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おまけ
ハロウィンと千晶さん②
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一方その頃…。
「え…僕がメイド…」
ある夜、加那がスマホを見ながら、突然不可解な言葉を発した。今、メイドって言わなかったか?
俺のスマホが鳴り出す。なんだ?
画面を見るとあきからだった。
そこにはハロウィンお茶会なるもののURLが貼られている。なるほど、なんとなく話は読めたな。
あきからこんなメッセージが届く。
『今度のハロウィン、良ければ一緒にお茶会に行きませんか?
俺はメイドで真司さんは執事の仮装をします。千尋さんは執事の仮装でどうでしょうか?衣装は用意します』
「千尋、あきくんからのメッセージ読んだ?」
「あぁ。加那はメイドなんだろ?」
「まあ、あきくんがメイドさんなら付き合うしかないよね。
女装ならある意味慣れてるし」
加那が嘆くように言うので俺は噴き出してしまった。加那は何かある度に女装というイベントにぶち当たってきてるしな。
そう思うと、経験って大きいな。
「じゃあオッケーしていいのか?」
「いいよ!」
こうしてハロウィンの日程が決まったのだった。
ーーー
当日ー
「わー、あきくん可愛いー!」
かなさんが声を上げる。かなさんの準備はもう整っている。水穂さんのメイクの技術は確かなようだ。千晶がどんどん女の子になっていく。
(いやいや、普通にかなさんも可愛い)
俺が心の中で彼に突っ込んでいると、千尋さんがおもむろにスマートフォンを取り出して、かなさんの写真を撮り出したから驚いた。いいのか?勝手に撮って。
怒られないのか?
「あ、千尋ー。撮るなら可愛く撮ってよね?」
かなさん、なんか慣れてるな?!
「任せておけ」
千尋さんがにやりと笑って言う。
あぁ、俺も千晶の写真撮りたいなぁ。
でも千晶に嫌われるのは嫌だし。
「はい!千晶のめいく、完了だよ!」
千晶は金髪ツインテールのウィッグを被っている。可愛い。なんだかアニメに出てきそうじゃないか。
服はピンク色のミニスカメイドさんの衣装。水穂さんが言うには、ニーハイソックスが絶対領域らしい。なんだそりゃ。
「千晶、写真撮ろ!!」
水穂さんが千晶に声を掛けている。
さっきから千晶が固まってるけど、大丈夫か?
「千晶?」
俺がそっと声を掛けたら、千晶が涙目で俺を見上げてきた。
「変じゃないですか?」
「全然変じゃないよ。すごく可愛い」
「し、真司さんは優しいからそう言うんです」
千晶にぷい、とそっぽを向かれてしまった。
可愛い。
「千晶、写真撮らないか?皆で」
「…!」
あ、千晶、迷ってるな。もう一押ししたら行けそうな気がする。
「せっかくハロウィンなんだし、皆で写真撮ったら記念になるんじゃないか?」
「………撮ります。でも一枚だけですよ?」
千晶が顔を赤くしながら言った。可愛い。
「やったー!じゃ、お姉ちゃんが撮ってあげるー!」
水穂さんが自分のバッグからあるものを取り出した。
それは一眼レフカメラだった。
水穂さん、すごいな。
華奢な彼女が持つと、カメラのごつさが数倍増しで見える。
「はぁーい、皆、並んでねー!」
身長的に千晶とかなさんが前列。俺と千尋さんが後列に並んだ。
「じゃ、いきまーす!」
水穂さんはメイクだけじゃなく写真も上手だった。
データを送ってもらったので、すぐクラウドに共有した。
「え…僕がメイド…」
ある夜、加那がスマホを見ながら、突然不可解な言葉を発した。今、メイドって言わなかったか?
俺のスマホが鳴り出す。なんだ?
画面を見るとあきからだった。
そこにはハロウィンお茶会なるもののURLが貼られている。なるほど、なんとなく話は読めたな。
あきからこんなメッセージが届く。
『今度のハロウィン、良ければ一緒にお茶会に行きませんか?
俺はメイドで真司さんは執事の仮装をします。千尋さんは執事の仮装でどうでしょうか?衣装は用意します』
「千尋、あきくんからのメッセージ読んだ?」
「あぁ。加那はメイドなんだろ?」
「まあ、あきくんがメイドさんなら付き合うしかないよね。
女装ならある意味慣れてるし」
加那が嘆くように言うので俺は噴き出してしまった。加那は何かある度に女装というイベントにぶち当たってきてるしな。
そう思うと、経験って大きいな。
「じゃあオッケーしていいのか?」
「いいよ!」
こうしてハロウィンの日程が決まったのだった。
ーーー
当日ー
「わー、あきくん可愛いー!」
かなさんが声を上げる。かなさんの準備はもう整っている。水穂さんのメイクの技術は確かなようだ。千晶がどんどん女の子になっていく。
(いやいや、普通にかなさんも可愛い)
俺が心の中で彼に突っ込んでいると、千尋さんがおもむろにスマートフォンを取り出して、かなさんの写真を撮り出したから驚いた。いいのか?勝手に撮って。
怒られないのか?
「あ、千尋ー。撮るなら可愛く撮ってよね?」
かなさん、なんか慣れてるな?!
「任せておけ」
千尋さんがにやりと笑って言う。
あぁ、俺も千晶の写真撮りたいなぁ。
でも千晶に嫌われるのは嫌だし。
「はい!千晶のめいく、完了だよ!」
千晶は金髪ツインテールのウィッグを被っている。可愛い。なんだかアニメに出てきそうじゃないか。
服はピンク色のミニスカメイドさんの衣装。水穂さんが言うには、ニーハイソックスが絶対領域らしい。なんだそりゃ。
「千晶、写真撮ろ!!」
水穂さんが千晶に声を掛けている。
さっきから千晶が固まってるけど、大丈夫か?
「千晶?」
俺がそっと声を掛けたら、千晶が涙目で俺を見上げてきた。
「変じゃないですか?」
「全然変じゃないよ。すごく可愛い」
「し、真司さんは優しいからそう言うんです」
千晶にぷい、とそっぽを向かれてしまった。
可愛い。
「千晶、写真撮らないか?皆で」
「…!」
あ、千晶、迷ってるな。もう一押ししたら行けそうな気がする。
「せっかくハロウィンなんだし、皆で写真撮ったら記念になるんじゃないか?」
「………撮ります。でも一枚だけですよ?」
千晶が顔を赤くしながら言った。可愛い。
「やったー!じゃ、お姉ちゃんが撮ってあげるー!」
水穂さんが自分のバッグからあるものを取り出した。
それは一眼レフカメラだった。
水穂さん、すごいな。
華奢な彼女が持つと、カメラのごつさが数倍増しで見える。
「はぁーい、皆、並んでねー!」
身長的に千晶とかなさんが前列。俺と千尋さんが後列に並んだ。
「じゃ、いきまーす!」
水穂さんはメイクだけじゃなく写真も上手だった。
データを送ってもらったので、すぐクラウドに共有した。
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