健気なΩは公爵様に愛される。

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健気なΩは公爵様に愛される。

情事

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そこからの4日間はダンスレッスンや社交辞令、有力貴族の名前など舞踏会に必要な知識をレクスに教え込まれていった。レイモンドに会ったのも、あの夢か現実かもわからないあの一回だけでなぜかレイモンドに会いたいなんて思ってしまう。一度与えられたあの温もりにどうしても縋ってしまう。

レクスにもらった有力貴族の情報がかかれたメモを眺めていた。

「そんなに熱心に何をみているんだ。」

と、横からぬっと顔が出てきた。

「うわっ!えっ!レイモンド…!」

「なんだ、幽霊でもみたような顔をして。」

「え、いやだって……レイモンドがまったく帰ってこないから…」

少し気恥ずかしさで俯いてしまう。すると急にレイモンドはアルベルトを抱え上げ、そのままベットに直行した。

「お前…そんな顔で……そんな可愛い事を言うのはずるいんじゃないか……」

アルベルトのシャツのボタンを素早く外し、少し薄れたキスマークをまた辿っていった。

「っあ…っまって…んっ」

レイモンドは前にはさわられなかった胸の飾りを摘まんだ。

「っふ…ふふ…ぁん…なんか…むずむずする…んっ」

少し笑いながら気持ちよさといろんな感触が混ざって感じればいいのかどうしたらいいのか分からなくなっていく。

「帰ってきたら続きをすると言っただろ。今日は抱くぞ。」

「…はい…。」

鋭い眼孔で射抜かれて素直に頷いた。
レイモンドは素早い動作でアルベルトのズボンを脱がせて下着の上からゆるゆると雄茎を刺激する。下着と擦れて、鋭いようで焦らしているような刺激に自分から腰を動かしてしまう。

「んぁ…ひぅ…んんっ…」

「ふっ、腰が揺れているぞ。気持ちいいか。」

「んぁっ…ちがっん…ぁん…」

「ふっ、素直に気持ちいいと言えばいいものを。」

そういうと下着を脱がして孔に指を進めてきた。レイモンドが居ないあいだは自分でさわることもなく少しキツくなってしまっていたはずだ。けれど孔は案外痛みも感じずにとろとろと愛蜜を垂らしていた。

「こんなにとろとろにして、誘っているようにしか見えんな…」

「やっ…ちがぅ…んぅ…」

「ほんとか?じゃあこれはいらないのだな。」

そういってレイモンドははずしかけていたズボンのボタンを戻そうとした。 

「ちがっくて……あの……」

レイモンドは意地悪そうに目を細めた。

「~~っ!レイモンドは意地悪すぎるよ…」

Ωの、本能が発情期ではなくともαの肉棒を求めているというのをレイモンドは分かっていて意地悪をする。
けれどそんな意地悪なレイモンドもなぜか許してしまっている。

「ふっ、すまない。お前が可愛すぎて虐めたくなるんだ。許してくれ。」

そうやって優しく許しを請われてしまうともう許さないなんて言う気にもならない。
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