千夜一夜の魔導事典

バイオベース

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 ――必ず迎えに来る。それまで待っていてくれ!

 最後にそう言われてから、一体どれほどの時間が経っているのだろうか。
 埃が積もる事も無いこの部屋の中では、それは全く無意味な問いだ。

 だが、
 本を読み終えた時。
 窯を掻き混ぜる時。
 時計の針が回る時。

 ふとした折にそんな愚問が頭に浮かぶ。

 ――何とかするべきだろう。

 そう思い腰を浮かす。
 しかし鉛のような気怠さが、その意気地を押しつぶす。

「……はぁ」

 そうしてまた、部屋の中にため息だけが積もった。
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