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旅行
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「わ、海おっきいね!」
「風が涼しいなぁ」
僕達は二人で海沿いを散歩している。
そう、ここ静岡に一泊二日の旅行に来ているのだ。
ちなみに、僕の同棲お試し期間はまだ続いている。
この一ヶ月あっという間だった。
千尋にこれからどうするか、今日ちゃんと言おうと僕は決めていた。
「加那、帰ったら風呂入るか」
「うん。いいよ」
千尋が頼んでくれた部屋はすごくいい部屋だった。部屋に貸し切りの露天風呂まで付いている。
千尋の財力やばい。
「お前、怖くないのか?」
千尋に尋ねられて、僕は考えた。意味が分からないから尋ね返す。
「怖いってどうして?」
「いや、なんでもない」
千尋と冷たい風が吹く中を歩いてまた宿に戻った。体が冷たくて、お風呂に入るにはちょうどいい。きっと温かくて気持ちいい。
布団も敷いてあるから、すぐに眠れる。
僕は靴下を脱いで足先を湯船に浸けてみた。
熱い。
「千尋ー、お湯気持ちいいよ!」
千尋がやって来る。
きっと千尋もお湯の温度を確かめに来たんだろうなんて思っていたから、後ろから優しく抱き寄せられて驚いた。
「ち、千尋?」
「悪い、加那」
そのままキスされてしまう。
僕はやっと先程の意味が分かった。
千尋は僕とこうゆうことがしたかったんだ。
昔の僕がそうだったみたいに。
くちゃり、と粘膜が触れ合う音がする。
千尋とこうしてキスするなんて久しぶりだ。
もしかしたら。
「ずっと我慢してくれてたの?」
千尋は何も言わずに目を反らした。
でもそれで僕に伝わらないわけがなかった。
「ごめん、ごめんね」
千尋に抱き着くと、より抱き締められる。
「加那、キスしたい」
「うん、僕もだよ」
何度か深く口づけあったら頭の中がとろけてしまった。
「加那、愛してる」
嬉しい。
「僕もだよ、愛してる」
服を脱がされる。千尋も脱ぎ始めた。
千尋の裸を見るのは初めてじゃない。
でも引き締まった体は見ていてドキドキしてしまう。
「加那、お前ガリガリだな?」
「そう?」
確かに僕の体は小さい。人一倍食べてるんだけどな。
千尋、萎えちゃったかな?なんて思っていたら首筋に噛み付かれた。
ライオンとかが、獲物にやるあれだ。
仕留める気満々らしい。
「加那、好きだ」
がぶがぶと千尋に軽く噛まれる。
ちょっとくすぐったかった。
「お風呂入ろうよ。寒いし」
そう言うと、千尋がニヤッと笑う。
「大変勇気があるようで」
「な、何するつもりなのさ!!」
流石に怖くなって叫んだら、千尋に抱き上げられた。そのまま千尋は湯船に浸かる。
後ろから千尋に抱きかかえられている状態だ。
「わ、思ってたより熱い」
「加那、お前は可愛いな」
千尋が子供をあやす時のような優しい声で言ってくれた。
千尋は僕を無理に抱いたりしないんだ、なんて安心する。
パチャパチャと千尋は僕の肩にお湯をかけてくれた。
「千尋、しないの?」
一応聞いてみたら、千尋は黙ったままだった。
「加那のこと大事なんだ」
しばらく経ってこんなことを言ってくれる。
本当に僕を好きでいてくれるんだって嬉しくなった。
「千尋、ありがとう。でもね、僕も同じ位千尋に触りたいんだよ」
「っ…加那、頼むから可愛いこと言わないでくれ」
「可愛くないし」
「可愛いんだよ!」
千尋が僕はずっと、ずーっと好きだった。
そしてこれからもずっと好きなんだからね!
おわり
✣✣✣
おまけ
「ね、千尋。僕、千尋の家の子になりたい」
正直にそう言ったら千尋に笑われた。
「お試し期間よかったか?」
「うん、よかった。だってこの僕がご飯炊けるようになったし」
千尋に頭を撫でられる。
「加那はできるよ、大丈夫だ」
「いつもそう言ってくれるよね」
千尋は少し考えていた。
「だって、加那って弱音吐いても最後までやりきるし」
確かにそうかもしれない。
「ほら、僕負けず嫌いだから」
「それだな。じゃなきゃゲームだってできないよな」
「そうなんだよ!」
千尋とずっとこうしていたいな。
じゃ、またね。
「風が涼しいなぁ」
僕達は二人で海沿いを散歩している。
そう、ここ静岡に一泊二日の旅行に来ているのだ。
ちなみに、僕の同棲お試し期間はまだ続いている。
この一ヶ月あっという間だった。
千尋にこれからどうするか、今日ちゃんと言おうと僕は決めていた。
「加那、帰ったら風呂入るか」
「うん。いいよ」
千尋が頼んでくれた部屋はすごくいい部屋だった。部屋に貸し切りの露天風呂まで付いている。
千尋の財力やばい。
「お前、怖くないのか?」
千尋に尋ねられて、僕は考えた。意味が分からないから尋ね返す。
「怖いってどうして?」
「いや、なんでもない」
千尋と冷たい風が吹く中を歩いてまた宿に戻った。体が冷たくて、お風呂に入るにはちょうどいい。きっと温かくて気持ちいい。
布団も敷いてあるから、すぐに眠れる。
僕は靴下を脱いで足先を湯船に浸けてみた。
熱い。
「千尋ー、お湯気持ちいいよ!」
千尋がやって来る。
きっと千尋もお湯の温度を確かめに来たんだろうなんて思っていたから、後ろから優しく抱き寄せられて驚いた。
「ち、千尋?」
「悪い、加那」
そのままキスされてしまう。
僕はやっと先程の意味が分かった。
千尋は僕とこうゆうことがしたかったんだ。
昔の僕がそうだったみたいに。
くちゃり、と粘膜が触れ合う音がする。
千尋とこうしてキスするなんて久しぶりだ。
もしかしたら。
「ずっと我慢してくれてたの?」
千尋は何も言わずに目を反らした。
でもそれで僕に伝わらないわけがなかった。
「ごめん、ごめんね」
千尋に抱き着くと、より抱き締められる。
「加那、キスしたい」
「うん、僕もだよ」
何度か深く口づけあったら頭の中がとろけてしまった。
「加那、愛してる」
嬉しい。
「僕もだよ、愛してる」
服を脱がされる。千尋も脱ぎ始めた。
千尋の裸を見るのは初めてじゃない。
でも引き締まった体は見ていてドキドキしてしまう。
「加那、お前ガリガリだな?」
「そう?」
確かに僕の体は小さい。人一倍食べてるんだけどな。
千尋、萎えちゃったかな?なんて思っていたら首筋に噛み付かれた。
ライオンとかが、獲物にやるあれだ。
仕留める気満々らしい。
「加那、好きだ」
がぶがぶと千尋に軽く噛まれる。
ちょっとくすぐったかった。
「お風呂入ろうよ。寒いし」
そう言うと、千尋がニヤッと笑う。
「大変勇気があるようで」
「な、何するつもりなのさ!!」
流石に怖くなって叫んだら、千尋に抱き上げられた。そのまま千尋は湯船に浸かる。
後ろから千尋に抱きかかえられている状態だ。
「わ、思ってたより熱い」
「加那、お前は可愛いな」
千尋が子供をあやす時のような優しい声で言ってくれた。
千尋は僕を無理に抱いたりしないんだ、なんて安心する。
パチャパチャと千尋は僕の肩にお湯をかけてくれた。
「千尋、しないの?」
一応聞いてみたら、千尋は黙ったままだった。
「加那のこと大事なんだ」
しばらく経ってこんなことを言ってくれる。
本当に僕を好きでいてくれるんだって嬉しくなった。
「千尋、ありがとう。でもね、僕も同じ位千尋に触りたいんだよ」
「っ…加那、頼むから可愛いこと言わないでくれ」
「可愛くないし」
「可愛いんだよ!」
千尋が僕はずっと、ずーっと好きだった。
そしてこれからもずっと好きなんだからね!
おわり
✣✣✣
おまけ
「ね、千尋。僕、千尋の家の子になりたい」
正直にそう言ったら千尋に笑われた。
「お試し期間よかったか?」
「うん、よかった。だってこの僕がご飯炊けるようになったし」
千尋に頭を撫でられる。
「加那はできるよ、大丈夫だ」
「いつもそう言ってくれるよね」
千尋は少し考えていた。
「だって、加那って弱音吐いても最後までやりきるし」
確かにそうかもしれない。
「ほら、僕負けず嫌いだから」
「それだな。じゃなきゃゲームだってできないよな」
「そうなんだよ!」
千尋とずっとこうしていたいな。
じゃ、またね。
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