くまさんのマッサージ♡

はやしかわともえ

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くまさんのマッサージ♡3(翼のこと⑧)

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「パレード、すごく楽しかったぁ!」

昼食を摂り終えた2人は、たまたまパレードに居合わせていた。フロートに乗ったキャラクターたちキャスト陣はみんな、クリスマスにちなんだ格好をして踊っている。翼と大地もそれを真似て一緒に踊った。

「久し振りにリフレッシュされてるって感じ」

「うん、俺も頭のなかほわほわしてるの!」

楽しいねと2人は笑い合った。そうこうしているうちにいつの間にか夜になっている。

「楽しい時間ってあっという間なんだね」

「うん、楽しかったね。ね、翼さん」

大地に顔を寄せられる。なんだろうと翼も顔を寄せた。

「肩痛いよね?」

言われてみれば、と翼は左肩を押さえた。ここは疲れてくると必ず痛くなってくる場所だ。湿布はホテルにあるので、帰って風呂に入ってから貼ると大地に伝えた。

「本当に今日するの?」

疲れてるのに、と大地に心配そうに言われ、翼は大地の肩に頭を寄せた。

「大地君、嫌?」

「ううん、俺、乱暴しちゃいそうで…」

大地の言葉に顔が熱くなったが、翼は嬉しくもなった。やはり自分は彼が好きだ。

「大地くん、優しいもん。大丈夫」

翼が笑うと、大地が顔を赤らめる。

「翼さん、俺を煽ってる自覚ないよね?」

「え?煽ってないよ?」

やっぱり気付いてないと大地は項垂れたが、翼にはよく分からなかった。



「ん…んうっ…ン!」

翼はぎゅっとシーツを掴む。四つん這いの状態での挿入はいつも苦しい。

「っ…かはっ…はっ…」

「大丈夫?、翼さん…っ…」

大地の声にもいつものような冷静さはなかった。

「大地君、奥に来てっ…お願い…!」

ほとんど泣き声で翼が誘うと、大地は遠慮なしに奥を突いてくる。

「っひ…はぁっ…アっ!!ひっ」

突かれる度に翼は悲鳴を上げた。大地も限界が近いらしい。ずん、と奥に踏み込むと中で果てた。翼もくたりとベッドに沈む。

「大丈夫?翼さん」

「ん…肩痛い」

「そうだったね。シャワー浴びたら湿布貼らなくちゃ」

翼を大地が抱えてくれる。タオルで体液を拭ってくれていた。

「大丈夫?疲れてるのに無理させちゃったね」

「ううん、嬉しかったの」

翼がそう言って笑うと、大地が首を傾げる。

「俺とこうやって一緒に生きてくれる人が見つかってすごく嬉しいし、幸せなんだよ」

「それは俺もそうだよ。翼さんがいてくれて、俺はすごく幸せなんだからね」

2人でお互いの顔を見て笑い合った。翼がポツリと言う。

「あーあ、明日もう帰らなくちゃいけなくて寂しいなぁ」

「あっという間だったもんね」

「うん、すごく、すごーく、楽しかった!」

「良かった。翼さんがそう言ってくれて嬉しいよ」

また来ようと2人は約束していた。翼は大地に支えられ、なんとかシャワーを浴び、寝間着に着替えた。

「おやすみ、翼さん。年明けはサイン会だよ」

「うん、頑張る。おやすみなさい」

2人の物語は続く。

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