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その男子生徒は明るい金の髪を掻き揚げながら陽気に笑った。
「やぁ、ハンス」
名を呼ばれた少年はびくりと肩を震わせた、錆びついたかのような顔で振り向く。
まるで出合い頭に猫の鼻先にぶつかったネズミのようだった。
金の髪の少年はそれを酷薄な笑みで迎えた。
対照的な二人だった。
一人は陽射しの住人。
自信に溢れた佇まいですらりと背が高く、緩やかなウェーブを描く髪は風に棚引く旗のよう。
身に付ける学生服も上等な仕立てで、濃緑の生地に家紋の刺繍が施されている。
もう一人は日陰の住人。
15の年ごろにしては平均的な身長も、影に隠れるようにして曲がった背のせいで台無しだった。
学生服も誰かの着古しだろうか、その髪と同じく薄汚れた灰の汚れが目立つ。
そんな二人が同じ学び舎で机を並べ、切磋琢磨し、青春の日々を共にする。
そうすれば残酷な格付けが起きるのは火を見るよりも明らかだ。
「申し訳無いんだけど、今日ちょっと急用が出来てしまってねぇ」
「キミの代わりに雑用をやれって言うんだろ」
「うんうん、ハンスは話が早くて助かるよ。他の平民たちもハンスみたいに弁えてくれれば良いのにねえ」
「……それでグイード、今日は先生から何を引き受けたんだ。トイレ掃除? 屋根の補修? それとも倉庫整理?」
金髪の少年――グイードは校内では優等生で通っている。
魔術の名門の生まれで、陽気な人格は人心を引き付け、どんなつまらない仕事も率先して受け入れる。
そういう触れ込みだ。
だが実態は違う。
少し近しい生徒ならば誰もが知っている事だ。
平民育ちな『魔術師もどき』は当然のように見下し、自らの使用人のように扱う。
だがその程度のことはこの学校では問題にもならない。
連日のようにグイードが見栄の為に引き受けた雑事を押し付けられるハンスはそれをよく理解していた。
フスハイム魔術学院に入学してから三カ月。
もはや怒りすらも湧いてこない。
一種の悟り――諦めの境地である。
しかしこの日はいつもと少し様子が違った。
グイードは取り巻きの友人たちとにやりと嫌味な笑みを交わし、次いでそれをハンスへと向けた。
「……ああ、大したことじゃあ無いのさ」
◆
フスハイム魔術学院と言えば、大陸に名高い魔術の学び舎である。
その歴史は古く、遡れば1000年前の紅魔戦争の時代までその来歴を辿る事が出来るという。
そんな名門に転機が訪れたのはつい近年の事である。
これより先は魔導の展望を見据え、広く学び舎の門戸を開くとのこと。
上は貴族から、下は平民まで、血の濃淡に関わらず才を認められた者には栄えあるフスハイムの学徒となる事を許す。
そのような布告が大陸全土に向けて発せられたのである。
辺境に住まう貧農の三男坊、ハンスはそうして希望を胸にフスハイムの門を潜った一人だった。
ゴマ粒のような実家の田畑を継げるのは長男一人、他に仕事を求めても貧しい家が面倒を見れるのは次男までだろう。
田舎の寒村に、ハンスの居場所や未来など無い。
しかし幸いな事にハンスには魔道の才能があった。
こうなれば年若い少年が「都会で一旗揚げてやる」と意気込むのは無理も無い事。
しかしそんな希望は僅か三カ月の現実が打ち砕いてしまった。
「くそっ、ふざけやがって! グイードのヤツ!」
薄暗い廊下にハンスの苛立ちが響く。
周囲は薄暗く、人気も無い。
こんな所でも無ければ悪態一つ吐く事が出来ない、というのが今のハンスの現状だった。
――本当に意気地があるのならば、学業で見返せば良い。
無責任な他人ならばそう講釈を垂れるだろう。
――貴族と言えども相手は子供。恐れるに足りない。
物を知らない愚者ならばそう反骨の精神を燃やすだろう。
しかしそれは無茶というものだ。
こと『魔術』という世界では、彼ら貴族に適う者など居はしない。
それというのも、まず魔術と言うものには金が掛かる。
触媒、書籍、世話になった教師への付け届け。
学院でこれらを負担しているのはもっぱら彼ら貴族なのである。
そして何より、時間が掛かる。
ハンスが学院で不眠不休で勉学に勤しみ、やっと手にした成果はマッチほどの火の玉一つを出す『最下級火精魔術』。
幼少の頃から教育を受け続けて来た『優等生』のグイードは、馬一つ飲み込む『火弾』の魔術を使いこなす。
彼ら貴族の機嫌を損ねれば学院での教育環境が悪くなるし、今更いくら努力しても到底追いつけるものでも無い。
これでは心も折れるというものだ。
「何か起きたらどう責任とるつもりだよ!」
それでも今日ばかりは、その折れた心で怒りを燃やさずには居られなかった。
要は今度のグイードの嫌がらせは度が過ぎていたのだ。
魔術に関わる時には、決まって守らねばならない『決まり事』がある。
気まぐれな悪魔や精霊の力を借りる都合上、そうしなければ命に関わるからだ。
当然、このフスハイム魔導学院にも守らねばならない『掟』が存在していた。
一つ、銀級未満の魔術師は教師の付き添いなくして旧天文台塔に立ち入らぬこと。
二つ、魔道具に触れる際はその場に二名以上の人員を置くこと。
――そして今回ハンスがグイードに押し付けられたのは旧天文台の倉庫整理。それも一人で、怪しげな魔道具に溢れる中を。
おそらくグイードにそれを命じた教師は、銀級という新入生にしては破格の魔術師等級を持つグイードが、友人たちと共にその任を果たすものだと考えていたのだろう。
だが結局それは下らない嫌がらせの為に、劣等生の平民学徒一人に押し付けられてしまったのである。
ハンスが取り乱して慄くのは何も大げさなことでは無い。
入学したての頃、図書館で実際にその危険性を目にしたからだ。
脳裏に浮かぶのは、苦悶の表情を浮かべた見開きの魔導書。
人の顔のように見えるその蠢くページの皺は、実際に人間のものであるという。
数十年前、愚かにもそこで肝試しをしたとある生徒の末路だった。
高位の魔導書には悪魔が潜み、迂闊な愚者にこうして『イタズラ』をするのだ、と引率の教師は語った。
普通に公開している図書室でああならば、半ば立ち入りを禁じている旧天文台には果たして何があるのだろうか。
ハンスはそこまで考えて身震いをした。
「……とにかく、日が落ちる前に終わらせよう」
幸いにして、問題の場所はすぐ見つかった。
一階の奥、日の当たらない角部屋。
その床下のこじんまりとした空間が、件の倉庫だった。
ハンスは予想より小さなその部屋を見てほっと一息、すぐに整理へと取り掛かった。
努めて無心で、てきぱきと小物から動かしていく。
掃除の仕方もこの三カ月でスッカリ堂の入ったものになっている。
そうしてこの分ならすぐ終わるな、と気が緩んだその時だった。
「ん? なんだコレ?」
7割ほど荷物を掻きだした所で、布の掛かった大きな置物を見つける。
ハンスは大して深く考えずに、その布を拭い取った。
果たして現れたのは大きな姿見が一つ。
真っ当な魔術師ならば、その覆いを取る事はしなかっただろう。
曰く付きの場所にそうしてあるものは、大概何かの封印であるからだ。
また少し勘の良い学生――グイ―ド辺りならば気が付いただろう。
その姿見が淀んだ魔力を宿している事に。
しかしハンスはまだ未熟で、魔術師の常識を知らなかった。
迷った挙句、そうしなければ掃除が終わらないので姿見に不用意に触る。
そうすることが魔術師にとってどれだけ危険なことかも知らずに。
「え――?」
呆けた声は、遅れて来た恐怖に遮られた。
ハンスの目に信じられない光景が映る。
鏡面に触れた自身の右手が、鏡の中に半ばまで入り込んでしまっている。
そしてそのまま足がぬかるみに嵌った時のように、ズブズブと引きずり込まれて行く。
「う、うわっ! 誰かッ――!」
懸命に助けを呼ぶも、その声もまたすぐに途切れてしまった。
ハンスを鏡の中に引きずり込む力は次第に強まり、もう半身が鏡の中に飲み込まれている。
全身が飲まれてしまえば、自分は一体どうなってしまうのか?
その疑問に対する答えを考える間も無かった。
じゅぽん。
そんな間抜けな音と共に、ハンスは鏡の中に消える。
後に残ったのは、巻き上げられた埃と、布が床に落ちる僅かな音。
それもまたすぐ収まり、古ぼけた小部屋はまた静寂を取り戻すのだった。
・
・・
・・・
・・・・
・・・・・
『――あら、人を招いた覚えは無いのだけど――』
「やぁ、ハンス」
名を呼ばれた少年はびくりと肩を震わせた、錆びついたかのような顔で振り向く。
まるで出合い頭に猫の鼻先にぶつかったネズミのようだった。
金の髪の少年はそれを酷薄な笑みで迎えた。
対照的な二人だった。
一人は陽射しの住人。
自信に溢れた佇まいですらりと背が高く、緩やかなウェーブを描く髪は風に棚引く旗のよう。
身に付ける学生服も上等な仕立てで、濃緑の生地に家紋の刺繍が施されている。
もう一人は日陰の住人。
15の年ごろにしては平均的な身長も、影に隠れるようにして曲がった背のせいで台無しだった。
学生服も誰かの着古しだろうか、その髪と同じく薄汚れた灰の汚れが目立つ。
そんな二人が同じ学び舎で机を並べ、切磋琢磨し、青春の日々を共にする。
そうすれば残酷な格付けが起きるのは火を見るよりも明らかだ。
「申し訳無いんだけど、今日ちょっと急用が出来てしまってねぇ」
「キミの代わりに雑用をやれって言うんだろ」
「うんうん、ハンスは話が早くて助かるよ。他の平民たちもハンスみたいに弁えてくれれば良いのにねえ」
「……それでグイード、今日は先生から何を引き受けたんだ。トイレ掃除? 屋根の補修? それとも倉庫整理?」
金髪の少年――グイードは校内では優等生で通っている。
魔術の名門の生まれで、陽気な人格は人心を引き付け、どんなつまらない仕事も率先して受け入れる。
そういう触れ込みだ。
だが実態は違う。
少し近しい生徒ならば誰もが知っている事だ。
平民育ちな『魔術師もどき』は当然のように見下し、自らの使用人のように扱う。
だがその程度のことはこの学校では問題にもならない。
連日のようにグイードが見栄の為に引き受けた雑事を押し付けられるハンスはそれをよく理解していた。
フスハイム魔術学院に入学してから三カ月。
もはや怒りすらも湧いてこない。
一種の悟り――諦めの境地である。
しかしこの日はいつもと少し様子が違った。
グイードは取り巻きの友人たちとにやりと嫌味な笑みを交わし、次いでそれをハンスへと向けた。
「……ああ、大したことじゃあ無いのさ」
◆
フスハイム魔術学院と言えば、大陸に名高い魔術の学び舎である。
その歴史は古く、遡れば1000年前の紅魔戦争の時代までその来歴を辿る事が出来るという。
そんな名門に転機が訪れたのはつい近年の事である。
これより先は魔導の展望を見据え、広く学び舎の門戸を開くとのこと。
上は貴族から、下は平民まで、血の濃淡に関わらず才を認められた者には栄えあるフスハイムの学徒となる事を許す。
そのような布告が大陸全土に向けて発せられたのである。
辺境に住まう貧農の三男坊、ハンスはそうして希望を胸にフスハイムの門を潜った一人だった。
ゴマ粒のような実家の田畑を継げるのは長男一人、他に仕事を求めても貧しい家が面倒を見れるのは次男までだろう。
田舎の寒村に、ハンスの居場所や未来など無い。
しかし幸いな事にハンスには魔道の才能があった。
こうなれば年若い少年が「都会で一旗揚げてやる」と意気込むのは無理も無い事。
しかしそんな希望は僅か三カ月の現実が打ち砕いてしまった。
「くそっ、ふざけやがって! グイードのヤツ!」
薄暗い廊下にハンスの苛立ちが響く。
周囲は薄暗く、人気も無い。
こんな所でも無ければ悪態一つ吐く事が出来ない、というのが今のハンスの現状だった。
――本当に意気地があるのならば、学業で見返せば良い。
無責任な他人ならばそう講釈を垂れるだろう。
――貴族と言えども相手は子供。恐れるに足りない。
物を知らない愚者ならばそう反骨の精神を燃やすだろう。
しかしそれは無茶というものだ。
こと『魔術』という世界では、彼ら貴族に適う者など居はしない。
それというのも、まず魔術と言うものには金が掛かる。
触媒、書籍、世話になった教師への付け届け。
学院でこれらを負担しているのはもっぱら彼ら貴族なのである。
そして何より、時間が掛かる。
ハンスが学院で不眠不休で勉学に勤しみ、やっと手にした成果はマッチほどの火の玉一つを出す『最下級火精魔術』。
幼少の頃から教育を受け続けて来た『優等生』のグイードは、馬一つ飲み込む『火弾』の魔術を使いこなす。
彼ら貴族の機嫌を損ねれば学院での教育環境が悪くなるし、今更いくら努力しても到底追いつけるものでも無い。
これでは心も折れるというものだ。
「何か起きたらどう責任とるつもりだよ!」
それでも今日ばかりは、その折れた心で怒りを燃やさずには居られなかった。
要は今度のグイードの嫌がらせは度が過ぎていたのだ。
魔術に関わる時には、決まって守らねばならない『決まり事』がある。
気まぐれな悪魔や精霊の力を借りる都合上、そうしなければ命に関わるからだ。
当然、このフスハイム魔導学院にも守らねばならない『掟』が存在していた。
一つ、銀級未満の魔術師は教師の付き添いなくして旧天文台塔に立ち入らぬこと。
二つ、魔道具に触れる際はその場に二名以上の人員を置くこと。
――そして今回ハンスがグイードに押し付けられたのは旧天文台の倉庫整理。それも一人で、怪しげな魔道具に溢れる中を。
おそらくグイードにそれを命じた教師は、銀級という新入生にしては破格の魔術師等級を持つグイードが、友人たちと共にその任を果たすものだと考えていたのだろう。
だが結局それは下らない嫌がらせの為に、劣等生の平民学徒一人に押し付けられてしまったのである。
ハンスが取り乱して慄くのは何も大げさなことでは無い。
入学したての頃、図書館で実際にその危険性を目にしたからだ。
脳裏に浮かぶのは、苦悶の表情を浮かべた見開きの魔導書。
人の顔のように見えるその蠢くページの皺は、実際に人間のものであるという。
数十年前、愚かにもそこで肝試しをしたとある生徒の末路だった。
高位の魔導書には悪魔が潜み、迂闊な愚者にこうして『イタズラ』をするのだ、と引率の教師は語った。
普通に公開している図書室でああならば、半ば立ち入りを禁じている旧天文台には果たして何があるのだろうか。
ハンスはそこまで考えて身震いをした。
「……とにかく、日が落ちる前に終わらせよう」
幸いにして、問題の場所はすぐ見つかった。
一階の奥、日の当たらない角部屋。
その床下のこじんまりとした空間が、件の倉庫だった。
ハンスは予想より小さなその部屋を見てほっと一息、すぐに整理へと取り掛かった。
努めて無心で、てきぱきと小物から動かしていく。
掃除の仕方もこの三カ月でスッカリ堂の入ったものになっている。
そうしてこの分ならすぐ終わるな、と気が緩んだその時だった。
「ん? なんだコレ?」
7割ほど荷物を掻きだした所で、布の掛かった大きな置物を見つける。
ハンスは大して深く考えずに、その布を拭い取った。
果たして現れたのは大きな姿見が一つ。
真っ当な魔術師ならば、その覆いを取る事はしなかっただろう。
曰く付きの場所にそうしてあるものは、大概何かの封印であるからだ。
また少し勘の良い学生――グイ―ド辺りならば気が付いただろう。
その姿見が淀んだ魔力を宿している事に。
しかしハンスはまだ未熟で、魔術師の常識を知らなかった。
迷った挙句、そうしなければ掃除が終わらないので姿見に不用意に触る。
そうすることが魔術師にとってどれだけ危険なことかも知らずに。
「え――?」
呆けた声は、遅れて来た恐怖に遮られた。
ハンスの目に信じられない光景が映る。
鏡面に触れた自身の右手が、鏡の中に半ばまで入り込んでしまっている。
そしてそのまま足がぬかるみに嵌った時のように、ズブズブと引きずり込まれて行く。
「う、うわっ! 誰かッ――!」
懸命に助けを呼ぶも、その声もまたすぐに途切れてしまった。
ハンスを鏡の中に引きずり込む力は次第に強まり、もう半身が鏡の中に飲み込まれている。
全身が飲まれてしまえば、自分は一体どうなってしまうのか?
その疑問に対する答えを考える間も無かった。
じゅぽん。
そんな間抜けな音と共に、ハンスは鏡の中に消える。
後に残ったのは、巻き上げられた埃と、布が床に落ちる僅かな音。
それもまたすぐ収まり、古ぼけた小部屋はまた静寂を取り戻すのだった。
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『――あら、人を招いた覚えは無いのだけど――』
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