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健気なΩは公爵様に愛される。
舞踏会に向けて。
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朝、アルベルトは公爵邸での二日目の朝を迎えた。昨日途中で出て行ってしまったレイモンドは昨日とは違って横にはいなかった。肌触りのいい髪の毛やなめらかで筋肉質な胸板はなく、ただ昨日二人で睦みあった証拠のキスマークと上着から香るレイモンドの残り香だけがアルベルトを包んでいた。
レイモンドのその心地良い匂いに浸っていると、外からノックされる音が聞こえた。
コンコン
はっと夢から覚めて現実に帰ったアルベルトは急いで返事をした。
「は、はい!!」
急いで答えて少し声が裏返ってしまって恥ずかしくなる。1人でそんな百面相をしているとドアが開いて四人の召使いが入ってきた。
「アルベルト様。おはようございます。私このアレクサンドロス家の執事長であります。レクスと申します。
そして横がメイド長のリリカ。その横がメイドのリリナ。そして護衛兵のカイリでございます。今日から私どもでアルベルト様のお世話をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。」
そういって揃って頭を下げた。なぜ俺にお世話係りがつくのかよくわからなくて質問をしようとする。
「あ、あの俺どうして……」
「申し訳ありません。今日はやることがたくさんございます。舞踏会までもう日にちがございませんので申し訳ありませんが質問は後でお願いいたします。」
そういうとレクスはリリカやリリナにてきぱきと指示を出しリリナに連れられて朝ご飯を食べあっという間に風呂に入れられた。
「始めまして!私リリナって言います!分からないこともまだまだたくさんあると思うんですけど、多分目が回るほど忙しくなると思うので後でご説明致しますね!」
そういうとリリナは慣れたように髪を乾かして、ある部屋に連れて行った。そこにはたくさんの礼服や煌びやかなアクセサリーが並んでいた。
「午前中のうちに舞踏会に着ていく服などをすべてそろえておきましょう。」
そういうとレクスは仕立て屋に命じて採寸をし、アクセサリーの善し悪しを見極めていく。
あまりの速さに何も出来ずにただ、硬直して採寸をされていた。
採寸が終わり、礼服の調整やアクセサリーも決まってやっと仕立て屋が帰って行った。
「終わりましたね!それじゃあ次はダンスレッスンです!」
そういうとリリナはホールにアルベルトを連れて行った。
相手はレクスで最初は足の運び方を教えてもらいゆっくりな曲でたどたどしく見よう見まねで踊った。
けっこうレクスのダンスレッスンは厳しく、休憩にはおいしい紅茶とお菓子を出してくれるが飴と鞭の使い分けをしっかりとしていて、レッスン中は鬼に変化する。夕方までダンスレッスンは続き、少しテンポの早い曲でもれレクスの足を踏まずに踊れるところまで来た。
「アルベルト様は覚えが早くて教えがいが有りますね。まあ、今日はここまでとして、夕食までこれからのことなどお話しいたします。」
そういうとレクスは紅茶を注ぎながら話し始めた。
レクスの話によると俺はこのアレクサンドロス家の奥方、つまりレイモンドの妻という位置付けらしい。
そしてダンスレッスンは、5日後にあるハルトニア皇国皇太子殿下一行の舞踏会のためだそうだ。
いろいろとまだまだ聞きたいことは多かったがダンスレッスンの疲れがきたのか夕食を食べて風呂に入ると睡魔におそわれて目を閉じてしまった。
夢の中なのかわからない。けれど優しく頬をなでられる感触と柔らかいものがおでこに触れて目を少し開いた。
そこにはいつもの少し意地の悪い笑みを浮かべたレイモンドが頭をなでてくれていた。その手に導かれるようにまたすうっと夢の中に墜ちていった。
レイモンドのその心地良い匂いに浸っていると、外からノックされる音が聞こえた。
コンコン
はっと夢から覚めて現実に帰ったアルベルトは急いで返事をした。
「は、はい!!」
急いで答えて少し声が裏返ってしまって恥ずかしくなる。1人でそんな百面相をしているとドアが開いて四人の召使いが入ってきた。
「アルベルト様。おはようございます。私このアレクサンドロス家の執事長であります。レクスと申します。
そして横がメイド長のリリカ。その横がメイドのリリナ。そして護衛兵のカイリでございます。今日から私どもでアルベルト様のお世話をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。」
そういって揃って頭を下げた。なぜ俺にお世話係りがつくのかよくわからなくて質問をしようとする。
「あ、あの俺どうして……」
「申し訳ありません。今日はやることがたくさんございます。舞踏会までもう日にちがございませんので申し訳ありませんが質問は後でお願いいたします。」
そういうとレクスはリリカやリリナにてきぱきと指示を出しリリナに連れられて朝ご飯を食べあっという間に風呂に入れられた。
「始めまして!私リリナって言います!分からないこともまだまだたくさんあると思うんですけど、多分目が回るほど忙しくなると思うので後でご説明致しますね!」
そういうとリリナは慣れたように髪を乾かして、ある部屋に連れて行った。そこにはたくさんの礼服や煌びやかなアクセサリーが並んでいた。
「午前中のうちに舞踏会に着ていく服などをすべてそろえておきましょう。」
そういうとレクスは仕立て屋に命じて採寸をし、アクセサリーの善し悪しを見極めていく。
あまりの速さに何も出来ずにただ、硬直して採寸をされていた。
採寸が終わり、礼服の調整やアクセサリーも決まってやっと仕立て屋が帰って行った。
「終わりましたね!それじゃあ次はダンスレッスンです!」
そういうとリリナはホールにアルベルトを連れて行った。
相手はレクスで最初は足の運び方を教えてもらいゆっくりな曲でたどたどしく見よう見まねで踊った。
けっこうレクスのダンスレッスンは厳しく、休憩にはおいしい紅茶とお菓子を出してくれるが飴と鞭の使い分けをしっかりとしていて、レッスン中は鬼に変化する。夕方までダンスレッスンは続き、少しテンポの早い曲でもれレクスの足を踏まずに踊れるところまで来た。
「アルベルト様は覚えが早くて教えがいが有りますね。まあ、今日はここまでとして、夕食までこれからのことなどお話しいたします。」
そういうとレクスは紅茶を注ぎながら話し始めた。
レクスの話によると俺はこのアレクサンドロス家の奥方、つまりレイモンドの妻という位置付けらしい。
そしてダンスレッスンは、5日後にあるハルトニア皇国皇太子殿下一行の舞踏会のためだそうだ。
いろいろとまだまだ聞きたいことは多かったがダンスレッスンの疲れがきたのか夕食を食べて風呂に入ると睡魔におそわれて目を閉じてしまった。
夢の中なのかわからない。けれど優しく頬をなでられる感触と柔らかいものがおでこに触れて目を少し開いた。
そこにはいつもの少し意地の悪い笑みを浮かべたレイモンドが頭をなでてくれていた。その手に導かれるようにまたすうっと夢の中に墜ちていった。
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