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第4章:帝国編
第108話 長老との謁見
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ターラントに着いた僕たちはフォンテブルクから帰って来たオッサンたちと合流した。
合流した後に、連れて帰ってきたエルフたちをまずは精霊の森へと送って行く事となるのだが、そこで、長老様とも謁見する事になった。
長老様はアリシアの結界とランディや妖精たちに守られながら避難先から帰って来ているとのことだった。
そもそも精霊の森の存在はと言うと、精霊樹を守ると言うよりも、長老様の姉を邪神を封じる為に犠牲にしてしまった事への、女神様からの精一杯の謝罪の証なのだとか。それもあってか、長老様にとって、その森は命よりも大切な場所でもあるのだ。
長老様は森が復活した事を、心から感謝しているとの事で、その立役者となった僕に会ってお礼を言いたいとの事。
長老様は総エルフの代表であり、全てのエルフからの崇拝の対象なのだそうで、滅多に人前に出る事はなく、安易に会える様な方ではないのだと、アリシアは恭しく言っていた。
そこで、僕たちは復活した精霊の森へと足を運ぶ事となった。
森は信じられないような美しい森へと変貌していた。木の精霊ドリュアスが宿る木々は青々とした葉で覆われ、どこまでも青く穏やかな神秘を漂わせた湖面には精霊ウィンディーネたちが集い歌う、数々の種類の花々は咲き乱れ、妖精は舞い踊る。
「ああ。なんて美しいんだ。この美しさは言葉では表せないよ」
その森へと足を踏み入れた本城は、優雅に髪をかき上げ、大げさなポーズを決めつつ、まるで詩を朗読するように呟く。
もちろんそんな姿をフランソワは、ヤレヤレと言った風に肩をすくめていた。
そして僕たちは、エルフの集落の一番奥にある長老の住処へと向かうのだった。
◇◇◇
僕たちは、大木と大木を繋ぐ通路を歩いていた。エルフたちの住居は大木の上部に設置されている。その地の恵を取り入れた天然素材で出来た所謂エコハウスだ。
うん、環境に優しいね。と思うも、だけど、下を見るのがとても怖いです。
環境保全活動に関してのこだわりの強いフランソワは、高所である事にも全く動ぜず始終ニコニコで、あちらこちらを見渡し、うっとりとしていた。
「すごいですわね!こんな所に住めたら最高ですわ。もう、わたくしの理想の住居ですこと。あなたも、そう思わないジョー?」
本城はと言えば、『現代科学最高!』とは思っているのだが、そこで反論したら後が怖い事を分かっているようで、曖昧に相槌を打っていた。
そして長老が待つ場へとやって来た僕たち。数千年も生きている長老と言うからには、かなりのお年なのだろうと思っていたわけだ。
失礼だけど『ヨボヨボのおばあちゃん』を勝手にイメージしてました。
扉になっている目隠し布をくぐって中に入った所、その奥に鎮座している女性を見て、驚きを隠しきれない。そこに居たおばあちゃん?って思ってた女性?いや、女の人は?いやいや、その人はなんと幼子だったのだ。
ハイエルフと言う者を僕はなめてました。
なんと、僕が神殿ダンジョンで見たあの姿となんら変わらない姿がそこにあったのだから。
合流した後に、連れて帰ってきたエルフたちをまずは精霊の森へと送って行く事となるのだが、そこで、長老様とも謁見する事になった。
長老様はアリシアの結界とランディや妖精たちに守られながら避難先から帰って来ているとのことだった。
そもそも精霊の森の存在はと言うと、精霊樹を守ると言うよりも、長老様の姉を邪神を封じる為に犠牲にしてしまった事への、女神様からの精一杯の謝罪の証なのだとか。それもあってか、長老様にとって、その森は命よりも大切な場所でもあるのだ。
長老様は森が復活した事を、心から感謝しているとの事で、その立役者となった僕に会ってお礼を言いたいとの事。
長老様は総エルフの代表であり、全てのエルフからの崇拝の対象なのだそうで、滅多に人前に出る事はなく、安易に会える様な方ではないのだと、アリシアは恭しく言っていた。
そこで、僕たちは復活した精霊の森へと足を運ぶ事となった。
森は信じられないような美しい森へと変貌していた。木の精霊ドリュアスが宿る木々は青々とした葉で覆われ、どこまでも青く穏やかな神秘を漂わせた湖面には精霊ウィンディーネたちが集い歌う、数々の種類の花々は咲き乱れ、妖精は舞い踊る。
「ああ。なんて美しいんだ。この美しさは言葉では表せないよ」
その森へと足を踏み入れた本城は、優雅に髪をかき上げ、大げさなポーズを決めつつ、まるで詩を朗読するように呟く。
もちろんそんな姿をフランソワは、ヤレヤレと言った風に肩をすくめていた。
そして僕たちは、エルフの集落の一番奥にある長老の住処へと向かうのだった。
◇◇◇
僕たちは、大木と大木を繋ぐ通路を歩いていた。エルフたちの住居は大木の上部に設置されている。その地の恵を取り入れた天然素材で出来た所謂エコハウスだ。
うん、環境に優しいね。と思うも、だけど、下を見るのがとても怖いです。
環境保全活動に関してのこだわりの強いフランソワは、高所である事にも全く動ぜず始終ニコニコで、あちらこちらを見渡し、うっとりとしていた。
「すごいですわね!こんな所に住めたら最高ですわ。もう、わたくしの理想の住居ですこと。あなたも、そう思わないジョー?」
本城はと言えば、『現代科学最高!』とは思っているのだが、そこで反論したら後が怖い事を分かっているようで、曖昧に相槌を打っていた。
そして長老が待つ場へとやって来た僕たち。数千年も生きている長老と言うからには、かなりのお年なのだろうと思っていたわけだ。
失礼だけど『ヨボヨボのおばあちゃん』を勝手にイメージしてました。
扉になっている目隠し布をくぐって中に入った所、その奥に鎮座している女性を見て、驚きを隠しきれない。そこに居たおばあちゃん?って思ってた女性?いや、女の人は?いやいや、その人はなんと幼子だったのだ。
ハイエルフと言う者を僕はなめてました。
なんと、僕が神殿ダンジョンで見たあの姿となんら変わらない姿がそこにあったのだから。
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