転生して感覚遮断スキルを手に入れたのでエロトラップダンジョンなんて楽勝のはずでした

鳳梨

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vsミノタウロス

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「はぁっ……はぁっ、クソッ……!」
「こいつら、切りが無い……っ!」
「くっ……お前ら頑張れ……! 俺も頑張るか、らっ……!」
「ゴブゴブゴブッ!」
「ブモォォ!」

 今日もエロトラップダンジョンに苦しげな息遣いと剣戟、モンスターの声が響く。
 今回の仲間は例のルーキー2人組。武器攻撃とタンク性能に優れ回復魔法も使える神聖戦士ホーリーファイターと、遠隔攻撃と探索を得意とする弓斥候アーチレンジャーというバランスの良い組み合わせだ。

 先日の初チャレンジ時は俺の案内もあって無事に探索を終えたが、予定通りアルラウネの群生地に立ち寄って討伐をしたお陰で帰った日の晩はそりゃもうすごいものだった。
 あいつらの花粉は後から効いてくる。残念ながら俺は誘われなかったが、丁度宿屋の隣の部屋からベッドが激しく軋む音と押し殺しきれない嬌声が夜通し聞こえていた。
 俺も彼ら以上に花粉を吸い込んでおいたのとその音をオカズに久々に射精できたが、反対側の隣部屋の奴は随分と気の毒だったろう。まぁ料金相応の壁の厚さの宿だしエロトラップダンジョンの近くとなればよくあることではあるのだが。
 彼らを食堂で見たのは翌日の昼だった。お互い気まずそうにしながらも肌艶が良いのは若さの証拠でもある。ニヤつきながら「昨夜はお楽しみでしたね」と一度言ってみたかったことを囁くと2人共真っ赤になって違うとかそんなことはとか口籠って面白かった。
 ちなみにこの2人、両方交代で腰を振っていたことは訊くまでもなく最中の声でわかっている。男2人、幼い頃からの親友だとダンジョンに挑む合間に聞いていたが、欲望のままに一線を越えてしまったことで発生しているぎこちなさと、それでも離れず食事している親密さを見ているとは何とも言えない気持ちにさせてくれる。
 良い。元の世界にいた頃はBLとか何それ怖っと漠然と思っていたんだが、触手に散々に弄ばれた結果性癖がぶっ壊されたようだ。食堂やギルドには女の冒険者や従業員ももちろんいるのだが、屈強だったり美形だったりする男の方に目が行ってしまう。

 だからルーキー達が再度ダンジョンに潜りたい、また同行してくれないかと言ってきた時は内心小躍りした。
 彼らも色々な意味でこのダンジョンに魅入られてしまったらしい。表向きは余裕を持って承諾して、今度は少し奥まで探索していた矢先。
 意図せず1匹のオークを中心としたゴブリンの群れと遭遇してしまった。

「あっ♡ ……でも、これ、で……!」
「ブオオォォ!」

 最初こそ上手く捌いていたものの数が多い。斥候はゴブリンにたかられて耳を舐められたり服の上から性器や尻を揉まれているが、一旦弓を捨ててナイフで必死に応戦する。
 前線を張っていた戦士はゴブリンにズボンを下ろされオークの極太ペニスを尻に捩じ込まれていた。しかし俺の感覚遮断魔法により息を乱しながらもよく手入れされたロングソード(何かの比喩ではない、本物の武器)をオークの腹に突き刺す。そして思わず敵が後退ったところに追撃が叩き込んだ。
 俺はと言えば何体ものゴブリンに取り囲まれ床に押し付けられて尻を曝け出していた。細い性器が闇雲に挿入されランダムにピストンされるのは常人なら発狂しているだろうが俺には寧ろ物足りない。
 魔法により守られている2人は俺が俺自身にもそれを使っていると思っているだろう。だが実際は俺はシラフ。過去に特大の快楽を得てしまった俺はそれが忘れられず、生半可な行為では満たせない快楽をこっそり得ようとしていたが無理そうだ。

「……大丈夫か!?」

 群れのリーダー格のオークが倒されたことでゴブリンの一部が慄いて逃げ出し、その混乱に便乗して2人は残党を倒していく。
 俺の周りのゴブリンも始末され、ようやく辺りには静寂が戻った。俺のお楽しみがバレると後々面倒かもしれないので一応感謝はしておこう。俺1人じゃゴブリン1体にも手間取るのは事実だし。

「助かった、ありがとう。じゃあこっちの魔法も切るぞ」
「……ぅ、ぐ……っ♡」
「平気!? 薬使う!?」
「平気だ……ひ、《回復の祈りヒール》……!」

 遮断魔法を解除すると戦士が苦痛だけでない声を漏らしながら片膝を着いた。ボタボタと尻から白と赤の液体が垂れている。無理矢理犯され中出しまでされたとなれば相当辛いはずだが、自身に回復魔法を掛けて暫く休んでいれば呼吸が落ち着いてくる。斥候の献身的な気遣いは果たして仲間であるという理由だけだろうか。

「他に……怪我は無いか?」
「僕は平気」
「俺もだ」
「……さすがだな、結構取り囲まれていたようだが……」
「これでも割と頑丈でね」

 戦士が俺の方を見て褒めてくれるがゴブリンの細チンコじゃそうそう満足なんてできやしない。中出しされる前に倒してしまったなら尚更だ。
 それでもまだここの経験が浅い2人からは尊敬の眼差しが送られる。どんなに戦闘スキルがあろうが戦闘中に犯してくる敵との戦いなど慣れているわけがない。
 それに性感はもちろん痛覚遮断の魔法が一時の無理を効かせる分にはかなり有用らしい。受けたダメージがゼロになるわけではないので諸刃の剣ではあるのだが、痛みに怯まずに攻撃できるというのは確かに結構なアドバンテージだろう。特に今回は回復役ヒーラーがいるので余裕がある。

「さ、この後どうする? 戻る? 進む?」
「僕は戻った方がいいと思うけど……」
「いや、1回休憩を挟んだらもう少し奥を見てみたい。……どう思う?」
「それでいいぜ。こっちはまだ魔力にも余裕がある」

 今回は目立った収穫が何も無い。斥候はビビってしまっているようだがこの程度で帰還していたら赤字だ。一方戦士の方はやはりタフだし、多少は有識者である俺に意見を聞く辺り冷静だった。
 このダンジョンを楽しみたいとは思うが、余裕をぶっこきすぎると痛い目を見ることはわかっていた。見極めと警戒心が肝心。それはこの前の落とし穴で学習していた。
 この世界はゲームっぽいけど、死んだらリトライとかデスルーラとか復活の呪文なんて優しいものは無い。死は死。これまでもパーティメンバーの死こそ巡り合っていないが、ダンジョン内には明らかにヒトっぽい白骨がよく転がっている。
 あるいは死にたくなるぐらいの快楽地獄に連れ込まれるかもしれないのだから注意しないといけない。
 ——それは、時に突然やって来るのだから。


 ◆

「——危ない!」

 ヤバイかも、というのは地下迷宮にしてはあまりに高さも広さもある部屋に入った瞬間から薄々思っていた。周囲のトラップの有無を警戒して中央まで歩く最中、不意に動いた大きな影に気付かなければ初撃を避けられなかった。
 大きな質量が落ちて来て、その衝撃で地面が揺れ砂埃が舞う。
 が俺達を見た瞬間。死んだかも、とだけ思った。

 ダンジョンの中には俗にボスと呼ばれる存在がいる。普通の個体よりも強かったり特殊な能力を持った個体だったりダンジョンのギミックの一部だったりするモンスターだ。
 このエロトラップダンジョンのボスについての情報はそう多くない。数種類いるが遭遇しても帰って来れる者が少ない為だ。
 その中でもまだこいつは知られている方なのだが、生息場所が定かでないのでまさか自分が遭遇するとは思わなかった。
 人間の2倍はあろうかという背丈、二足歩行はしているが脚先は2つに分かれた蹄で手には鋭い鉤爪、全身は長い茶色の毛で覆われていて筋骨隆々。頭上には横から前方に向かって伸びる巨大な角が一対あり、その顔は元が草食獣だとは思えない本能的な恐怖を呼び起こす。
 牛頭の頂点捕食者、ミノタウロス。
 そいつは俺達を見付けても悠然とこちらに歩み寄る。獲物を前にしてもがっつかない振る舞いが逆に恐ろしかった。

「ど、どうする……?」
「逃げるしかない……敵うはずないだろ……!」

 俺達は足が竦んでいた。レベルが違いすぎる。それを直感していた。
 醜く開いた口から熱い息と共に涎が垂れているのが見えるが、最も畏怖させるのはその股間。こうして見ている合間に巨大なペニスがはっきりと屹立していったのだ。
 ただ殺されたり食われるわけじゃない。俺達を犯そうとしている。あんな丸太の杭のような肉棒を捩じ込まれたら尻が壊れるなんてもんじゃない、内臓が破裂してしまう。

「ブモォォオオオオ!!!」
「走れ!」

 耳を劈くような咆哮と同時に斥候が叫んだ。一斉に部屋の出口、元来た方向へと走り出す。ミノタウロスもそれを追い掛けて駆け出すのが背後で察せられた。
 ボスの中でもこいつの情報が多少多いのは特殊なスキルやトラップを何も使わないからだ。行動パターンは突進と頭突きと掴みのみ。
 無理に戦おうとせず、部屋から出れば逃げられる。というか通路が狭くてミノタウロスが通れないのでそれ以上は追って来られないというのが正しい。実際ここに来るまでの道は人間サイズの生き物1人分の幅や高さしかなかったのでそこまで行ければ問題は無い。
 だが逆に討伐報告は無い。接近して掴まれれば犯されて死、魔法や遠距離攻撃で仕留めようにも分厚い毛皮に阻まれてほとんどダメージは通らず大抵は倒す前に間合いを詰められてこれも終わり。無謀にも戦いを挑んだパーティはただ1人がボロボロになりながら帰還したものの、そいつもこの情報を伝えると息を引き取ったなんて話もある。

 だから俺達も即退避を選択したのは必然だし正解なんだが、いかんせん問題がある。
 俺は一般人としては平均的ながら冒険者にしては足が遅い方。重装備の戦士にも負けるレベルだった。
 ドゴッ、ドゴッと地面を揺らしながら重い足音が背後から近付いて来る。相手も巨体ならではの動きの遅さだがストロークがあまりに違った。俺が10歩で進む距離を3歩で詰めて来る。再び影が俺の上に落ちた。

「……《痛覚遮断ペインキラー》!」

 俺にできることは多くないが最後まで抵抗はしてやる。自分自身に魔法を掛けた直後、毛むくじゃらの手が俺を掴んで持ち上げた。
 意外にもやんわりとした手付きだがその指は俺が両手で押す程度では当然ビクともしない。ナイフを抜いて突き立てようとしたが反対の指の爪で弾かれただけでどこかへ飛んで行ってしまった。
 これダメだ。終わった。

「2人は逃げろ! 元気にやれよ!」
「でも……!」
「早く行け!」

 ミノタウロスは俺にだけ興味を持ったようで足を止めている。この隙にと一時振り返った2人を見下ろすと酷く悲痛な顔をしていた。
 見るならもっと恥じらっているところか、快楽に悶えているところか、笑顔が見たかったなぁ。
 そんなことを咄嗟に思ってしまったのは無意識の現実逃避だろう。これから死ぬんだからそれぐらい許してほしい。
 その間に戦士が斥候を引き摺るようにその場を駆けて行く。斥候の方は半泣きで後ろ髪を引かれるようにこちらを何度も振り返りながら走って行った。

「必ず……必ず助けに来るから……!」

 そう叫ばれたけど無理はしなくていい。というか、多分無理だ。彼らだけでは今と変わらないし、一度ボスが現れた場所までやって来て死体を回収するのを手伝うお人好しなんているはずがない。
 だが、俺はそう言ってくれる人ができただけで嬉しかった。元の世界だったらこんなことにはならなかっただろう。死にゆく俺に手を差し伸べてくれる人は、俺の意識があった範疇では誰もいなかった。
 だからこの世界に来れて良かった。そういえばこの前の触手の時だってそうじゃないか、俺を救おうとしてくれる人がいるなんて、一時でもそんな気持ちを抱いてくれるだけで幸せだった。
 大ピンチの状態なのにそんな清々しい気持ちでいっぱいで、きっとこの後の地獄にも耐えられ……ん? 何だこれ?

「新スキルを獲得しました……《P:物理強度++》《P:魔力回復の淫紋》《性感共有シェアリング》……?」

 視界の片隅に光る文字が表示されている。部屋の壁に書かれているとかじゃない、空中のある一点に浮いていて、視線を動かしても追従してくる。それを見詰めて無意識にそれを読み上げると更に長い文章が視界の中央に表示された。
 これ知ってる。ゲームでありがちなUIだ。そしてこの世界に来た直後に見たものでもある。
 ——新スキル習得の通知とその説明。
 これまで全く他の魔法を覚えられず、初回限定なのかと思っていたがどういうわけか今このタイミングで俺は新たな力を得たらしい。

 一方その間ミノタウロスは意外と繊細に俺の服を引き摺り下ろすと、長い舌で下半身をベロベロと舐め上げていた。生暖かくて唾液に濡れた肉がのたうつその気持ち悪さと、同時に感じる真反対の感覚に咄嗟に遮断魔法を重ねようとするが、ふと異変に気付いた。
 露わになった俺の下腹に横に腕を開いたハートマークのような黒い紋様ができているのはさっきのスキルの影響だとして。俺の股間や尻を舐める度、ミノタウロスの息と膝が震え、遂にはその場に座り込む。
 どういうことかと混乱していたが、表示されているテキストを読んで納得した。

《P:物理強度++》。常時発動パッシブスキル。自身への物理ダメージを大幅に軽減する。
《P:魔力回復の淫紋》。常時発動パッシブスキル。性感を得る度にゲージが溜まり、最大になると魔力を全回復させる。
性感共有シェアリング》。消費魔力:大。対象が得ている性感を任意の相手にも与える。指定が無い場合、自身の性感を最も近い者に与える。対象が《性感遮断》中の場合、対象への性感のみ遮断する(共有相手には遮断前の性感が共有される)。

 ヤバイなこれ、全部強いじゃん。
 特に最後のスキルはさっきのが詠唱扱いになって今も発動中らしい。
 巨大な熱い舌で秘所を舐め上げられるのは頭では不快だと思い込もうとしているのに、俺の身体は震えて性器は膨らみつつある。
 淫紋の下の方がジワジワとピンク色になりつつあるのは性感を得てしまっている何よりの証拠で、多分これが全て色が変われば魔力が回復するんだろう。時間は掛かるがかなり便利だと思う。
 そしてその性感をミノタウロスにも与えているせいで向こうの興奮が募っているということか。あとはダメージ軽減がどれぐらいかによるが、もしかしたら持ち堪えられるかもしれない。随分と淫乱な身体になってしまったがそれは今更だ。

「う……ぅあ、あ……ッ♡」

 ミノタウロスの手の中で俺の前後がひっくり返され、尻穴を執拗に舐められる。それだけで全身がゾクゾクと震え、俺は無意識に腰を振って魔物の手に性器を擦り付けた。長い毛による刺激はとても心地良く肥大化した陰嚢が急ピッチで精子を作っているが相変わらずなかなか達せない。
 次の瞬間には握り潰されるかもしれないのに興奮しているのはおかしな話だが、死の間際には本能的に子孫を残したくなるという話も聞いたことがあるから妥当なのかもしれない。そういうことにしてほしい。

「ブモッ、ブモッ」
「はぁっ……でっか……♡」

 俺の分の性感も得ているミノタウロスのペニスはこれ以上無いほど怒張していた。太さも長さも人間とは比べ物にならないデカブツで、既にその先端からは大量の先走りが溢れている。絶対に飲み込みきれないとわかっているのにそこから視線を外せずヒクヒクと後孔が疼いていた。
 こんな物を挿れられたら絶対におかしくなってしまう。というかそもそも入るのか。一応舐められてはいるもののそれ以上の慣らしは無い。恐怖で身を強ばらせつつも快楽への期待も確かにあった。

「ひっ……あああああああ゛あ゛ッ♡♡♡」
「ブモォォオオ!!!」
ドチュッ……ブリュリュリュブシューッ!

 遂に巨大な杭が俺の中に突き込まれる、というよりも。俺が杭の上に被せられたに近かった。
 まさにオナホのようにぞんざいな扱いだった。少し濡らされた程度の尻は太い物を受け止め切れずに裂けて鮮血が肉棒を伝う。この前触手に思いっきり拡張されていなかったらもっと酷いことになっていたかもしれない。
 幸い痛みは遮断しているが内臓を一気に押し上げる衝撃は直撃する。触手の責め苦を思い出すがあれよりももっと荒々しい一撃に俺の身体は瞬間的に絶頂し、それに伴ってミノタウロスも挿入早々に射精した。
 熱い。魔物の濃厚で新鮮な精液が腹を満たしていく感覚もまた堪らない。天を向いた俺の性器も白濁液を噴き上げて魔物の手を汚した。

「ブモッ、ブモッ、オォッ!」
ドチュッ! ドチュッ!
「あ、あ……これ、ヤバ……♡ あ、《性感遮断アセクシャル》……!」

 俺はあまりの快感に耐えかねて自分に魔法を掛けた。
 見れば巨大な肉棒を飲み込んで膨れている下腹の淫紋はもう既に半分程が色が変わっていた。だがこれで半分なのか。MAXになる頃には頭がおかしくなってしまいそうだ。
 スキルのお陰で性感は無くなったものの、身体を握られ上下に揺さぶられる度に内臓が奥まで潰される。はっきりと凹凸が浮き出た異形の巨根が内壁を刮ぐ度に身体と精神が悲鳴を上げているのがわかるがどうすることもできない。
 それでもダメージらしいダメージは微弱で体力の消耗が少ないのはスキルのお陰だろう。だがだからこそ、この行為がセックスとして成り立ってしまっているとも言える。正しくは魔物の性処理かもしれないが。

ビュルルルル! ゴロゴロ……ビュクビュクビュク! ブビューッ!
「は……重い……っ、苦し……っ! ん……ッ!」

 ミノタウロスの中出しは全く終わらず、熱い液体が注ぎ込み続けられる腹は重度の便秘患者のようにパンパンに膨らんでいった。
 ピストンの間に必死に力めば隙間から少量泡だった白濁液が漏れて噴き出るもそんなものでは全く足りない。
 おまけにその感触を気に入ったのか、ミノタウロスが握り込む手を微調整して一部の指で俺の腹を撫でる。その刺激もあって激しく腸が鳴りすっかり下ったような感覚があるのに出せず、俺はいつしか泣きじゃくりながら自分で腰を振っていた。

「うぁぁっ、苦しい、破裂する……! お願い、1回、1回でいいから抜いて……っ!」

 どうして満腹感遮断とか排泄欲遮断とか、そういうスキルをくれなかったのだろう。こんなことを言ったら贅沢だと怒られそうだが今必要なのはそれらだった。
 言葉が通じるのかすら定かではない牛頭の魔物は未だ俺をオナホにして射精し続けている。よくもまぁこれほど出るものだ。
 触手に犯された時も酷いものだったがあれは大小様々な触手がS状結腸の更に奥まで侵入して蠢いていたのが大きい。それに粘液を塗り付けるのが主で、今回のような極太1本で穿たれながら大量の液体を注がれるのはまた感覚が違う。
 だが俺の意識が朦朧としてきたせいで共有される快感が薄まってきたのか、単なる気紛れか、悲痛な悲鳴が届いたのか。
 不意に身体が持ち上げられ、突き刺さっていた杭が抜けた。

「ひっ……——ッ!!!」
ボタボタボタボタ! ブリュリュリュビチャビチャビチャ!
「う……や、やめ……ぐぁっ!」
ブシュッ! ビシュッ!

 俺は尻の中の物をぶち撒けた、というか勝手に全部流れ出た。
 もう自分では肛門という物が存在しているかすらわからない。力むまでもなく重力に従って中身が落ちるだけだ。夥しい精液と腸液、排泄物と少量の血液がミックスされた泥水は酷い臭いがしているが俺はそれを垂れ流すしか出来なかった。
 更にミノタウロスが俺の腹を指で押すとまた勢いよく尻から汚物を吐く。子供の頃に風呂で使っていた、腹を押すと水を吐き出すカエルの玩具みたいだ。魔物にとっては人間などそんなものなのかもしれない。
 恥じらいも確かにあるが、それよりもずっと溜まっていた物を吐き出せる喜びと快感で俺はまた勃起していた。……ん? 勃起?

「っあ……もう、やめ……っ♡」
ドチュッ! グチュッグチュッジュポン!

 中身を粗方出した尻穴に再びペニスが挿入される。思わず強く吸い付いてしまうのはその太さに慣れてきてしまったからかもしれない。
 性感遮断の魔法はまだ掛かっている筈だが身体は火照り息が上がる。遮断しきれなかった快楽が下腹部に溜まって性欲が募っていた。
 それに気付けば魔力タンクがもう残り少なくなっている。あまりの責め苦に魔法が弱まり消費魔力も増えていた。これが完全にゼロになったら終わりだ。またあの未曾有の快感を浴びて今度こそ死ぬかもしれない。
 だから俺はまず《性感共有》の魔法を解いた。こいつの消費魔力はデカいからその分を《性感遮断》に回せるはずだ。後は淫紋のゲージが溜まるぐらいの快感になるように遮断量を調節すれば——

「ブモォォオオ!!!」
「……っぐ! あぁっ♡ あ゛ッ♡」

 これまで魔法により流し込まれていた快楽が無くなったことに怒ったのか、大声を上げたミノタウロスが俺の身体を地面に叩き付ける。本来ならそれだけで死んでもおかしくないところだが痛みもダメージも無い。
 だが高く持ち上げられた尻に剛直がぶち込まれるのはかなり堪えた。さっきまでは俺が実質空中にいたことで多少なりとも衝撃の一部が逃げていたが、地面に伏せた状態で後ろからガンガン突かれてはそれもできない。
 挙句、掘られる度に上体も揺れて乳首を服越しに押し付けることになる。これまで無視されていた敏感な所への刺激を急に与えられては細かな魔法のコントロールなんてできるわけがなく、俺はただ欲望に身を委ねた。

「あっあ゛ーッ♡ ぎもちいい゛っ♡ きもぢい゛い゛よぉっ♡」

 右胸は地面に擦り付け、左胸は自分の指で摘んでは捻り潰し、更に空いた手で自分の性器を手淫する。大きな魔物に覆い被さられ、後孔を執拗に犯されながらも自慰で快楽を貪る俺の姿は酷く無様なものだったろう。
 もっと、もっと強くと快楽を追い求めて遮断魔法の強度を弱めていく。魔力の温存などではなくただ気持ち良くなりたい為だった。
 最早頭の中には性欲しか無く、それを追い掛けている合間に腹の淫紋が全てピンク色に染まる。

「あ、あ……ひあぁぁっ……ッ♡」

 これまた遮断しきれない法悦がその部分から湧き起こり、俺は軽く達してしまった。頂点から下りた時にはもう淫紋は真っ黒に戻り、空っぽに近かった魔力タンクが満たされている。
 なんてすごい能力なのだろう。これでまた魔法が使える。

「……《性感共有シェアリング》……!」
「ブモォッ!? ブモオオオオ!」
「あ゛っ♡ キたぁっ♡」

 俺は新スキルを改めて発動すると共に《性感遮断》をオフにした。
 更に興奮したミノタウロスが激しい吐息を吐きながらカクカクと高速で腰を振る。その度に穿たれる尻穴と腹の中への衝撃を真っ向から浴びながら俺は恍惚の声を上げた。
 完全に雌を孕ませるという意志すら感じさせるほどプリプリの精液が俺の中へ雪崩れ込む。俺の肚はそれを歓迎してキュンキュンと締まっては雄に媚び、簡単に後ろで絶頂する。何度も何度もそれは続き、なかなか頂点から下りて来られない。

「あっ、ああっ、ひあ゛ぁぁっ……イイ、イく、イ゛ぐぅぅっ♡」
ブシューッビュルルルル!

 そしてドライで達し終えたと思ったらすぐに性液が迸る。
 ずっと我慢し続けていたようなもので、生産だけはされていた白濁液は簡単には止まらない。自分で竿を扱きながら、中出しをされながら射精するのは脳が焼かれるほど心地良く、そのまま心臓が止まりそうだ。
 二度、三度、四度——もっと、たくさん。普通の人間では不可能な勢いと量と頻度で精を吐く。股間で沸き立つマグマを放ちたくて腰が揺れる。

「無理、もっ、無理ぃ……! またイっぢゃう、ああ゛ッ♡ も、ヤだ、ヤだぁっ♡ んああ゛ッ♡」
「ブモッ、ブモッ……!」
ビュルルルルバチュンバチュングチョッ!
ビュクビュクズチュッズチュッ! ドプドプドプッ!

 魔物から快楽を得て達し、得た快楽を魔物に与えて魔物も達する。魔力を消費しても暫くすれば淫紋により回復することで魔法は尽きることがない。
 何時間が経過しただろう。
 俺達の周囲には白い水溜まりが広がっている。臥した俺は白濁液塗れで匂いも酷いはずだが自分ではわからない。遂に互いの精液が枯れ果ててきたが欲求は留まることがない。
 プシャ、プシャ、と最早透明な液体を竿の先から吐きながらも俺は後ろで達し続ける。その後ろで、とうとう硬さを失った杭を引き抜いたミノタウロスが後退するがまま仰向けに倒れてそのまま動かなくなった。
 あれ、終わりなのか。
 ぽっかりと空いた尻穴から中身を垂れ流しながら俺はぼんやりと思う。
 どんなに強い身体でも過剰に与えられる快感と延々と続く性行為には耐え切れなかったということか。逆を言うと、俺の気力と体力はボスに勝るらしい。
 やった、と思った瞬間に意識が途切れた。

 ——その後、本当に救助隊は来た。
 ルーキー2人と、他にもかつて俺と共に冒険して来た連中がミイラ取りがミイラになる危険性も顧みず、いざとなれば戦闘する覚悟で装備を整えやってきてくれたのだ。
 だが彼らが目にしたのは、あられも無い姿で気絶している俺と息を引き取った後のミノタウロス。形はどうあれボスに勝利した俺はダンジョンから病院へと運ばれた。
 七日七晩寝込み、目覚めた後真っ先に感じたのは喉の渇き。
 そして誰にも言わなかったが、これまで以上に強烈な性欲に蝕まれていた。


 ◆


「おい、いい加減教えてほしい。どうやってミノタウロスを倒したんだ?」
「勝手にイき狂って死んだ。あんたらだってザーメンの海は見たんだろ?」
「見たけど……そう簡単に信じられないでしょ、普通はその前にこっちが死ぬに決まってるんだから」

 ギルド併設の食堂は夜には酒場になる。いつも賑わっているが今日は更に大騒ぎなのは俺の退院祝いとボス討伐を祝した宴が行われているからだ。
 ミノタウロスは救出パーティにより解体され、その身はバラバラになって各地の物好きに売られて俺はかなりの儲けを得た。もちろん救出パーティへの心付けは真っ先に渡してある。
 ちなみに一番目立つ角付きの頭蓋骨を高く買ってくれたのは我らがギルド長で、今は受付の上部に堂々と飾ってある。こんな大物を倒した冒険者が所属しているという威厳と名声はもっと多くの冒険者を呼び込み、ギルドや周辺の店を活性化させるのだ。
 この宴を開いてくれたのもギルド長で、ここに所属している冒険者なら誰でも飲み食い自由だ。楽隊が賑やかな音楽を奏で吟遊詩人が俺とミノタウロスの激しい攻防を唄っている。通常の戦闘で倒したことになっているがエロい話もちょっと折り込み聞く人の興味を惹くようにしているのはプロの仕事だ。

 会う人会う人みんな俺に乾杯を求めてきて困っていたが、それも大分落ち着いてようやくまともに食事できるようになった頃。
 あの戦士と斥候がやって来たはいいが、もう何回も同じことを訊かれて同じことを答えた。
 本当のことを言っているのに誰も信じちゃくれない。でもまぁそれも仕方ないか。
 ただの人間が魔物を腹上死させたなんて、俺だったら絶対酔っ払いの戯言だと思うだろう。実は俺は酒が苦手なので今も素面、さっきから煽っているのは果物ジュースだが。

「……まぁでも、お前は確か別の世界から来たんだろう? だったら特別な力があるのかもな」
「お? 異世界から来たってことは信じるのか?」
「そこまで言うなら信じるしかないでしょ。あの感覚を遮断する魔法も本来ありえないものだけど、君が別世界人なら使えるのも納得だしね」
「俺達の想像を超える魔法の使い手……そういうことでいいんだな?」
「うん、じゃあそれで」

 俺が元いた世界であの魔法が使えたわけじゃないから理屈は通っていないんだが、わかってくれるようなら特に文句はない。
 そうそう、俺が新たな魔法を手に入れたことはまだ誰にも言っていない。だからこいつら含め俺を知る連中は、俺がひたすら性感遮断魔法で耐え抜いて勝ったと認識することになる。
 本当はそれが切れても死ななかったわけだが、それについては俺も理由がわからないから細かいことは黙っていることにする。調べるのも面倒臭いしご都合主義上等だ。
 それよりも問題は、こうやって大勢に讃えられたりご馳走を食べても全然満たされないことだ。いや、ちやほやされるのはメチャクチャ嬉しいし気持ちいい、七面鳥の丸焼きもすげぇ美味いんだけども。

「……なぁ、2人にお願いがあるんだが」
「おう、何だ?」
「僕達は君のお陰で生き延びられたようなものだからね、僕達もお礼したいって思ってたんだ」

 ああ、そういえばそうだっけ。明るい表情で前のめりになってくれる3人を見て心が静かに沸き立って来る。
 ちょいちょいと手招きして耳を近付けさせる。いくらなんでもこれを大っぴらに言うような度胸は無い。
 本来これを本人に言える胆力も無かったけど、人は変わるものだ。変えられた、と言った方が正しいのかもしれないが。

「セックスさせてくれ」
「…………は?」
「え……な、何、言って……」
「2人で毎晩のようにヤってんだろ? 俺も混ぜてくれ。まだ売ってないアルラウネの花粉もあるんだ。……それと俺の力で、とびっきりの夜にしてやるよ」

 そりゃそういう反応にもなるだろう。女を連れて来いとか言うならまだしも、男3人で交わるなんて普通は正気の沙汰ではない。
 戦士は「ええ……?」と露骨に顔を顰めてこちらを訝しむ眼で見る。だが斥候の方が気まずそうに視線を泳がせながらも、花粉と聞いて一瞬だけ眼を輝かせたのを俺は見逃さなかった。
 俺はヤりたくてヤりたくて堪らなかったが、生半可な行為じゃ満足できないのもわかっている。だから相手と方法は吟味しないといけない。ダンジョンに行くのが一番だが、今はもう少し手近なところで手早く済ませたい。

「あー、でもプライベートなことだからどうしても嫌ってなら別にいいぜ。礼ならまた今度奢ってもらうとかでもいいし」
「ま、待って! ……僕はいいよ。命の恩人の願いだ」
「おい……!」
「うーん、まぁ俺も2人でもいいが……大丈夫? 寝取りっぽくならない?」
「……わかった。俺も付き合おう」

 うーん、わかりやすいなこいつら。可愛い。
 斥候は相当花粉にハマってるみたいだ、本当はエロいことが大好きなんだろう。戦士の方は概ね純情だけどむっつりスケベ、快楽を欲しがる姿は見せたくないけど自分の見えない所で斥候を取られるのも嫌と見える。
 モンスターに無造作に暴力的に犯されるのもいいが、人間関係を垣間見ながらスるもきっとまたいいものだ。もう既にちょっと勃ってきている。
 俺は知っている。エロトラップダンジョンに何度も足を踏み込む奴に、まともな者なんていないのだ。

「あっ、ああっ♡ しゅごいっ♡ これしゅごいっ♡ おかしくなりゅぅっ♡」
「んん゛っ……♡ はぁっ、くそ……腰、止まんね……♡ イく、もうイく……っ♡」

 一見健全な2人が快楽の虜になる様子を間近で見るのはなかなかに心地良かった。
 ギシギシと宿屋のベッドは今夜も延々鳴り続け、我慢の効かない嬌声と卑猥な水音、肉のぶつかり合う音が響く。顔が蕩け、抱き合って濃厚なキスをしながらお互いに激しく腰を振る様子は深い愛情で繋がった恋人のようだ。
 それもそのはず、媚薬成分のある花粉をたっぷり吸い込んでいる上に相互に《性感共有》を掛けているので快感は鰻登り。そして2人の性感は俺にも共有してある。

「はっ、あ……♡ すっご……♡」
「クる、きちゃうっ……あひぃぃっ♡」
「んっ、ン……ッ♡」
ビュルルルル! ドプドプドプッ!

 誰にも触れられていないのに犯しながら犯され、射精する感覚がビリビリと伝わって来る。2人分の快楽でこうなのだ、俺が間に挟まったらどうなってしまうのだろう。
 まだ挿入したままビクビクと震えている戦士を引き剥がして転がすと足を開く。そしてこちらも使い込んでいるとわかる縦割れの孔に慣らしも無く挿入した。それでも中はキュウキュウと切なく締まるのだから相当使い込まれているのだろう。実は人間に挿れるのは初めてだがこんな童貞喪失も悪くはない。
 彼自身はというと頭上のシーツを掴み歯を食いしばって身を捩り、大きすぎる快楽を逃がそうとしているようだがどだい無理な話だ。尻の中というのはこうして見ればかなりシンプルな作りで触手の愛撫には到底及ばないまでも、彼のこういった反応でお釣りが来る。

「ひああっ♡ ま、待て……イった、ばかりで……!」
「そう言いつつ本当は気持ち良くてしょうがないんだろ、しっかり勃ってんぞ。……あと、ほら。こっち挿れていいぞ。まだ出したいだろ?」
「うんっ……♡ はぁっ、しゅごい、全部絞り取られそ……♡」

 その状態で自分の尻穴を指で拡げてみせると、すっかりキマっている斥候が眼を輝かせながら未だ硬いままの肉棒を俺の中に突っ込んで来る。細いがその分ピンポイントで良い部分を抉ってくるしがっつき方が物凄い。後ろから抱き締めて耳に荒い息を吹きかけながら腰をカクカクと一心不乱に振る姿はまるで発情した犬のようだ。
 前も後ろも満たされて、三重の快楽が脳を焼く。直接的な刺激はモンスターには劣るも、性欲に翻弄されるがままの2人はやはり見ていて愉しい。

「んんっ、あ゛っ、そこ、は……っ♡ あんんっ♡」
「ココ、イイんだ? ダンジョンじゃしぶとかったのにベッドの上じゃひよっこだな」
「ねぇ、出るっ♡ 出したいっ♡ いっぱいナカで出すね……ッ♡」
ビューッビュクビュクビュクッ! ……バチュンバチュン!
「くそ、早ぇよ……♡ それにまだガチガチで、掘り方エグ……っは、たまんね……♡」
「ひあああ゛あ゛っ♡ も、ゆる、許じてぇっ♡」

 止める暇も無く斥候が俺の腹の中で精子をぶち撒けるがその熱さも心地良い。戦士の苦悶や悲鳴すらも快感のスパイスになっていた。
 犯されて、犯して、腰を振る度に肉同士がぶつかって、また誰かが精を吐く。最早どれが誰かの性感だかもわからずに脳も身体も沸騰する。
 こんなもの、やめられるわけがない。
 早々に2人が気絶してしまったのが残念だが、その後もぐったりした身体にたっぷり精液を注ぎ込んでやった。開きっぱなしになった尻穴から中身が溢れ出しているがどうせ既にシーツはぐちゃぐちゃなのだから後でルームキーパーにチップを弾んでおけばいい。
 白んだ窓の外から小鳥の鳴き声が聞こえて来る。満足感はあれど、それでも心の奥底の僅かな部分は渇いたままだ。

 足りない。まだ足りない。
 これを埋めてくれるモノが存在するかもわからないが、それがあるとすればやはりダンジョンなのだろう。
 次はどんなプレイができるだろうか、どんなモンスターに出会うだろうか。
 そんなことを考えながら、一旦俺も眠りに就いた。
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