが水の入ったやかんを炎熱魔法の宿ったコンロに置くと火が勝手に点いた。
「ソータさんのはカフェオレにしようね」
「カフェ…おれ?」
シオウが取り出したのは粉末のミルクだった。長持ちするのが売りの有名メーカーのものだ。
「これ、粉だけどお湯で溶かすと結構美味しいミルクになるから。もちろん、カフェオレにしても美味しいよ」
「楽しみなのです!」
しばらくしてお湯が湧いたらしい。やかんがシュンシュンと湯気を立て、沸騰を報せてくる。シオウが手際よくカップに粉末の珈琲を入れ、お湯を注ぐ。ソータの分にはそれにミルクと砂糖もプラスして入れた。
「ソータさんの分だよ」
「ありがとうございます」
ソータは恐る恐るカフェオレを飲んでみた。シオウの出してくる飲み物は初めてのものが多い。
「あ!苦いけど美味しい…甘いのです」
ソータはすっかり気に入って夢中になって飲んだ。
「喜んでもらえて良かった。カフェインは眠気覚ましにいいんだ。でも摂り過ぎは体に毒だから気を付けてね」
「そうなの…」
ソータは視線を感じて振り返った。
「き…キメル?!」
キメルがギラつく目で窓からこちらを覗いている。それは恐怖以外のなんでもない。
「お腹が空いたのかな?」
シオウがのんびり言う。だが、それは絶対に違うとソータには分かっている。キメルはどうやら怒っているらしい。それが何故かはソータにも分からなかった。
「ちょっと行ってくるのです」
「うん、私は論文を書いているからね」
「承知しました」
ソータは家から出た。キメルが颯爽と駆け寄ってくる。ソータはそこで獅子の言葉を思い出していた。キメルが自分を好きでいてくれているという言葉を。
ソータたちはセキヒのシオウの家に戻って来ている。
キメルは外見が目立つという理由から街の外で待機することになった。彼は普通の馬にしては巨大すぎるのである。その上、額から、美しい群青色の角が生えていることも理由の一つだ。ソータはキメルが人型になれることを知らない。キメルも敢えて言わなかった。今はもう夕方だ。ヤム島は凉しかったが、セキヒは暑い。
「俺たちもなんだかんだ眠れてないからなぁ。シオウも休まなきゃ駄目だぞ」
エンジに構わずシオウはどこにそんな体力が残っていたのかという程、黙々と文字を書いている。おそらく論文だ。
「シオウの電源が入っちゃったね」
レントが呆れたように呟いて、その場に寝転んだ。
「あー、本当疲れたー」
エンジも同様に横になる。ソータはソファの上で横になり、もう夢の中だった。
✢✢✢
ソータは森にいた。もちろん、馴染みの聖域の森である。
「キメルー」
ソータは少し不安になって友人の名を呼んだ。キメルがいるからこそ、この森はできている。
「ブルル…」
「キメル!!」
キメルが駆け寄ってくる。そして鼻先をソータに擦り付けてきた。
「ふふ、キメル。くすぐったいよ」
キメルがじっとソータを見つめてくる。何か大事な話があるのだとソータはその時、悟った。ここ、セキヒに来るまで色々あった。自分たちの行動で、世界のざわめきがますます大きくなったのは間違いない。
キメルと話す時はいつも思念伝達の魔法を使う。ソータはキメルのたくましい首に触れた。
「ソータ、闇神が動き始めている」
「どうして…過去に封印されたんじゃ?」
「人間の誰かが封印を解いたようだ。どうせ闇神に甘いことを囁かれたんだろうよ」
「甘いこと?」
ソータが首を傾げると、キメルは頷く。
「人間は愚かだ。自分の利得のためにリスクを平気でおかす。どうせ簡単に大金が手に入るだとか、意中の人間が振り向いてくれるだとか、夢みたいな話をされたんだろうよ」
「キメル、人間は弱いの。そうでなければ武装をして森に入っては来ない」
「ソータは優しいな。だが、そいつらがしたことによって他の者も災いに巻き込まれる。そう、中央都市で起きていることも恐らく関係している。中央都市だけじゃない、世界全体でこれから何かが起きようとしている」
「キメルはなんでも知っていてすごいね」
ソータはキメルの胴に自分の体をもたれかけた。キメルはそっとソータの跳ねた薄紫の髪の毛を鼻先でくすぐる。
「ソータ、俺が最初から一緒に付いて行けば…」
「キメルはいつも過保護なんだから。確かに世界は厳しかったけど」
「…」
黙ってしまったキメルの背をソータは撫でる。
「今はキメルも一緒なんだし、どんと宝船に乗ったつもりでいて?」
「ソータの宝船…不安だ」
「キメルー!」
ソータはキメルの脇をくすぐった。二人はもつれあってその場に倒れ込んでいた。ソータはキメルを見つめながら言う。
「ねえキメル。私がもし聖女じゃなかったら、みんなに出会えていないんだよ。最近すごくそう思うの」
「ソータはどんな生まれであってもこうなっていた。出会いは必然だ」
「キメルの言ってること、時々難しくてよく分からない」
「そんなに難しいことは言っていないつもりだが…」
クラクラしているソータにキメルは噴き出すのを堪えながら言った。
「ソータ、油断するなよ。闇神はどこにでも潜んでいるからな」
「承知」
ソータが目を開けると、辺りは暗かった。カーテンのかかった窓から月明かりが射し込んでいる。カリカリという音に気を取られてそちらを見ると、シオウがペンをひたすら動かしている。彼の手元には光源魔法のかかったランプが置かれている。ソータはそうっと起き上がり、彼のそばへ忍び寄った。
「シオウ様?」
「わ!」
ソータの気配を消す技は野生の動物並だ。聖域に幼い頃から暮らし、いつの間にか身についていたものである。
「驚いた。ソータさんか」
「少しお休みになられては?」
「そうだね。一区切りついたし、珈琲でも淹れようか」
「珈琲?」
「あ…もしかして、飲んだことない?」
ソータがこくりと頷くとシオウが笑った。ランプを片手にキッチンに向かう。ソータもその後を追った。シオウが水の入ったやかんを炎熱魔法の宿ったコンロに置くと火が勝手に点いた。
「ソータさんのはカフェオレにしようね」
「カフェ…おれ?」
シオウが取り出したのは粉末のミルクだった。長持ちするのが売りの有名メーカーのものだ。
「これ、粉だけどお湯で溶かすと結構美味しいミルクになるから。もちろん、カフェオレにしても美味しいよ」
「楽しみなのです!」
しばらくしてお湯が湧いたらしい。やかんがシュンシュンと湯気を立て、沸騰を報せてくる。シオウが手際よくカップに粉末の珈琲を入れ、お湯を注ぐ。ソータの分にはそれにミルクと砂糖もプラスして入れた。
「ソータさんの分だよ」
「ありがとうございます」
ソータは恐る恐るカフェオレを飲んでみた。シオウの出してくる飲み物は初めてのものが多い。
「あ!苦いけど美味しい…甘いのです」
ソータはすっかり気に入って夢中になって飲んだ。
「喜んでもらえて良かった。カフェインは眠気覚ましにいいんだ。でも摂り過ぎは体に毒だから気を付けてね」
「そうなの…」
ソータは視線を感じて振り返った。
「き…キメル?!」
キメルがギラつく目で窓からこちらを覗いている。それは恐怖以外のなんでもない。
「お腹が空いたのかな?」
シオウがのんびり言う。だが、それは絶対に違うとソータには分かっている。キメルはどうやら怒っているらしい。それが何故かはソータにも分からなかった。
「ちょっと行ってくるのです」
「うん、私は論文を書いているからね」
「承知しました」
ソータは家から出た。キメルが颯爽と駆け寄ってくる。ソータはそこで獅子の言葉を思い出していた。キメルが自分を好きでいてくれているという言葉を。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
追放された元聖女は、イケメン騎士団の寮母になる
腐ったバナナ
恋愛
聖女として完璧な人生を送っていたリーリアは、無実の罪で「はぐれ者騎士団」の寮へ追放される。
荒れ果てた場所で、彼女は無愛想な寮長ゼノンをはじめとするイケメン騎士たちと出会う。最初は反発する彼らだが、リーリアは聖女の力と料理で、次第に彼らの心を解きほぐしていく。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
召しませ、私の旦那さまっ!〜美醜逆転の世界でイケメン男性を召喚します〜
紗幸
恋愛
「醜い怪物」こそ、私の理想の旦那さま!
聖女ミリアは、魔王を倒す力を持つ「勇者」を召喚する大役を担う。だけど、ミリアの願いはただ一つ。日本基準の超絶イケメンを召喚し、魔王討伐の旅を通して結婚することだった。召喚されたゼインは、この国の美醜の基準では「醜悪な怪物」扱い。しかしミリアの目には、彼は完璧な最強イケメンに映っていた。ミリアは魔王討伐の旅を「イケメン旦那さまゲットのためのアピールタイム」と称し、ゼインの心を掴もうと画策する。しかし、ゼインは冷酷な仮面を崩さないまま、旅が終わる。
イケメン勇者と美少女聖女が織りなす、勘違いと愛が暴走する異世界ラブコメディ。果たして、二人の「愛の旅」は、最高の結末を迎えるのか?
※短編用に書いたのですが、少し長くなったので連載にしています
※この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる