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旅を知らない王様
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あるところに、「旅」という言葉を知らない王様がいました。
ある日、王様は家来たちが、
「旅って本当にいいものだなぁ」
と、言っているのを聞きました。
王様は、
「旅ってなにかな」
と、考えました。
「食べたらおいしいのかな。それとも宝のことかな」
王様は、どうしても知りたくなりました。
そこで王様は、そっとお城をぬけだして、「旅」をさがしにいきました。
* * *
王様は何日も歩きつづけました。
そしてつかれたので、しばらく岩にすわって、
「旅ってなにかな」
と、考えていました。
するとそこへ、ネコがやってきました。
王様はネコに言いました。
「君、旅って知ってる?」
ネコは、
「ニャオ」
と言ってにげました。
王様はまた歩きはじめました。
そして今度は、イヌに会いました。
王様は、
「君、旅って知ってる?」
と、たずねました。
イヌは、
「ワン」
と言ってにげました。
王様はまたどんどん歩いていきました。
王様はのどがかわいてきました。
氷を売っている人が通りかかったので、少し分けてもらいました。
そして、口の中にいれてなめました。
「こんなにおいしい氷は、はじめてだ」
と、王様は言いました。
「それはそうですよ。王様は、長い旅をしてらっしゃったのですから」
氷売りは言いました。
王様は目をまるくしました。
「なんだ。やっぱり旅っていうのは、おいしいものだったのか」
そう言って、王様はおいしそうに、氷をガリガリとかじりました。
~おしまい~
ある日、王様は家来たちが、
「旅って本当にいいものだなぁ」
と、言っているのを聞きました。
王様は、
「旅ってなにかな」
と、考えました。
「食べたらおいしいのかな。それとも宝のことかな」
王様は、どうしても知りたくなりました。
そこで王様は、そっとお城をぬけだして、「旅」をさがしにいきました。
* * *
王様は何日も歩きつづけました。
そしてつかれたので、しばらく岩にすわって、
「旅ってなにかな」
と、考えていました。
するとそこへ、ネコがやってきました。
王様はネコに言いました。
「君、旅って知ってる?」
ネコは、
「ニャオ」
と言ってにげました。
王様はまた歩きはじめました。
そして今度は、イヌに会いました。
王様は、
「君、旅って知ってる?」
と、たずねました。
イヌは、
「ワン」
と言ってにげました。
王様はまたどんどん歩いていきました。
王様はのどがかわいてきました。
氷を売っている人が通りかかったので、少し分けてもらいました。
そして、口の中にいれてなめました。
「こんなにおいしい氷は、はじめてだ」
と、王様は言いました。
「それはそうですよ。王様は、長い旅をしてらっしゃったのですから」
氷売りは言いました。
王様は目をまるくしました。
「なんだ。やっぱり旅っていうのは、おいしいものだったのか」
そう言って、王様はおいしそうに、氷をガリガリとかじりました。
~おしまい~
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