〚完結〛アポカリプスまで宜しく

狗空堂

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06:エピローグまでは隣で

まだまだ、閑話.貴方の居る世界が終わりませんように

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 夜空に咲く大輪の美しさはいつ見ても変わらないな、と思いながら濃紺の空を見上げる。
 東京の空に星はほとんど見えなくて、今まで見た絶景に比べると陳腐な空ではあるのだが、何故かホッとするのは一応の郷里だからだろうか。

 別にこの街に特別思い入れは無かった。明呉が生まれて、大人に踏み躙られて絶望して、牙を剥き出しにしながら育った街だ。むしろ苦々しい記憶の方が多くの割合を占めているだろう。

 それでも隣で脱力している男と出会った街でもあるから、ほんのひとかけらくらいは愛着があるのかもしれない。相変わらず自分は現金な奴だなと思う。


 眼下に見える人混みを差し置いて特等席で見る花火は一等美しい。あれから十数年経ったけれど、未だにこの絶景スポットは誰にも見つかっていないようだった。
 パラパラと火の粉が舞う音が響いて、あちらこちらに花火が咲く。茹だるような夏は懐かしさで明呉の胸を締め付けた。隣に座る男はそれどころではなさそうだが。


「日本の夏、暑すぎ……」
「最近はずっと涼しいところに居たからな」

 ぐったりしながらかき氷を食べる渡來にハンディファンで風を送ってやれば、「温い~~」と文句が返ってきた。
 贅沢者、と悪態をつきながら明呉もまた自分のかき氷を食べる。定番のイチゴ味。かき氷のシロップは目を閉じると全部同じ味になるって本当なのだろうか。こんなに違く感じるのに。

「サハラ砂漠の方がよっぽど暑かっただろ」
「こっちは湿気が酷い!」

 あの世界最後の日から、数年。明呉と渡來は無事に同じ大学に入学し、ぐだぐだと変わり映えはないが愛しい日々を過ごし卒業し、そのままそれなりの企業に就職――しようとしたところを、渡來が日本から引き摺り出して、目的もあてもない世界旅行に繰り出した。 

 誘われた時明呉は随分悩んだが、その実あの世界滅亡の日に理想の人生計画なんて目の前の男にメチャクチャにされていたし、自分に手を差し出してくる渡來の必死な目が愛おしく思えてしまって、まあもういいかどうにでもなれ、という勢いでその手を取ったのだ。

 そうして流れ流され、明呉は勤勉さを生かして翻訳家に、渡來はフォトグラファーとして手に職を得て、それなりの大義名分を得て世界を旅し続ける日々を続けている。


「ま、とは言え思い入れはあるだろ。そこで補正して、なんとか耐えてくれ」
「うう……そうだね……。久々に大地の浴衣見れたし、プラマイゼロかな」
「チョロいな」
「チョロいよ俺、大地関連だけ」

 しれっと言われる言葉に肩を竦める。渡來は明呉関連だけチョロいし、その逆もまたしかりだった。だって、そうじゃないとこの歳になってまで浴衣なんて着ない。

 帰国した目的はこの祭りではないが、折角ならば行こうと言い出したのは渡來だった。挨拶も兼ねてかつてのバイト先の喫茶店に立ち寄ったところ、未だふくふくが健在な店長から再度浴衣を借り受けることが出来たのだ。
見たい見たいと騒ぐ渡來を宥めすかした結果、二人揃って浴衣デートに洒落込むこととなっていた。

『なんかもう孫みたいな気持ちだよ……、大きくなったねえ。立派になったねえ』
『今じゃすっかり有名人だもんなあ渡來。昔はあーんなに生意気だったのに』
『生意気でしたかねえ』
『おう、クソガキだった! 世界全部知ってます、もう何にも興味ないです自分って顔してて可愛かったぜ。今は全部に興味があります、もう生きるのが楽しくて仕方ないですって感じでもっと可愛いけど』

 名黒に真正面から可愛がられた渡來は少し照れる。渡來ほどの飄々とした男をこんな風に照れさせるのだから、名黒の火の玉ストレートの褒め言葉の威力は計り知れない。

『二人して生きる意味を見つけて大海原に漕ぎ出したその姿、賞賛に値する。今夜の代金は全て俺が持とう、好きに飲み食いしなさい。店主、宴の準備を』
『えーじゃあ私はスペシャルセット! 大将宜しく頼むぜ』
『君たちは一生マスターって呼ばないねえ!』

 相変わらずの賑やかな面々に囲まれて、明呉も渡來もくすぐったくなりながら再会を祝った。
 二人にとってこの街の実家はここかもしれないね、とこっそり言った渡來に、明呉は恥ずかしげもなくそうだなと返した。それを聞いた店主はいよいよ大げさなまでに感涙して二人を抱きしめた。




 一際大きな歓声が上がり記憶から引き戻される。腹の底を揺さぶるような轟音が轟いて、大輪の花火が空に踊った。

 帰国の目的はこれではない。が、記念にはなった。すっかり酒を飲めるような歳になったが、あえて用意したラムネ瓶を掲げてニヤリと笑う。

「何はともあれ、無事に発売できそうでよかった。おめでとう」
「うん。……アハ、これで世界に知らしめちゃうね。俺の愛が」
「……恥ずかしいやつ」

 この度渡來が撮り続けていた写真が一冊の本になることが決まった。栄えある初版が店頭に並ぶのは八月三十一日だ。渡來が、人生で初めて本を出すのなら絶対にこの日がいいと言って聞かなかったのだ。

 出版にあたり協力してくれた方々は何故渡來がこの日に拘るのかさっぱり分からなかったが、その理由を唯一知っている明呉は顔から火が吹きそうな気持ちになりながら発売日を主張する男を見ていた。


 旅を続けている最中に渡來が気まぐれで始めた一つのアカウント。それは、ゼロから始まった渡來翼という人間の日記のようなものだった。
 素性も素顔も全て隠して、ただの日常を切り取った欠片として写真と一言だけを連ねていく。

 ファンとのやり取りは全くしない。どれだけいいねを押されてコメントをつけられたとて、誰に対しても何のアクションも取らない。
 ただひたすらに日常を切り取っては世界の片隅に貼り付けていくその姿は、アンチも湧いたが徐々にそういう物だとして世界に受け入れられていった。

 渡來が切り取る世界はどれも素朴で、でもどこか輝いていて。そして必ず、一人の男が写っていた。

 後ろ姿、腕、靴の先、時には身につけている洋服だけとか、はたまた全面の弾けるような笑顔とか。渡來が生きて見つめている世界の欠片には、いつだって明呉が居た。
 世界が燃えているような美しい朝焼けの中でも、満天の星が犇めき合う静寂に満ちた夜空の下でも、誰にも見つからないような世界の片隅でだって、当たり前のように明呉が傍に居た。

 「アポカリプスまで宜しく」というタイトルで出版される予定のその写真集は、なるほど確かに、渡來から明呉へ向けた世界を巻き込んだ愛の形なのかもしれない。


「うわ、お前舌真っ青だぞ」
「え、ほんと?」
 ブルーハワイ味を食べていた渡來の舌は人体にあるまじき色に染まっている。んべ、と差し出される舌を見て、明呉の中にはムクムクと悪戯心が湧き上がってくる。
 どおー? と純粋な目でこちらを見つめてくる渡來の顎を掴んで、何の躊躇いもなく口付けをした。

 大きく見開かれた目に小さな花火の群れが映り込む。綺麗だと思う。こいつは死んでるより生きてる方がずっとずっと綺麗だな、なんて気障ったらしいことを考えながら唇を離した。

「え、なに急に……。熱烈だね」
「どうだ、紫になったか?」
 イタズラっぽく笑いながら舌を出せば、いつかの記憶を引っ張り出して合点がいった渡來がケラケラと笑う。

「暗くてよく見えない!」
「なんだ、残念」
「明呉って結構懐古主義だよね」
「俺の人生前半はカスみたいなもんだったけど、それでも懐かしめる記憶は多いよ。大体翼と一緒の記憶だけど」
 ド直球の愛の言葉を返されてへにゃ、と笑う。最近では渡來の方が明呉に照れさせられることの方が多くなっていた。

 この十数年の渡來の地道な努力によって、明呉は地の底に埋まりそうなほどだった自己肯定感が人並みには高くなり、色んなことを隠さずにストレートに伝えるようになった。

 だって、カメラを向けるときに満面の笑顔でこちらにピースを向けてくるようになったのだ。あの明呉が。
最初は「俺なんか映してもメモリも無駄だろ」とか「俺は世間に需要ないだろ」とか、そういうことばかり気にしていた明呉が。

 世界最期の日まで渡來の隣に一緒に居る権利を得ているのだと、それすなわち愛され許されているのだと自覚した明呉は凄かった。
 本来の明呉の性格はこうなのかもしれないなとも思う。育った環境のせいで錆びついていた心が渡來の手によって磨かれて、こうやって眩いくらいの輝きを放つようになった。
 そのプラスの作用が渡來と共に居る事で起こったのだと、日常の中で明呉自身が痛いくらいに伝えてくれるから。その度にまた、渡來も自分のことが好きになれた。


 変わっていく。生きているから、変わっていく。
 人間はそういう生き物なのだと、完璧にはなれないのだと教えてもらった。

 だからいつか、完璧になれるまで。明呉と渡來は、この先も欠けた部分同士をすり合わせて、磨いて、お互いの心にぴったり合う形に削っていくのだろう。いつかふたりぼっちが一つになれるまで。


 一際大きな、空気を切り裂く音が鳴り響く。きっとこれがクライマックスを飾る最後の一発だろう。

 ――ドォォン! パラパラパラ…………。


 辺り一帯を震わせるような轟音にかき消されないように、明呉は声を張り上げて問うた。



「どうだーー! 世界、終わりそうかーーー?!」
「――今のところ、全然終わる気配なーーーい!!」


 目を瞑った渡來が楽しくて仕方がない、とばかりに透き通ったラムネ瓶を掲げる。明呉は大きく笑って自分もまた汗をかいたスカイブルーの瓶を掲げる。二人のラムネ瓶には小さな花火が映り込み閉じ込められていた。


 まだまだ世界は終わらない。大人になれる気配は全然ないし、この世界には知らないことが多すぎる。
 だけどこの男と一緒なら、きっとどんな痛みも苦しみも愛せると思ったのだ。



「なら、世界滅亡、延長だな!」



 だから、いつか来る世界滅亡のその瞬間まで、どうか一緒に。

 二人はまだまだ続く長い旅路に祈るように、力強く乾杯をした。




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感想 3

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みんなの感想(3件)

もし
2025.09.01 もし
ネタバレ含む
2025.09.01 狗空堂

もし様

二度目の感想ありがとうございます!
仰る通り、世界が滅びることも変わることも無いけれど、それを認めてなおこの世界で生きていこうと思える相手に出会う、をひっそりとテーマにしておりましたので、その変化を「夜明け」と美しい言葉で称していただけて大変光栄です!
明呉も渡來も結局は子供で必要以上に背負い込まず、普通に悩んで拗ねて普通に笑っていいんだと、お互いがお互いに言い合える関係性であると良いなあと願っています。

チャリ爆走明呉は私も大好きです! 書いてて何故か息が切れました笑
こちらこそお読みいただきありがとうございます……!
必ずハッピーエンドをお出しいたしますので、お待ちいただけますと幸いです。

解除
蔵真
2025.08.17 蔵真

オムファタのファンで、久しぶりにXを開いてみると狗空堂様が新作を書いていらっしゃる!?と思って覗きに来たんですが、やはり期待を裏切らず最高でした🫶
学生特有の儚さや不安定さ、そしてその中の芯の強さのようなものがとても伝わってくる地の文に、やはり狗空堂様の文章が大好きだ!と思いました。
同じ傷を持った二人、これからどういう道筋を辿って、最後はどう着地するのか、わくわくが止まりません!
明呉自身のことについてまだあまり深掘られていないので、続きが楽しみです!

2025.08.17 狗空堂

蔵馬様……!もしやXでフォローしていただいている方でお間違いないでしょうか……?!(違ったら申し訳ございません)
いつも大変お世話になっております。見つけていただき嬉しいです。

オムファタとはプラットフォームが違うのに、ここまで見に来ていただき本当にありがとうございます!
自転車操業で投稿し続けているので破綻が無いか心配だったのですが、色々お伝えできている様で感無量でございます……!
明呉の方は今後の冬~春辺りで書ききりたいので、お付き合いいただけると幸いです。
本当に嬉しいです! コメントありがとうございます!!

解除
もし
2025.08.11 もし

すごい好きです!世界の滅亡という明確な終わりが作中にあることで生まれる線香花火みたいな空気感がたまらないです!!2人の関係性はもちろん、それぞれがどう変化していくのか、それとも変わらないままなのか、とっても楽しみです!

2025.08.12 狗空堂

二人の間にある空気を『線香花火みたい』と素敵な言葉で表して頂けて嬉しいです……!
迫ってくる滅亡は決して派手ではなく、でも火花を散らして弾ける様を美しいと思っていただけるように頑張って進めていきたいと思います。
数ある作品の中で拙作をお読みいただきありがとうございます。これからもお付き合いいただけますと幸いです!

解除

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