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2章【学院生活と加護の目覚め】
※加護の余韻
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「おいでヴィヴィ」
ドアまで送り届けたマギーとドリーが一礼して扉を閉める。
「アクセル様」
湯あみをしながら泣いていたのだろうか。目が充血して赤くなっている。
ベッドに座らせ肩を抱き寄せた。
「アクセル様、わたし怖い」
「うん」
「荷馬車が崩れて目の前が真っ黒になるのが見えて」
「うん」
「気が付いたら怪我をしている人の手を握っていて」
「うん」
「何でこんな力がわたしに付いちゃったんだろう・・・」
「うん、でもヴィヴィのその力は悪い力ではないから悲しむことはない」
「・・・」
「困ってる人の為に使うなら誰も文句は言わない。ただ悪意を持った奴らに利用されることがあってはならない」
「はい・・・」
「大丈夫。俺がヴィヴィの事を守るから」
「アクセル様」
ヴィヴィの頬を涙が伝う。俺は唇でその涙を拭った。
「ほらもう寝よう。ベッドに入って」
ヴィヴィは上掛けの中に潜り込むようにしてベッドに横になった。
俺はその横に寝そべり緩く抱き寄せ背中を摩る。
子供とも少女とも言えないヴィヴィアン。
「アクセル様口づけして欲しいです」
恥ずかしそうに強請られ額から瞼、鼻の頭に唇を落とし最後にピンク色の唇に口づけた。
一度それを離し彼女の顔を見る。
ヴィヴィは瞼を開け菫色の瞳を潤ませながら俺の目をじっと見ている。
しばらく見つめ合った後もう一度顔を寄せ口づける。
今度は触れるだけではなく啄むように何度も。
くすぐったかったのかヴィヴィは小さく笑う。
「ヴィー可愛い」
俺の言葉に頬を染める。
「アクセル様好きです」
「嬉しいよ、ヴィー愛してる」
俺の背中に回しいている細い腕に力が入ったのを感じた。
もう一度唇を寄せる。
少し長いキスに息を止めていたヴィヴィが「んっはー」と息を吐き涙で潤んだ目で俺を見つめ返す。
「可愛いヴィ―嫌だったか?」
ヴィヴィは頭を横に振った。
「もう少し大人になったらもっと大人のキスを教えてあげるからな」
こくんと頷く。
愛する天使を胸に閉じ込め何度も頭にキスをした。
「おやすみ俺のだけの天使」
ヴィヴィは何も言わず俺にしがみ付いて眠りについた。
が、、、、、、
ーーーん!まずい、これは非常にまずい!ーーー
俺の股間が硬くなり彼女の下半身に当たって・・・いるのだ。
彼女は気付いただろうか?
前は女狐令嬢の所為でヴィヴィが成人した夢だったから仕方ない(←自分に言い訳をしている時点でアウト)
横にいるは十二才子供だぞ(汗)
そ、それに深い口づけといっても舌は入れてない(当然ですよ)
あんな事故があって俺も興奮状態だったのだろうか?
いかん、いかん!どうしたんだ落ち着け俺の分身殿。。。
俺は冷や汗を掻きながらヴィヴィを起こさないように静かに腰を引き落ち着くのを待った。
翌日食堂へ下りると一人お茶を飲む母の姿が。
「父上は?」
「昨日の事で王城へ行ったわ」
「そうですか」
「ヴィヴィちゃんは大丈夫?」
「ええ、よく眠っています」
「そう良かった・・・」
何か言いたげに俺の事を見ている。
「口づけ以上の事はしていませんからね」
「あらそう」
お茶を飲みながら母は何かを考えているかのように目線をティーカップに落とす。
余計な事は考えるのはよそうと俺の脳が判断したので黙って朝食を食べる事にした。
その日の午後、朝から王城に上がっていた父上からの使いが来て俺とヴィヴィは陛下に呼び出されれたのだった。
◇◇◇
「ヴィヴィアン昨日はたいへんじゃったな。大丈夫か?」
「はい、陛下ありがとうございます。もう大丈夫です」
「そうか、ウィリアムから話は聞いた。【先読み】と【治癒】が両方使えたと」
「・・・はい」
「心配しなくて良い。ヴィヴィアンの力を今すぐどうこうと言う訳ではない」
不安そうな顔をするヴィヴィに伯父上は大丈夫だと優しく頭を撫でた。
「はい」
「其方はまだ成人前だ。よっぽどの事がない限り力を貸してもらうとは儂も思っていない。今まで通り学院に通い普通に暮らして良いのだぞ」
「本当ですか?」
「ああ、本当だ。ただ何か先読みで何か見えた時は直ぐに知らせて欲しい」
「はい、分かりました」
ヴィヴィは安心したのか涙をポロリと落とした。
「しかしな、ヴィヴィアンは昨日街中で皆が見ている中、治癒の力を使った。モントレーの馬車に乗っていたのも知られているだろうから名前も直ぐに分かるだろうよ。これから注目を浴び貴族どもから面倒な申し込みが来ることは間違いない。
国内どころか他国からもだ。いくら婚約をしているとはいえモントレー公爵家は大変なことになると思うぞ」
確かにその通りだ。加護を持つ者がいると云う事は公表しているが実際に誰かは知られてない。今回の事でそれがヴィヴィアンであると知られてしまったのだ。
俺は隣に立ったままのヴィヴィの手を引き膝の上に座らせて手の甲に口づけた。
「私がヴィヴィアンの事を守りますから」
「「ククッ」」伯父上と父から笑いが洩れる。
「俺の愛娘を泣かせたらタダでは置かんぞ、覚悟して置け!」
「はい げほっ!」
父のごつい手で背中を思い切り叩かれた。
「アクセル守るのは良いがあまり溺愛し過ぎるなよ」
「それはお約束出来かねます陛下」
「「ぐわはは!」」
暫くの間部屋に王と王弟の同じ笑い声が響いていた。
屋敷に三人で戻り自室のベッドの上に体を投げ出し考える。
これから彼女の周りは大きく変わっていくのかも知れない。
家族みんなで支えていかなければならないな。
体を起こし着替えを済ませ俺は父の執務室へと向かった。
「失礼します」
「おう、アクセルか入れ」
部屋には母上も居り二人揃って何かを見ていた。
「早いわね」
「こう云う事はあっという間に広がるからな」
両親が見ていたのは買い物に出た使用人が街で貰って来た号外だった。
そのトップには大きく昨日の出来事が出ていた。
+++++++++++++++++++++++++++++
【治癒の乙女瀕死のけが人を救う】
治癒の乙女は妖精を思わせる透き通るような銀髪に菫色の瞳の少女。
怪我人を治療し命を救うと公爵家の馬車にて風のように立ち去る。
神に選ばれし治癒の乙女はモントレー公爵家次期当主のフィアンセ。
+++++++++++++++++++++++++++++
大きく書かれた見出しのすぐ下には想像で書かれた絵姿までご丁寧に載っているではないか。
「明日からヴィヴィアンの周辺は騒がしくなるな」
「暫く学院を休ませます?」
「休ませると言っても姿を見せないと余計に人々の興味が膨らんでしまうとも考えられる。深窓の令嬢とかに思われても面倒しな」
両親の心配は尽きない。
「普通通りでいいと思いますよ。学院迄の往復も校内も今まで通り私が付いているのですから問題はありません」
「なんだ、開き直ったのか余裕をかましてきやがったな」
父は俺の顔を見てにやりと笑った。
「お前の事は剣の腕も魔力も信用しているが送迎の馬車に護衛を一人付けよう。平服で御者の隣に座らせておけばいいさ」
「ええ、構いません」
念の為ヴィヴィはもう一日学院は休ませる事にした。
そしてこの夜も俺はヴィヴィと添い寝する事になるが、しっかりと自制していたので慌てる事は無かった。
静かに寝息を立てるヴィヴィの髪をいつもの様に指で梳きながら寝顔を見ている。
俺にとっては至福の時であった。
★ヴィヴィの成人まであと5年と7ヵ月★
____________________________________
※ヴィヴィちゃんが可愛くてついヴィ―と呼んでしまったアクセル様。
これ以降二人だけの時には「ヴィ―」とよぶようになります。
「くちづけ以上はしていませんが」(当然です!)
もう少し触れ合いを進めたかったのですがまだヴィヴィちゃんはまだ12才。
アクセル様まだしばらく我慢してくださいませ。
ドアまで送り届けたマギーとドリーが一礼して扉を閉める。
「アクセル様」
湯あみをしながら泣いていたのだろうか。目が充血して赤くなっている。
ベッドに座らせ肩を抱き寄せた。
「アクセル様、わたし怖い」
「うん」
「荷馬車が崩れて目の前が真っ黒になるのが見えて」
「うん」
「気が付いたら怪我をしている人の手を握っていて」
「うん」
「何でこんな力がわたしに付いちゃったんだろう・・・」
「うん、でもヴィヴィのその力は悪い力ではないから悲しむことはない」
「・・・」
「困ってる人の為に使うなら誰も文句は言わない。ただ悪意を持った奴らに利用されることがあってはならない」
「はい・・・」
「大丈夫。俺がヴィヴィの事を守るから」
「アクセル様」
ヴィヴィの頬を涙が伝う。俺は唇でその涙を拭った。
「ほらもう寝よう。ベッドに入って」
ヴィヴィは上掛けの中に潜り込むようにしてベッドに横になった。
俺はその横に寝そべり緩く抱き寄せ背中を摩る。
子供とも少女とも言えないヴィヴィアン。
「アクセル様口づけして欲しいです」
恥ずかしそうに強請られ額から瞼、鼻の頭に唇を落とし最後にピンク色の唇に口づけた。
一度それを離し彼女の顔を見る。
ヴィヴィは瞼を開け菫色の瞳を潤ませながら俺の目をじっと見ている。
しばらく見つめ合った後もう一度顔を寄せ口づける。
今度は触れるだけではなく啄むように何度も。
くすぐったかったのかヴィヴィは小さく笑う。
「ヴィー可愛い」
俺の言葉に頬を染める。
「アクセル様好きです」
「嬉しいよ、ヴィー愛してる」
俺の背中に回しいている細い腕に力が入ったのを感じた。
もう一度唇を寄せる。
少し長いキスに息を止めていたヴィヴィが「んっはー」と息を吐き涙で潤んだ目で俺を見つめ返す。
「可愛いヴィ―嫌だったか?」
ヴィヴィは頭を横に振った。
「もう少し大人になったらもっと大人のキスを教えてあげるからな」
こくんと頷く。
愛する天使を胸に閉じ込め何度も頭にキスをした。
「おやすみ俺のだけの天使」
ヴィヴィは何も言わず俺にしがみ付いて眠りについた。
が、、、、、、
ーーーん!まずい、これは非常にまずい!ーーー
俺の股間が硬くなり彼女の下半身に当たって・・・いるのだ。
彼女は気付いただろうか?
前は女狐令嬢の所為でヴィヴィが成人した夢だったから仕方ない(←自分に言い訳をしている時点でアウト)
横にいるは十二才子供だぞ(汗)
そ、それに深い口づけといっても舌は入れてない(当然ですよ)
あんな事故があって俺も興奮状態だったのだろうか?
いかん、いかん!どうしたんだ落ち着け俺の分身殿。。。
俺は冷や汗を掻きながらヴィヴィを起こさないように静かに腰を引き落ち着くのを待った。
翌日食堂へ下りると一人お茶を飲む母の姿が。
「父上は?」
「昨日の事で王城へ行ったわ」
「そうですか」
「ヴィヴィちゃんは大丈夫?」
「ええ、よく眠っています」
「そう良かった・・・」
何か言いたげに俺の事を見ている。
「口づけ以上の事はしていませんからね」
「あらそう」
お茶を飲みながら母は何かを考えているかのように目線をティーカップに落とす。
余計な事は考えるのはよそうと俺の脳が判断したので黙って朝食を食べる事にした。
その日の午後、朝から王城に上がっていた父上からの使いが来て俺とヴィヴィは陛下に呼び出されれたのだった。
◇◇◇
「ヴィヴィアン昨日はたいへんじゃったな。大丈夫か?」
「はい、陛下ありがとうございます。もう大丈夫です」
「そうか、ウィリアムから話は聞いた。【先読み】と【治癒】が両方使えたと」
「・・・はい」
「心配しなくて良い。ヴィヴィアンの力を今すぐどうこうと言う訳ではない」
不安そうな顔をするヴィヴィに伯父上は大丈夫だと優しく頭を撫でた。
「はい」
「其方はまだ成人前だ。よっぽどの事がない限り力を貸してもらうとは儂も思っていない。今まで通り学院に通い普通に暮らして良いのだぞ」
「本当ですか?」
「ああ、本当だ。ただ何か先読みで何か見えた時は直ぐに知らせて欲しい」
「はい、分かりました」
ヴィヴィは安心したのか涙をポロリと落とした。
「しかしな、ヴィヴィアンは昨日街中で皆が見ている中、治癒の力を使った。モントレーの馬車に乗っていたのも知られているだろうから名前も直ぐに分かるだろうよ。これから注目を浴び貴族どもから面倒な申し込みが来ることは間違いない。
国内どころか他国からもだ。いくら婚約をしているとはいえモントレー公爵家は大変なことになると思うぞ」
確かにその通りだ。加護を持つ者がいると云う事は公表しているが実際に誰かは知られてない。今回の事でそれがヴィヴィアンであると知られてしまったのだ。
俺は隣に立ったままのヴィヴィの手を引き膝の上に座らせて手の甲に口づけた。
「私がヴィヴィアンの事を守りますから」
「「ククッ」」伯父上と父から笑いが洩れる。
「俺の愛娘を泣かせたらタダでは置かんぞ、覚悟して置け!」
「はい げほっ!」
父のごつい手で背中を思い切り叩かれた。
「アクセル守るのは良いがあまり溺愛し過ぎるなよ」
「それはお約束出来かねます陛下」
「「ぐわはは!」」
暫くの間部屋に王と王弟の同じ笑い声が響いていた。
屋敷に三人で戻り自室のベッドの上に体を投げ出し考える。
これから彼女の周りは大きく変わっていくのかも知れない。
家族みんなで支えていかなければならないな。
体を起こし着替えを済ませ俺は父の執務室へと向かった。
「失礼します」
「おう、アクセルか入れ」
部屋には母上も居り二人揃って何かを見ていた。
「早いわね」
「こう云う事はあっという間に広がるからな」
両親が見ていたのは買い物に出た使用人が街で貰って来た号外だった。
そのトップには大きく昨日の出来事が出ていた。
+++++++++++++++++++++++++++++
【治癒の乙女瀕死のけが人を救う】
治癒の乙女は妖精を思わせる透き通るような銀髪に菫色の瞳の少女。
怪我人を治療し命を救うと公爵家の馬車にて風のように立ち去る。
神に選ばれし治癒の乙女はモントレー公爵家次期当主のフィアンセ。
+++++++++++++++++++++++++++++
大きく書かれた見出しのすぐ下には想像で書かれた絵姿までご丁寧に載っているではないか。
「明日からヴィヴィアンの周辺は騒がしくなるな」
「暫く学院を休ませます?」
「休ませると言っても姿を見せないと余計に人々の興味が膨らんでしまうとも考えられる。深窓の令嬢とかに思われても面倒しな」
両親の心配は尽きない。
「普通通りでいいと思いますよ。学院迄の往復も校内も今まで通り私が付いているのですから問題はありません」
「なんだ、開き直ったのか余裕をかましてきやがったな」
父は俺の顔を見てにやりと笑った。
「お前の事は剣の腕も魔力も信用しているが送迎の馬車に護衛を一人付けよう。平服で御者の隣に座らせておけばいいさ」
「ええ、構いません」
念の為ヴィヴィはもう一日学院は休ませる事にした。
そしてこの夜も俺はヴィヴィと添い寝する事になるが、しっかりと自制していたので慌てる事は無かった。
静かに寝息を立てるヴィヴィの髪をいつもの様に指で梳きながら寝顔を見ている。
俺にとっては至福の時であった。
★ヴィヴィの成人まであと5年と7ヵ月★
____________________________________
※ヴィヴィちゃんが可愛くてついヴィ―と呼んでしまったアクセル様。
これ以降二人だけの時には「ヴィ―」とよぶようになります。
「くちづけ以上はしていませんが」(当然です!)
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